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mimi-fuku通信

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【隕石落下・爆発から身を守る(避難)】:ロシア・ウラル地方隕石の映像に学ぶ。

2013-02-18 21:00:00 | 自然・気象・災害

【隕石から身を守る】

多くの隕石映像を確認して確信したことは“光と音の到達時刻”が違うこと。
つまり、
眩しい閃光の後に“隕石雲(流星雲)”を確認したら直ちに安全な場所に身を置く。

ガラス窓やドア等の建造物の備付部分(移動可能部分)から離れるだけでリスクは低減。
津波(地震と津波の時間差)同様に時間差(光と爆発震動)が生じる事が避難のカギとなる。
強い光を感じ流星特有の雲を確認したら竜巻同様の対処(建物内の中央に移動)。
音の振動による破壊に比較し隕石が直撃する可能性は極めて少ないと考えられる。

※※※※※


<ロシア南部:チェリャビンスク州付近に落下・爆発した隕石の映像>

*編集映像→ http://www.youtube.com/watch?v=1wUqmS35REY

*隕石雲&隕石直撃?→ http://www.youtube.com/watch?v=SRSrdOfbnHI

*隕石雲&爆発音→ http://www.youtube.com/watch?v=36w4Lh44dZg

*爆発音と市民の混乱→ http://www.youtube.com/watch?v=XIAm5hq8WWc

*無音交差点:閃光(50秒前後)→ http://www.youtube.com/watch?v=Qin41lP9r2U

*無音雪原:遠距離の流星→ http://www.youtube.com/watch?v=kZxr9nAVQSo

*2画面映像(運転中)→ http://www.youtube.com/watch?v=f525TmMSBs0

*9時22分53秒頃?の閃光→ http://www.youtube.com/watch?v=E8-ekWUIW8w

*駐車場:現地時間、2月15日午前9時23分35秒頃?に眩い光
*駐車場:現地時間、2月15日午前9時25分55秒頃?に爆発音。
 → http://www.youtube.com/watch?v=gQ6Pa5Pv_io

*オフィス内1→ http://www.youtube.com/watch?v=2INHBcV7lUE

*オフィス内2→ http://www.youtube.com/watch?v=Q6EEp5NNp9Q

※※※※※

幾つかの映像を確認して理解したことは冒頭に記述したように、
“光の速度(秒速約30万km)”と“音の速度(0℃で秒速約330m)”
の違いを認識したこと。


確認できる映像(*駐車場)から光が届いた約2分20秒後に爆発音。

観測点により爆発地点からの距離を音の速度で推測できる。

光の速度=1秒間に地球を約7周半の意味は観測点からのタイムラグは約0秒。
音の到達速度が近い場所ほど爆発地点(隕石破裂)に近いのは雷(落雷)同様。

ガラスなどの破壊は“隕石の破片でなく爆発音による振動”によると考える。

恐らく大気圏突入を機に直径17メートルの隕石は幾つかのパーツに分解。
その瞬間に眩い煌きとなって目に届いた後の音の衝撃(=同時破壊)。

大気圏(成層圏)約15キロメートル上空での爆発音(震動)の到達時間は約45秒。
45秒の間に割れ物(窓ガラス等)から遠ざかり机の下などに身を隠す。
(認識があれば)それだけで今回のロシア南部での負傷者は半減したはずだ。

安全確保として隕石雲(流星雲)確認の直後にガラス(割れ物)からの距離。

自動車の強化ガラスに破壊がなければ“車内への避難”も懸命だろう。

残された多くの共有映像に想像力(イメージ)が膨らむばかりだ。

<追記:2月18日夜>

2月17日夜に放送されたフジテレビ系列の情報番組『Mr.サンデー』では、
市街地で起きた衝撃波破壊は“超高速で移動する隕石からの衝撃波”であり、
空中での爆発(高度20㎞?)とは何の関係もないとの趣旨の説明があった。

衝撃波は戦闘機など音速を超えた飛行時に起きる“ソニックブーム”が原因との見解。
翌18日の『クローズアップ現代(NHK)』でもソニックブーム現象を画像説明。
つまり、
隕石の粉砕爆発(閃光)からの衝撃波は被害とは関係ないと受け止められる情報伝達。

(仮に)その場合は爆発の有無に関係なく一定の大きさの隕石が空中を通過する事で、
その通過地点の周囲(長い帯状?)ではソニックブームによる爆音と突風が吹くこととなり、
閃光を確認した時点に安全な場所に身を確保するとの私の意見は無効となる。
*ただし超高速通過で発生する雲とガラス等の破壊に時間差があることに変わりはない。

大気圏から成層圏(空気の濃い部分)突入で起きた今回の爆発による衝撃波と、
上空を超高速で隕石が通過したことでおきる
衝撃波の違いを考える場合に、
光の確認は真夜中でも容易だが隕石雲(仮称)は新月時には確認できないだろう。
つまり、
隕石通過による衝撃波が空中での爆発と何ら関係がない場合に、
夜間では時間差(衝撃波の到達)の破壊への備えは何を基準にするか?
の答えを見出すことは難しくなる。
また季節による、
厚い雲に覆われた上空(雨天・雪天)では隕石雲の確認はできない。

私が頭に描く、
時間差を利用した安全な場所(建物の中央)への移動。
環境によって思いのほか困難な課題が多いようだ。

ただし、
私は隕石の爆発(閃光の発生)による熱伝導→衝撃波→爆風を捨てきれていない。
と同時に、
細かく粉砕された大量の隕石の破片の衝突(市街地の被害)や、
被害を受けた建造物の向きや位置(通過風と風向き)。
さらに、
ニアミスを起こした航空機が衝撃波の影響を受けなかった不思議や、
ビルの窓際の人が衝撃波で吹き飛ばされ(オフィス内1&2)ながらも、
市街地での人波に衝撃波により吹き飛ばされた形跡がないことの不思議。

宇宙から飛来したミステリーは好奇心(男心)を刺激する。

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【爆弾低気圧×寒冷前線(2012.12.06)】:石川県加賀地方からの見方(読み方)。

2012-12-06 22:22:00 | 自然・気象・災害

2012年12月6日。
日本海を横断する低気圧が急速に発達。
北陸~北日本の日本海側では記録的な暴風が吹き荒れた。

6日午前1時30分頃。
私は風の音で目が覚めた。

いつものように雨雲レーダーの確認。
石川~福井県の西に迫る細く延びた雨雲。
この雨雲こそが寒冷前線の帯である。
風の音が騒々しく眠れないので前線を追ってみた
*リアルタイムでTwitterに記録。



*雨雲レーダーに写る前線の位置(画像は気象庁/am1:35)。

この細い雨雲の西(北)には冷たい空気があり雨雲の東(南)は暖かい空気。
寒暖の空気の差が大きければ大きいほどに急激な気象変化が起こりやすい。
気象衛星画像で見れば北にある雲の塊から延びる前線がハッキリと確認。
*この時間は連続した風でなく突風が不規則に吹き荒れた。



*気象衛星に写る発達する低気圧と前線(画像は気象庁/am1:30)。

暴風をもたらす2つの要因としての低気圧の中心位置と前線(尻尾状の帯)。
石川県や福井県の場合は低気圧(992hPa)よりも前線の接近。
寒暖の衝突の移動は陸地に接近した午前3時頃に県内ではピークを迎えた。


*雨雲レーダーに写る前線の位置(画像は気象庁/am3:15)。

午前3時の雨雲レーダーが示す赤や黄色の強い雨の塊。
間もなく白山市~羽咋市周辺は暴風+雷雨に襲われる。
条件が重なればこの状況下の前後に竜巻なども発生しやすい。

【最大瞬間風速:石川県】
*石川県金沢/31.4m 南南西 am02:51
*石川県羽咋/29.3m 南西 am03:22
*石川県かほく/32.0m 西南西 am03:37

平均風速よりもヒステリックな瞬間風速をもたらす前線。
記載する数字はそのことを証明していると言えよう。
*かほく市の瞬間風速32メートルは観測史上の最大値。


*****

 

*午前3時の天気図(画像:tenki.jp)


*昼12時の天気図(画像:tenki.jp):台風24号の位置にも注目。

2つの天気図を比較し低気圧の移動速度と発達。
見方としては北上と共に前線の影響よりも低気圧の影響での暴風。
時間順に最大瞬間風速の値を追ってみよう。

<日最大瞬間風速>
*富山県泊:28.9 南西m am3:34
*山形県飛島:41.3m 西南西 am9:19
*新潟県両津:36.2m 西南西 am9:51
*秋田県秋田:30.4m 南西 am10:07

*青森県深浦:29.7m 西南西 am11:38
*北海道檜山地方奥尻:37.8m 西 pm2:21

*北海道留萌地焼尻:37.9m 西南西 pm7:15

石川と富山の最大瞬間風速の時間は前線の影響。
前線は午前6時には酒田市周辺を通過していることから、
午前9時~10時の新潟・山形・秋田地方に見られる、
瞬間風速の数値は低気圧(中心部)の接近が要因?


前線通過に伴う短くヒステリックな暴風とは異なり、

台風同様に徐々に風が強くなり最接近時に風速はピーク。
台風と異なるのは北上しながら低気圧が発達することで、
暴風の時間は低気圧が遠ざかっても弱くはならない。
*石川県は低気圧の中心から遠く発達も比較的穏やか。
*大停電を起こした11月の低気圧は中心が道南を横断、

(通称)爆弾低気圧の問題点は北上しながらの急発達。
と同時に近年、
日本海で発達する低気圧が頻繁に起きる気象条件。
その理由としての寒気の入り込みと暖かい日本海の海水。
さらに南からの湿った空気の影響。

正確なことは分からないが、
北の冷たい寒気の南下と南の暖気の北上。

その衝突を促進する偏西風の蛇行(位置)。

11月にアメリカ東海岸を襲ったハリケーン・サンディ。
2004年の9月8日に北海道を襲った台風18号。
何れも温帯低気圧(名称)に変わった後に再発達。
*北上と低気圧の発達=寒気と暖気の遭遇?

ハッキリとした原因を指摘する能力を私は持たないが、
今後も爆弾低気圧の数は増えてきそうな大気の流れ。

沖縄や九州同様に暴風に強い北国の整備。
真冬の大停電は命にも関わる事態の未来想定?
*しかし真冬の海水温は低温安定?
大気の衝突が原因か温暖な夏の海水温が原因か?

答えの出し方は見えないものの、
今後も注意深く観察したいと思う。



*****

*急速に発達した低気圧の影響で6日は北日本の日本海側で大荒れの天候となり各地で12月としては記録的な強風が吹き荒れた。
「爆弾低気圧」に該当する状態で北海道と東北では7日夜遅くにかけて暴風雪となる恐れがあり気象庁が警戒を呼びかけている。
気象庁によると6日、山形県酒田市で41.3メートル、北海道奥尻町で37.8メートルの最大瞬間風速を観測。
10分間の平均風速の最大値である「最大風速」は6日新潟県佐渡市で26.1メートルに達するなど島根県から北海道にかけての日本海側を中心に全国の約60地点で12月の最大記録を上回った。
強風の影響で新潟県では庭先で雪囲いの作業をしていた男性が風にあおられて転倒し足の骨を折るなど13人が重軽傷。
北海道でも6人が負傷した。
新潟県で延べ8294戸、北海道で5980戸が停電した。
秋田新幹線が最長3時間11分遅れるなど交通機関の乱れも出た。
低気圧は日本海を北東に進み5日午後3時の1008ヘクトパスカルから6日午前9時には988ヘクトパスカルにまで急速に発達した。
進行方向に暖気、背後に真冬並みの強い寒気があり気温差をエネルギーに発達したという。
同庁によると福岡市の上空約1500メートルの気温は5日午後9時に平年並みの0.8度だったのに対し低気圧が通過した後の6日午前9時には氷点下8.7度と真冬並みの寒気が流れ込んでいた。
(毎日新聞:2012年12月06日転載)

*JR北陸線は6日低気圧による強風の影響で特急列車が運休するなどダイヤが大幅に乱れた。
JR西日本金沢支社によると大阪発富山行き特急サンダーバード1号など上下線で特急45本と普通27本が運休や区間運休。
また運行した列車にも最大で4時間35分の遅れが生じた。
(MSN産経ニュース:2012年12月06日転載)

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【予測されなかった京都市内(近畿)】:未明の局地的豪雨(2012.07.15)

2012-07-15 07:40:00 | 自然・気象・災害

2012年7月15日未明~早朝。
予測されなかった京都市周辺の短時間(ゲリラ)豪雨。

ここでも気象予報の限界を強く認識。
こうした突然の局地的な豪雨は、
雨期の日本では何処で起きても不思議はない。

雷鳴や強い雨音を耳にしたら素早くレーダーをチェック。
テレビのデータ放送でも確認できるので習慣づけたい。



*レーダーに見る局地的な真っ赤な雨雲(画像・気象庁)。


*気象衛星に写る京都付近の積乱雲(同上)。

中京区西ノ京笠殿町
京都地方気象台
am5時: 8.5mm 
am4時:54.5mm
am3時:47.0mm
am2時: 7.0mm
*資料:tenki.jp

近畿地方は15日未明から京都市など猛烈な雨。
京都市北区の付近では午前5時までの1時間に90ミリ(推定)。
京都市西京区と京都府の亀岡市、
それに大阪府高槻市の付近でも、
午前4時までの1時間におよそ90ミリ(推定)。
午前4時までの1時間に京都市では54.5ミリ
大阪府能勢町で28.5ミリ。

京都市北区衣笠開キ町では紙屋川の水があふれ溢れた。
京都府亀岡市では市内の曽我部町南条で土砂崩れ。
亀岡市北町で床上浸水、篠町や曽我部町で床下浸水との情報。
(NHK Webニュース:2012.07.15am)

 

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九州北部地方の豪雨災害(2012年7月14日)資料・報道メモ。

2012-07-15 00:22:33 | 自然・気象・災害

 2012年(平成24年)7月14日。
 九州北部地方を襲った豪雨災害について。
 
*平成24年7月九州北部豪雨として命名。


 
 *7月14日午前6時頃の雨雲レーダー(画像・気象庁)

 
 *7月14日午前6時:気象衛星(画像・気象庁)

 
 *7月14日午前6時:天気図(画像・気象庁)

 
 *堤防が決壊した柳川市周辺の航空写真(画像・Google Map)

下記は、
2012年7月12日未明~7月14日午後にかけて、

九州北部地方を襲った豪雨災害について、
7月14日の被害に焦点を当て、
報道ニュースや詳細な雨量データから、
個人的なメモとして記入したものだ。

特に、
7月14日は福岡県の被害が顕著に感じるが、

“熊本市の上流の阿蘇市×柳川市の上流の八女市”
は地図上では大きな距離はなく、
西から東に向かい次々と襲いかかる積乱雲と、
積乱雲を堰き止める山地の関係が指摘でき、

7月12日の熊本県の大雨(阿蘇山地×白川・黒川)
と、
7月14日の福岡県の大雨(耳納山地×矢部川)
の共通点としての、

上流で降りしきった記録的雨量は、
必ず下流(平野部)の市街地に流れ込む事実。
つまり、
注目すべきは雨雲の密度だけでなく、
雨雲の進行方向(角度)と、
地形(山地・峡谷)の関係。

自然災害を防ぐことはできないが、
事前の警報マニュアルが確定すれば、
危険な状態になる前の避難・移動も可能で、
今後の関係機関の取り組むに期待したい。

*関連12日 http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/d/20120712

【被害】

北部九州地方は14日も引き続き大雨となり、
福岡県などで河川の決壊・氾濫が相次ぐなど、
被害が広範囲に拡大した。
福岡、佐賀、大分、熊本の4県では、
最大で約43万人に避難指示・勧告が出された。
・8万7060世帯(24万6910人)に避難指示。
・6万7469世帯(18万2486人)に避難勧告。
また、
住宅損壊は161戸。
床上・床下浸水も3600戸以上に上った。
(毎日新聞:2012年07月14日/22時12分)

*熊本県
熊本県では阿蘇市で土砂崩れや住宅の倒壊で合わせて18人が死亡。
南阿蘇村でも2人が死亡。
阿蘇市で4人、高森町で1人の5人が行方不明。

*福岡県
福岡県では八女市で土砂の下敷きになった女性1人が死亡。
八女市では別の場所の土砂崩れで男性が心肺停止。
福岡県うきは市浮羽町では女性が川の氾濫に巻き込まれて行方不明。

*大分県
大分県では竹田市で1人が死亡。
1人男性が行方不明。
日田市で乗用車が道路脇の川に転落し男性1人が行方不明。
*2012年7月14日午後7時頃の情報(NHK News)。

******
 
<福岡県>

福岡県内の住宅などへの被害(福岡県災害対策本部)。
半壊:嘉麻市の2棟
一部損壊:飯塚市と小郡市それに赤村であわせて3棟、
床上浸水:124棟。
床下浸水:933棟。、
堤防の決壊:柳川市、うきは市、みやま市の3か所。
堤防の氾濫:久留米市、うきは市、広川町など61か所。
橋の被害:流された橋が朝倉市で1か所。
一部壊れた橋:久留米市、柳川市などで5か所。
地滑り:飯塚市と久山町の2か所。
がけ崩れ:田川市や宗像市などで266か所す。

避難指示
福岡県で約3万9000世帯、11万3500人に避難指示。
柳川市全域:2万4749世帯、7万1134人。
みやま市全域:1万4107世帯、4万908人。
朝倉市・桂川流域:400世帯、1300人。
うきは市の御幸校区小坂地区:61世帯、207人。

避難勧告
朝倉市の杷木地区と小石原川の流域の地区:3269世帯、8871人。
久留米市田主丸町と三潴町、城島町等:4997世帯、1万3615人。
大刀洗町・床島地区:43世帯、136人。
福岡県赤村全域:1486世帯3413人。
うきは市全域:1万680世帯、3万2000人。
嘉麻市の桑野地区等:145世帯430人。
田川市の一部:132世帯、318人。
福岡県広川町の広川沿い:300世帯。
福岡県大木町全域:4630世帯、1万4541人。
*2012年7月14日午後7時頃の情報(NHK Fukuoka)。

2012.0714.20:00(1h)
1. 福岡県 黒木 87.0mm 10時
2. 福岡県 耳納山 80.0mm 6時
3. 福岡県 英彦山 78.5mm 6時
4. 福岡県 柳川 70.0mm 7時
5. 福岡県 久留米 66.0mm 6時
6. 福岡県 添田 64.5mm 6時
7. 福岡県 東谷 56.5mm 5時
8. 福岡県 太宰府 51.5mm 5時
9. 福岡県 朝倉 42.5mm 6時
*1時間最大雨量
・参考:tenki.jp

2012.0714.20:00(24h)
1. 福岡県 黒木 421.0mm
2. 福岡県 添田 281.0mm
3. 福岡県 英彦山 227.5mm
4. 福岡県 柳川 204.5mm
5. 福岡県 耳納山 195.0mm
6. 福岡県 朝倉 183.5mm
7. 福岡県 太宰府 170.0mm
8. 福岡県 久留米 167.0mm
9. 福岡県 行橋 165.0mm
*24時間雨量最大値
・参考:tenki.jp

八女郡黒木町大字本分
11時 24.0mm
10時 87.0mm
09時 57.0mm
08時 22.0mm
07時 52.5mm
06時 58.5mm
05時 16.5mm
04時  2.0mm
03時  9.5mm
02時 53.5mm
01時 22.0mm

柳川市本城町
9時 10.0mm
8時  6.5mm
7時 70.0mm
6時 27.5mm
5時 11.0mm

*****

<大分県>

避難指示
日田市・大山地区、天瀬地区の一部:238世帯、602人。
玖珠町・木牟田地区、田の平地区、草の入江地区、
田の口地区、山中下地区:145世帯、428人。
避難勧告
日田市・小野地区の鈴連町、殿町、源栄町:242世帯、745人。
天瀬町の玖珠川周辺以外:1713世帯4998人です。
竹田市:1万564世帯、2万4609人。
中津市・耶馬溪町:1858世帯、4540人、
山国町:1136世帯2787人
本耶馬渓町・青地区:46世帯118人、樋田地区:118世帯324人、
多志田地区:57世帯132人、上曽木地区:45世帯119人。
玖珠町・戸畑地区:715世帯2053人、太田地区:250世帯702人。
古後地区:182世帯528人、山浦地区:179世帯462人、
綾垣地区:175世帯442人、山下地区:137世帯452人
四日市地区:46世帯、125人。
九重町・東飯田地区:305世帯908人、飯田地区:278世帯748人、
南山田地区:386世帯1134人、野上地区:350世帯930人。
*2012年7月14日午後7時頃の情報(NHK Ooita))。

2012.0714.20:00(1h)
1. 大分県 椿ヶ鼻 78.5mm 7時
2. 大分県 耶馬渓 57.5mm 7時
3. 大分県 日田 49.0mm 7時
4. 大分県 中津 37.0mm 16時
5. 大分県 院内 36.0mm 7時
*1時間最大雨量
・参考:tenki.jp

2012.0714.20:00(24h)
1. 大分県 椿ヶ鼻 369.0mm
2. 大分県 日田 238.5mm
3. 大分県 玖珠 220.0mm
4. 大分県 耶馬渓 211.0mm
5. 大分県 院内 168.5mm
6. 大分県 湯布院 166.5mm
7. 大分県 中津 153.0mm
*24時間雨量最大値
・参考:tenki.jp

*****

<熊本県>

避難指示
阿蘇市・西湯浦地区、南宮原地区、湯浦地区、西小園地区、折戸地区、浜川地区、
狩尾地区、車帰地区、跡ヶ瀬地区、的石地区、内牧地区の一部
1527世帯、4115人。
南阿蘇村・立野地区、新所地区、赤瀬地区:283世帯、723人。
避難勧告
阿蘇市:9607世帯、2万4307人。
高森町・上色見地区:113世帯、332人。
大津町・阿原目地区、真木地区の一部:39世帯、
産山村全域:602世帯、1660人。
*2012年7月14日午後7時頃の情報(NHK Kumamoto)。

2012.0714.20:00(1h)
1. 熊本県 松島 58.5mm 11時
2. 熊本県 菊池 57.0mm 8時
3. 熊本県 鹿北 56.0mm 3時
4. 熊本県 南小国 53.0mm 8時
5. 熊本県 岱明 45.0mm 7時
6. 熊本県 阿蘇乙姫 42.0mm 9時
*1時間最大雨量
・参考:tenki.jp

2012.0714.20:00(24h)
1. 熊本県 鹿北 225.5mm
2. 熊本県 南小国 186.0mm
3. 熊本県 阿蘇乙姫 160.5mm
4. 熊本県 熊本 136.5mm
*24時間雨量最大値
・参考:tenki.jp

*****

*熊本日日新聞社説(2012年7月15日)
九州の大雨の範囲は次第に広がり、
川の氾濫や堤防決壊などによる避難指示は、
熊本・大分両県に加え福岡・佐賀の各県でも相次いだ。
14日には、
福岡県でレーダーによる解析で1時間に100ミリを超える、
猛烈な雨が降ったとみられ九州の記録的な豪雨は3日連続となった。
雨が小康状態になっても地盤はかなり緩んでおり、
土砂災害などに引き続き厳重な警戒が必要だ。
気象庁は、
九州北部付近に梅雨前線が停滞した原因を、
列島上空を吹く「偏西風」の蛇行が影響したとみている。
梅雨末期になると通常、
梅雨前線は太平洋高気圧に押し上げられて北上する。
だがここ数日は、
南下した偏西風の蛇行に沿って前線が押し下げられた形になり、
九州北部付近に停滞。
南から暖かく湿った空気が前線に向かって流れる過程で、
九州山地にぶつかり上昇気流が発生し局地的に積乱雲が発達した。
梅雨前線の停滞で、
九州は今月初旬にも大分県を中心に大雨に見舞われた。
気象庁は前線の停滞は異常気象とまではいえないとし、
「梅雨末期の豪雨はどこでも起こり得る」と警告する。
一方で12日に熊本を襲ったような、
1時間に80ミリ以上の雨は近年増加傾向にある。
地域気象観測システム(アメダス)が1000地点当たりで観測した、
1時間に80ミリ以上の雨は、
1976~86年の平均では年10・7回。
これが、
1987~98年は13・6回。
1999~2010年は17・0回。
と実に約1・6倍にまで増えた。
その原因については、
“地球温暖化で大気中の水蒸気量が増えたため”
との見方がある。
一方、
1時間雨量の観測データが過去30年余りしかないことから、
気象庁は地球温暖化の影響によるものかどうかについて慎重な立場。
いずれにせよ、
記録的な豪雨が増加傾向にあることはデータで裏付けられており、
豪雨災害の危険性はこれまで以上に高まっているといえよう。
国や自治体は、
こうした事実をきちんと踏まえた上で対策をとっていくことが求められる。
(また)、
住民も共通認識を持ち〝いざ〟というときに慌てないよう、
心構えを含めて準備をしておきたい。

*****

『バックビルディング現象』


*九州北部豪雨をもたらした大気の状況。

九州北部豪雨について気象庁は、
太平洋高気圧が普段より西側に張り出しその縁を回るように吹いた、
南西の風が大量の水蒸気を九州北部に運び次々と積乱雲ができる、
バックビルディング現象が発生したとの分析を発表した。
この結果、
長さ約100キロ、幅20~30キロにわたる大雨のエリア(線状降水帯)が、
11~14日に複数回出現。
記録的豪雨をもたらしたという。

7月上旬は、
インドネシア付近で対流活動が活発になった影響で、
九州の南海上まで太平洋高気圧が張り出した。
高気圧の縁では時計回りに風が吹き、
東シナ海では20メートル前後の強い南西風が持続。
大気1立方メートル当たり約20グラムもの水蒸気が含まれていたとみられる。

一般的に梅雨前線の南側では幅100~200キロにわたり上昇気流が発生し、
暖かく湿った空気が舌のように延びる「湿舌(しつぜつ)」ができることがある。
南側から吹き込む湿った風が湿舌の南縁にぶつかると湿った空気が持ち上げられ、
積乱雲を作って豪雨をもたらすことが多い。
7月上旬は偏西風の南北方向の変動が小さく、
梅雨前線が同じ緯度付近に停滞していたことも、
九州北部豪雨の一因とみられるという。
(毎日新聞Web記事転載)

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【経験したことのない大雨】:熊本・大分の豪雨災害(2012年7月12日)資料・補足。

2012-07-12 23:11:11 | 自然・気象・災害

2012年(平成24年)7月12日
熊本・大分豪雨について。


 
 *7月12日午前4時:気象衛星(画像・気象庁)

  
 *7月12日午前3時:天気図(画像・気象庁)

 
 *午前4時の雨雲レーダー(画像・気象庁)

 
 *午前5時の雨雲レーダー(画像・気象庁)

 
 *午前6時の雨雲レーダー(画像・気象庁)

 
 *被害地周辺の航空写真(画像・Google Map)

<24時間最大雨量:熊本県>
*阿蘇乙姫 502.5mm
*阿蘇山 386.5mm
*菊池 270.0mm
*五木 252.0mm
*八代 230.0mm
・参考:tenki.jp

<1時間雨量最大値:熊本県>
*阿蘇乙姫 106.0mm 3時
*阿蘇山 89.0mm 4時
*五木 79.0mm 9時
*菊池 71.0mm 3時
*八代 67.5mm 10時
・参考:tenki.jp

<阿蘇乙姫>
アメダス実況
6時: 96.0mm
5時 :95.5mm
4時 :87.0mm
3時:106.0mm
2時: 51.0mm
*5時間最大雨量。

<熊本市京町>
アメダス実況
7時:31.0mm
6時:30.5mm
5時:26.5mm
4時:14.5mm
3時:24.5mm
*5時間最大雨量。

*****

<24時間最大雨量:大分県>
*竹田 220.5mm
*大分 162.0mm
*椿ヶ鼻 126.5mm
*湯布院 104.0mm
*宇目 100.0mm
・参考:tenki.jp

<1時間雨量最大値:大分県>
*竹田 51.5mm 7時
*大分 43.5mm 4時
*日田 35.0mm 1時
*椿ヶ鼻 31.5mm 1時
*玖珠 31.0mm 1時
・参考:tenki.jp

<竹田市大字会々>
アメダス実況
7時:51.5mm
6時:48.5mm
5時:35.0mm
4時:35.5mm
3時:45.0mm
2時: 4.0mm
*5時間最大雨量。
8時.9時は計測記録なし。

【特記事項】
気象庁は12日午前6時41分。
“これまでに経験したことのないような大雨”
の表現を初めて使用した。
*6月27日に気象情報の表現を変更。

【補足】
2012年7月12日。
気象庁が熊本県と大分県に対し、
“これまでに経験したことのないような大雨”
との異常気象に関する情報を初めて使用した。
*こうした表現の使用は適切であり今後の継続を願う。

しかし、
素人で簡単に手に入る情報を調べていくうちに、
気象庁が緊迫した表現を使用する約3時間前の、
午前4時には熊本県乙姫で既に250㍉を超える降雨。
緊急情報発表前の、
午後6時過ぎには集中豪雨のピークは終わっている。
また、
深刻な警戒情報を出した時点では既に土砂災害などの実例。
そうした事実を見つけていくと気象庁の発表に些か疑問も残る。

7月11日(前日)の夜の時点で、
時間雨量最大70㍉。
最大降雨予想24時間で250㍉。
*そうした予報に誤りはないだろう。
しかし実際には、
1時間雨量100㍉を超える豪雨が未明から約4時間。
その事実を(前日に)予報することは難しく、
最先端の気象技術の限界は理解している。

しかし、
死者10名、行方不明者19名の数字は重い。
*12日午後10時の時点での推定値。
かと言って、
土砂降りの時間帯に屋外に逃げ出すことも危険を伴い、
気象予報と避難誘導について今後の課題は残る。

今回の熊本・大分県の豪雨被害は、
局地的な場所に雨雲が停滞。
*前線の活動+夥しい積乱雲の発達(湿舌)。

記録的な豪雨被害(土砂災害)は、
北緯33度のやや南寄りの地域に限定される。
*地図に見る豊肥本線の熊本県と大分県の県境に集中。

また熊本市内の白川が溢れたことは、
黒川(記録的豪雨の流域)の支流に、
山地から大量の雨水が流れ込み、
上流から下流に位置する白川と合流。
さらに熊本市内では、
午前5時~7時頃に雨雲が流れ込み(前線の南下)、
纏まった降雨の影響から熊本市内の白川も溢れた。
ただし、
熊本市から八代市へと前線が南下したことで、
豊肥本線沿い県境に集中した雨雲は南に移動。
そのことは不幸中の幸いであった。
八代市の1時間最大雨量は午前10時。

私たちは通常において、
1時間に何㍉の降雨ばかりに目がいくが、
本当に怖いのは雨雲の停滞であり、
何時間で何㍉の雨を降らせるかがポイント。
1時間50㍉の雨量は広域・狭域でも被害の差は異なり、
短時間の記録的雨量は概ね低地の浸水被害の傾向。

2008年の金沢市の浅野川の氾濫は約2時間で200㍉の豪雨が、
浅野川上流の湯涌温泉周辺を襲い雨水は下流の金沢市内を襲った。
山地での異常な降雨は概ね数時間以内に下流に押し寄せる。
*そのことは広く周知されているが住民避難に生かされることは少ない。
*浅野川水害の場合は市内の降雨記録が少なく対策が後手に回った。
*雨量の面積(広域×狭域)で下流に流れ込む量は大きく異なる。

仮に今回の熊本・大分の県境に降りそそいだ記録的豪雨が、
上流の黒川の水流(雨水は重力に従う)を遮るような時間帯に、
熊本市に深刻な積乱雲が押し寄せていれば、
上流からの膨大な雨水は行き場を失い、
熊本市内は未曽有の大水害に襲われたかも知れない。
*気象災害の多くは幾つかの偶然が重なって起きる。
私が言わんとすることは、
上流(山地)の激しい気象状況の早期把握こそが、
下流(人口集中帯)の安全な時間内での避難(対策)に繋がる。

避難のポイントは、
気象予報と同時に雨雲レーダーの確認。
*激しい降雨の中の避難は危険。
レーダーを確認しながら、
家が流されるような河川の傍でなければ、
自宅の2階に家財道具(個々の財産)を移動させ、
2階で待機する方が安全な場合も多い。
*河川の傍は濁流に呑まれる前の避難が必須。

大雨の被害は、
・低地の浸水。
・河川の氾濫。
・斜面の崩壊。
の3点が基本であり、
自宅の立地条件は、
(3点の内の)何に当てはまるかを確認。
*河川の氾濫は渓流と河口では異なる。

立地条件に一抹でも不安があれば、
安全な時間に安全な場所で待機(避難)。
と同時に、
激しい気象状況の折には、
無闇に移動せず室内で待機。

気象予報は起きた後に深刻な情報を出すことも珍しくなく、
自治体や情報発信する機関(メディア)は其々の地域判断も肝要。

亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。


【人的被害】

九州では熊本・大分の両県で合わせて、

20人が死亡、7人が行方不明。
<熊本>
熊本県阿蘇市の災害対策本部によると、
阿蘇市では土砂崩れや住宅の倒壊で合わせて18人が死亡。
南阿蘇村でも1人が死亡しました。
死亡した19人は倒壊した住宅の中や自宅の近くで、
土砂に巻き込まれて亡くなったとみられる。
行方不明者は、
阿蘇市で4人、高森町で1人、南阿蘇村で1人の合わせて6人。
<大分>
大分県でも竹田市で74歳の男性が死亡。
80歳の男性が行方不明。
(7月13日:22時30分/NHK News)

【関連記事:社説・コラム】

*西日本新聞社説(2012年7月14日)
“熊本県と大分県を中心にこれまでに経験したことがないような大雨になっています”
12日早朝に記録的大雨情報を発表した気象庁はこんな表現で厳重な警戒を住民らに呼び掛けた。
▼被害が甚大だったのが中山間地域だ。
熊本県阿蘇市では逃げ遅れた多くの高齢者が犠牲となった。
防災専門家によると同市が位置する阿蘇の外輪山周辺は火山灰などが堆積した地層が多い。
このため大雨が降ると水が浸透しにくく表層が崩れて斜面崩壊が起きやすいという。
今回犠牲者が出た地域では1990年の豪雨災害でも山肌が崩れて大きな被害が出ている。
土石流などの災害が起こりやすい地形だけに山鳴りなどの前兆を捉えて早めの避難を心掛けたい。
▼街の中心部を流れる川が氾濫した大分県竹田市も含め中山間地は災害時に道路が通行不能となったり通信網が途絶したりして孤立しやすい。
救助活動や物資供給を遅らせる要因にもなるだけにヘリコプターの活用を想定した駐機場確保や衛星携帯電話の配備、食料備蓄など防災体制の整備を急ぐ必要がある。
▼今回の豪雨は熊本市中心部にも浸水被害をもたらした。
市内を流れる白川の上流に当たる熊本県阿蘇地域で記録的な雨量を記録。
その雨が白川に流れ込んで急激に水かさが増したためだ。
▼白川は市内を蛇行しながら流れるうえに、河床が周囲の平野部よりも高い「天井川」として知られる。
川の水が増水すれば被害を受けやすい。
400人を超える死者・行方不明者を出した53年の「白川大水害」など過去にも大きな災害に遭っている。
国も堤防強化や拡幅工事に取り組んでいるが今回は未整備区間で災害が目立った。
▼福岡管区気象台によると熊本西海上で「湿舌(しつぜつ)」と呼ばれる暖かく湿った風が北からの寒気とぶつかり、積乱雲を次々生み出す「クラウドクラスター」が発生した。
さらに九州山地にも南西からの風がぶつかって積乱雲となった。
二つの条件が重なったことが「経験したことのないような大雨」の原因になった。

*****

*熊本日日新聞社説(2012年7月13日)
▼県内(熊本)は12日。
未明から午前中にかけて活発な梅雨前線の影響で記録的な豪雨に見舞われた。
県北部を中心に河川の氾濫や浸水、土砂崩れなどが相次ぎ、
これまでに阿蘇地方で死者・行方不明者が20人を超えるなど甚大な被害が出た。
▼増水した白川は熊本市の一部で氾濫し熊本市は一時流域の全世帯に避難指示を出して警戒を呼び掛けた。
濁流となって住宅地に流れ込む白川の姿に59年前の1953(昭和28)年の6・26水害の恐怖を思い起こされた年配の方も多かっただろう。
増水時が満潮と重ならなかったのは不幸中の幸いだった。
だが市中心部を白川が貫く70万都市・熊本は水害の危険と隣り合わせであることをあらためて見せつけられた。
▼県内では6・26水害をはじめ天草大水害(72年7月6日)、阿蘇を襲った7・2水害(90年)、水俣土石流災害(2003年7月20日)等の多数の犠牲者を伴う大きな災害が梅雨末期に起きている。
梅雨末期は気温が高く大気に含まれる水蒸気の量は多くなる。
今回の豪雨も停滞する梅雨前線に「湿舌」と呼ばれる南からの暖かく湿った空気が継続的に流れ込んだことが一因とみられている。
特徴的なのは極めて短時間に集中して降ったことだ。
▼熊本地方気象台によると阿蘇市乙姫では午前5時53分までの1時間に78年の統計開始以来最大の108ミリの雨量を観測。
5時までの3時間雨量が288・5ミリ。
降り始めからの24時間雨量が507・5ミリ。
いずれも最多記録を更新した。
平年の7月の月間雨量が570・1ミリなので〝これに近い激しい雨〟が僅か1日で降ったことになる。
▼熊本を含む九州北部の梅雨明けは平年だと7月19日頃。
まだ雨の降り方には厳重な注意が必要だ。
自然の猛威は、たやすく想定を超える。
しかし被害を最小限に防ぐために緊急の連絡体制は十分かどうか?
今一度、防災体制を再点検すべきだ。

*熊本日日新聞社説(2012年7月14日)
▼梅雨前線の影響による記録的豪雨は阿蘇市を中心に多数の死者・行方不明者を出す惨禍を県内にもたらした。
家屋の損壊や浸水も相次ぎ今なお避難中の人々は少なくない。
関係機関は被災者支援に全力を挙げる一方で農業なども含め被害の全容把握と復旧を急いでほしい。
▼県によると13日夕現在、
*死者・不明者25人をはじめ、
*家屋の全半壊100棟以上、
*床上・床下浸水約800棟。
*道路や堤防、水道施設の損壊なども相次いだ。
*総雨量が阿蘇市乙姫で600ミリ。
*1時間雨量でも最多で100ミリを超えた。
▼不明者の捜索が続く一方で阿蘇市や熊本市などでは避難所にとどまらざるを得ない住民もいる。
熊本日日新聞社も避難所に新聞を届けているが官民とも被災者支援を最優先したい。
自宅の泥や家財の片付けに高齢者だけで当たらなければならない世帯も少なくなく地域とボランティアの支援にも期待したい。
▼水道、電気はじめライフラインの復旧は急務。
水田や農業用ハウスの冠水、旅館の浸水など産業被害も起きており全容把握を急ぐ必要がある。
道路、鉄道、橋りょうなど交通インフラの点検も欠かせない。
▼県は既に阿蘇市と熊本市、南阿蘇村に「災害救助法」の適用を決め救援経費を国、県で支援する。
併せて道路、堤防などの公共土木施設や農業用施設などの復旧事業に対し国の補助率をかさ上げする「激甚災害指定」を目指し被害総額の算定も急いでほしい。
▼今後検証していかなければならない課題も指摘しておきたい。
熊本市では白川の一部が氾濫し始めた時刻よりかなり遅れて避難指示が出されたとの指摘がある。
阿蘇市や他の市町村でも避難誘導が適切だったか点検を要す。
熊本市は各世帯にハザードマップを配布し避難に役立てるよう促していた。
それが生かされたかも確認してほしい。
▼阿蘇市では1990年の7・2水害以降、山腹崩壊を防ぐため林野庁が百数十億円をかけて治山工事を施したがその効果はどうだったのか。
熊本市付近の白川河川改修のテンポは現状のままでいいのか。
いずれも大切な観点だ。
▼“これまで経験したことのない(気象庁)災害”
に直面した場合に行政任せでは間に合わない恐れも出てくる。
今回の悲惨な体験を住民レベルでも“災害時にどう動くか”を想定しておくきっかけとしたい。

*****

*コラム新生(07月14日/09:18熊本日日)
扇状に広がる阿蘇谷、南郷谷を囲む外輪山。
その雄大な景観ができたのは30万年から9万年前のことという。
度重なる噴火がつくった地形は世界でも珍しく人々が生活を営む“カルデラの里”として知られる。
その外輪の山々は時として巨大な雨雲の発生装置となる。
山の急斜面は南西からの湿った空気を上昇気流に変え活発な積乱雲を生み出す。
この3日間、麓の阿蘇市で降った雨は1カ月分に匹敵する600ミリ超。
経験則の通じない短時間豪雨である。
今も多くの住民が避難を強いられ不安な時を送っている。
山崩れの起きた阿蘇市や南阿蘇村では降りやまぬ雨と泥と戦いながら行方不明者の捜索が続く。
3・11(東日本大震災)以降、思い知らされた自然の脅威だが関係者の心境はいかばかりか。
外輪山を覆う鈍(にび)色の雲がうらめしい。
熊本都市圏の“水がめ”を担う阿蘇は言い換えれば多雨の地である。
年間降水量は年によって3000ミリを超え熊本市のそれを大きく上回る。
降った雨は白川に注ぎ豪雨のときには約3時間で熊本市に流れ込む。
今回、白川の脅威の一面に身を震わせた方も多かろう。
59年前の“6・26水害”が風化していたとしたらここで防災への思いを新たにしなければならない。
『五風十雨』という言葉がある。
5日ごとに風が吹き10日ごとに雨が降ることを指す。
気候が穏やかなことを言い豊作の兆しとされる。
まだ大雨には警戒が要る。
備えを万全にしながら一日も早く被災地に“五風十雨”が戻らんことを。

*コラム新生面(07月13日/09:10熊本日日)
20人を超える死者・不明者。家屋の倒壊や浸水。
農作物への影響。
県内に降り続く大雨が甚大な被害をもたらした。
「これまで経験したことのないような大雨」。
昨日朝、聞き慣れないフレーズが報道機関を通じ流され緊迫感が増した。
熊本、大分両県に厳重な警戒を呼び掛けようと福岡管区気象台が発表した。
1時間雨量80ミリ以上を“猛烈な雨”とするなど気象用語には定形がある。
しかし、
「のっぴきならない危険が迫った時にはそんな決まり文句ではなく、
気象予報官の肌感覚を表現して伝えようと今夏から改めた」
と気象庁。
その第1号が今回だった。
実際、死者・不明者500人以上を出した1953年6月26日の白川大水害。
知らない多くの世代にとって白川の水があちこちであふれるなど“経験のない”光景。
所により100ミリを超えた時間雨量では白川大水害を上回ってすらいた。
もちろん災害対応では“経験”がものをいうことも多い。
1999年9月。
宇城市の松合地区と同様に高潮に襲われた上天草市の龍ケ岳町では住民全員が避難し無事だった。
死者・不明者約120人を出した72年の「天草大水害」で避難の大切さを学んでいたからだ。
その天草大水害から今年で40年。
毎年7月6日には住民が地元の病院に集まり、被災時の炊き出しを再現した、
〝おにぎり・めざし・漬物〟を食べて当時をしのんでいる。
「経験を忘れない」ことと「前例にこだわらぬ対応」。
今後も続く雨への警戒と災害復旧でも心掛けたい。

*****

*熊本日日新聞記事(2012年7月16日)
阿蘇地域を12日に襲った、
“これまで経験したことのないような大雨”は、
カルデラ特有の地形で阿蘇谷に集中。
阿蘇市乙姫の午前1~7時の雨量は、
『千年に一度』の歴史的豪雨だったことが山口大農学部(気象防災学)の解析で分かった。
同大では熊本地方気象台と県内の地域気象観測システム(アメダス)、
国土交通省、県の雨量計など計300カ所以上のデータから雨量分布を解析。
その結果、
12日午前0時から15時間の総雨量が400ミリを超えた地域は、
北外輪山と阿蘇五岳に囲まれる阿蘇谷とほぼ重なる南北10キロ、東西30キロの地域に限られた。
南西の風で阿蘇谷に運ばれた湿った空気が標高約800メートルの外輪山の内側で集中して、
積乱雲となって発達した「地形性豪雨」だという。
高森町など南郷谷は300~150ミリにとどまった。
特に阿蘇市乙姫の午前1時から6時間の雨量は459・5ミリと、
同日の雨量(493ミリ)のほとんどが集中。
『957・1年に一度』の雨量と算出されるという。
同大では、
「豪雨が起こる地形的な仕組みを理解し防災対策を見直すべきだ」。
と指摘している。

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【2012年4月】:爆弾低気圧(通称)と地球温暖化の関係(メモ)。

2012-04-04 22:17:33 | 自然・気象・災害

下記は、
私が記憶したいと考える個人的な記録。
文書の構成・内容に不適切(未確認)な個所が多々存在する。

2012年4月3日:午後3時。
*図表は気象庁資料より転載・編集。

低気圧から延びる寒冷前線。
この時間は北陸~近畿にかけて強い暴風雨。
中心気圧は972hPaは“強い台風”の数字に値する。
*低気圧の移動速度は45㎞で東北東に進行。
*前線の移動速度は速く午後2時頃の近畿→同7時頃の首都圏

石川県では、
前線が到達した午後3時頃を境目に急激な温度変化。
私が住む地域に近い小松市の観測所では、
午後1時に約21℃の気温が、
午後6時には約9℃まで低下。
さらに、
午後10時には約7℃、
と10時間に14℃の激しい気温の下降。
*到達前のフェーン現象と到達後の寒気の流入。

この状況こそが、
寒冷前線の北の寒気と南の暖気を示している。
*上記天気図の時間には新潟⇔東北地方の猛烈な暴風は影を潜める。

 

2012年4月4日午前3時。
石川県加賀南部地方では、
3日の早朝からの暴風に一段落ついたころ、

新潟~東北では猛烈な暴風域が沿岸部を直撃。
各地の平均風速は、
*新潟・両津 30m/s:午前2時   
*道北・宗谷岬 27m/s:午後3時   
*道南・えりも岬 27m/s:午後0時   
*秋田・秋田 26m/s:午前5時
*山形・浜中 26m/s:午前2時
*青森・八戸 24m/s:午前6時  
*宮城・新川 24m/s:午前11時
*何れの数値も平均風速で資料はtenki.jpを参照。
*瞬間的には40mを超える暴風が各所で吹き荒れた。
*この暴風の性質は近畿や首都圏を襲ったものとは異なる。

2012年4月4日午後3時。
中心気圧は950hPaまで急激に低下。
この数字は、
強い台風と“非常に強い台風”の境界値。
*北海道では各地で吹雪が吹き荒れた。


<雑感:地球温暖化と両極の解氷>
2012年の4月3日~4日にかけ、
各地(特に日本海側)に被害を与えた低気圧の急激な変化。
*通称:爆弾低気圧と称されるがゲリラ豪雨同様に適切な言葉ではない。


急激な気象変化の原因として指摘される偏西風の蛇行に疑いを持たない。

当初は地球温暖化は徐々に地球全体の気温が上昇すると考えられていた。
しかし実際には地球の温暖化による気象変化は、
“暖かい海水=大陸を冷やす効果”
も指摘されており、
昨年度、今年度と続く寒い冬(記録的豪雪)が
巷で耳にする反地球温暖化ではない事実の認識。

注目すべきは、
“北極の氷と南極の氷”
*参考→ http://www.data.kishou.go.jp/shindan/a_1/series_global/series_global.html

北極の氷が年々減少していることは知られているが、
北極の氷の減少が偏西風の蛇行を誘引する説に説得力も高い。

また個人的な考えに過ぎないが、
ラニーニャ&エルニーニョの要因に、
南極の雪解け(解氷)は関係するか?

どこにも文献はないが、
南極の解氷と南米(太平洋)の海水温の関係。
両極の氷の解氷のバランスは、
<太平洋の海水温度の変化>
と、
<北の大陸の寒気団の位置>
に本当に関係するか?

近年日本で起きている“不可思議な気象現象(竜巻など)”は、
その多くが北からの寒気と南からの暖気の衝突によって起きている。
その理由として考えられる両極の変化。

何か不気味な雰囲気(自然の猛威)を私は感じる。

*****

【被害:4人死亡、482人けが】
NHKが3日から続いている強風による被害を4日午後5時20分現在でまとめたところ、
宮城県内で強風で倒れた木の下で女性が死亡しているのが見つかるなど、
これまでに死亡した人は4人、けがをした人は41の都道府県で482人に上っています。
このうち宮城県では3日午後11時半ごろ、
登米市の市道で28歳の女性が強風で倒れた木の下で死亡しているのが確認され、
警察は木で頭を打ったとみて調べています。
このほか、
岩手県奥州市と香川県三豊市、それに富山市でいずれも高齢者の男女3人が、
3日午後に自宅3階から転落したり、倒れた建物の下敷きになったりして死亡し、
死亡した人はこれまでに4人となっています。
また、
富山県と山形県でいずれも50代の男性がはしごから落ちるなどして意識不明の重体になるなど、
けが人は全国の広い範囲で相次いでいてこれまでに少なくとも41の都道府県で482人に上っています。

【被害:建物2832件】
強風による建物の被害も全国で相次いでいます。
NHKが午後5時20分現在でまとめたところ、
秋田市で2階建てのアパートの屋根がほとんど飛ばされるなど秋田県で799件の被害が出たのをはじめ、
岩手県釜石市の仮設住宅で玄関の引き戸が飛ばされて向かいの仮設住宅の玄関のガラスに当たって割れるなど、
建物の被害は39の道府県で2832件に上っています。

【低気圧:偏西風が蛇行し猛発達】
低気圧が日本海で急速に発達した原因について気象庁は、
日本の上空で偏西風が南に蛇行していて真冬並の寒気が南下したところに、
暖かく湿った空気がぶつかったためだと分析しています。
低気圧は冷たい空気と暖かい空気がぶつかりあって発生し、
2つの空気の温度差が大きいほど発達します。
今回は、
北からの寒気と南からの暖かく湿った空気が日本海でぶつかりあい低気圧が発達しました。
気象庁が日本海に面している石川県の輪島市の上空5000メートルの気温を分析したところ、
低気圧が発達する前の3日午前9時には氷点下16度4分でしたが、
12時間後の午後9時には氷点下30度9分と15度も下がっていました。
日本海には真冬並の寒気が南下していました。
気象庁によりますと寒気が通常より強まった原因は上空を流れる偏西風が、
日本付近で大きく南に蛇行し北の寒気が南下しやすくなっていたためだと説明しています。
一方で日本海には、
太平洋にある高気圧のへりを回って南から暖かく湿った空気が大量に流れ込んでいたため、
2つの空気の温度差が急激に大きくなり低気圧が猛烈に発達しました。
<以上NHK:2012年4月4日の記事を転載> 


【爆弾低気圧とは?】
日本気象協会によると爆発的な勢いで発達する低気圧は「爆弾低気圧」と呼ばれる。
今回は風速15メートル以上の範囲が半径800キロに達するため、
台風に当てはめると「超大型」に匹敵するという。
気象庁によると高緯度を強く吹く偏西風「寒帯前線ジェット気流」が、
日本海付近で南に蛇行して寒気が張り出す一方、南から暖気が流れ込んだ。
低気圧はこうした温度差をエネルギーに変え2日午後9時の1006ヘクトパスカルから、
3日午後3時には972ヘクトパスカルにまで急発達。
特に中心から南に延びる寒冷前線が通過する前に強い南風、通過後に西風を吹かせた。
<毎日新聞:2012年4月3日の記事を転載> 

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【2012年4月3日】:暴風低気圧と寒冷前線の読み方(メモ)。

2012-04-03 21:50:00 | 自然・気象・災害

昨晩に文字にした通り(気象庁の予報通り)、
2012年4月3日は日本全国で暴風が吹き荒れた。

今日は仕事中の昼休みに珍しく携帯電話から短い注意喚起の更新。
午後1時から午後8時の間に近畿~首都圏を襲ったヒステリックな寒冷前線。
*寒冷前線の北側の冷たい空気と低気圧に引き込まれる温帯な南風の衝突。

今日のブログのテーマは気象庁の資料と読み方(メモ程度)。

私が携帯電話から送信した時刻の気象衛星:午後1時(0時?)。
能登沖から・丹後・姫路・香川に延びる1本の長い帯が寒冷前線の雲。
その雲は午後3時(2時?)には石川・福井から京都・大阪方面に移動。
さらに午後6時には静岡・山梨・群馬方面に延びる寒冷前線の雲と雨雲様子。
同時刻の雨雲レーダーでは、
関東地方にまとまった雨雲が集中しているのが理解できるだろう。


また
下記には、
午後3時と午後6時の天気図

季節外れに発達(本来は冬の現象)した低気圧の位置と、
低気圧から延びる前線の位置を確認すれば、
私が昼休みに注意喚起した理由や、
上部資料で示した雨雲の意味も理解できるはず。


私は昨晩に文字にした、
特に注意したい前線の接近時刻。
ダウンバーストや竜巻。
全国各地で色々な想定をして早めの準備。
恐らく、
ヒステリックな時間帯は長く続かないと思うので、

雨雲の動きと前線の動きに注意して、
漁業、高所の作業の禁止や、
安全な運行条件の徹底。
の意味や、
昼休み雨雲レーダーを開いた。
石川県、福井県で気になる気象変化は午後2時から4時頃?
空が暗くなったら建物の中に避難。
今日の昼休みに更新した
意味。

私が文字にしたかったのは私のような素人でも
ある一定の知識(資料の読み方)があれば、
未来予測できる事実。

低気圧は4日にも季節外れの現象を示しながら、
東北~北海道へと短時間で進行し、
東北大震災の被災地域でも暴風が吹き荒れる
との予報が出ている。

今回は大雨リスクが少ないだけに、
安全な場所は丈夫な建物の中(=暴風対策)。

天気図を読み解きながら、
出来る限り外出しないよう、
情報弱者に注意喚起をすることも、
行政職員の責任となる。

*起きる前に起きる事態を予測する。
*安全な時間に安全な場所への避難誘導。

それが防災と言うものだ。


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4月3~4日(2012年)のヒステリックな気象&南海トラフの新想定の不備。

2012-04-02 21:28:00 | 自然・気象・災害

4月2日の夜のニュースを見て驚いた人も多いと思う。
4月3日~4日は全国的に大荒れの天気。
西日本では3日の未明から、
中部日本では3日の午前から、
関東地方では3日の昼頃から、
急激な暴風が吹き荒れる予報。

深刻な暴風は、
日本海側地域でも同様で、
午後~深夜にかけては、
石川県を含む北陸3県も大荒れ。


地元気象台(金沢)の予報では、
能登で25メートル、加賀では22メートルの暴風雨。
瞬間的には1・5倍の暴風はまさに台風の暴風域と同じ規模。
*気圧予測は988hPa~968hPa以下は強い台風と同じ。

ただニュースでは語られなかったが、
加賀に対して能登に“より強い風”が吹くことは、
イコール=新潟~秋田では更なる暴風も考慮。

台風の場合は北に行けば行くほど勢力は衰えるが、
大陸からの(冬の)低気圧は北上するほどに勢力を拡大。
新潟~東北~北海道でも明日(3日)の夜は眠れない一夜が続き、
4日の北日本では季節外れの猛吹雪も予想されている。

何よりも安全は丈夫な建物の中。
危険だと思ったら外から中へ。

真冬でもない日本海での4月(季節外れ)の低気圧の発達。
南からの湿った温かい風でヒステリックな気象条件がそろう。

特に注意したい前線の接近時刻。
ダウンバーストや竜巻。
全国各地で色々な想定をして早めの準備。

恐らく、
ヒステリックな時間帯は長く続かないと思うので、

雨雲の動きと前線の動きに注意して、
漁業、高所の作業の禁止や、
安全な運行条件の徹底。

*学校は幸いに春休み。

お気を付けください。

*****

内閣府が発表した南海トラフの地震想定。
ないことはないが内閣府の想定が、
過去の記録に基づく400年に1度の大津波か、
過去1300年(地震資料)に1度もなかった大津波か。

想定される予想津波高30m超えは、
波の高さか(山地を)遡上する高さか?
*それによっても自治体の対応はまるで違う。

一通り目を通してみて、

内閣府の想定は説明不足が否めない。

これまでの地震史を紐解き、
三陸沖の地震の直後(数年以内)に、
南海トラフが動いた記録はなく、
あまりり人心に不安を与える情報公開に???

入り江の状態にもよるのだろうが、
波(そのもの)の高さは最大で15メートル。
*私はそう考えている。

地震の想定は難しい。

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真冬の放射冷却=極寒に注意あれ(2012.02.18^19)

2012-02-18 17:50:00 | 自然・気象・災害

昨晩地元に出ていた大雪警報も、
朝起きてみると10センチほどの積雪。
でも路面はツルツルで、
全国的にスリップ事故が多発。
しかし、
西日本の日本海側や、
中部~近畿地方にかけて、
寒さのピークは、
今夜から明日の明け方。

西日本の日本海側(島根~石川)では、
大雪の峠は越えたものの、
寒気が入り込んだ状態の雲の切れ間は、
場所によって放射冷却による気温の低下。

“放射冷却って何?”
の質問に、
教科書通りに答えれば、
“地表の熱が奪われる気象現象”
ってなるんだけど、
「わかんないよ。」
って人向けに、
雪の降る日は雲が天と地に境界をつくり、
上空の冷たい空気が入ってこないように、
バリア(障壁、防壁)の役割を果たすが、
雲がなくなること(晴れること)によって、
地表付近の温かい空気と、
上空の冷たい空気が混ざり合い、
地表の熱が天空に奪われる現象。

満点の青空の夜の寒さも、
その実は放射冷却によるもので、

特に明け方の晴天は曇天と比較し、
5℃以上も温度が低下することがある。

私の記憶に誤りがなければ、
以前能登地方の中島地区で、
マイナス(氷点下)2℃の気象予報が、
マイナス7℃以下を記録し、
あちらこちらで水道管が破裂。
その時の金沢の気温がマイナス1℃で、
能登地方の一部で放射冷却が起きた事例。
*随分と前の記憶なので確かでない。

と、
今夜(18日夜)から明日(19日昼ごろ)まで、
所によって急激な気温低下も想定されるので、
今夜は渋らず水道水を少しだけ出して、
暖かい服装でお眠りください。
*深夜に御手洗い
に立つときは、
防寒上着を1枚羽織りましょう。


特に日本海側(総ての地域)では、
今夜から明日の朝は路面凍結必至。
雪道(圧雪)とは異なるアイスバーンは超危険!
チョットぶつけても最近の車の修理費は高額。
不要のお出かけは控えた方が賢明です。


(私の地元)北陸地方では、
明日の昼過ぎには寒気もゆるむので、
お買い物は路面状況を確認して。
特に、
ブラック・アイスバーンによる転倒は、
高齢者にとっては命取りになりかねず、
足元の状態を要チェック。

お気を付けください。

~以下Web記事編集。

【全国】
日本上空に流れ込んだ寒気と放射冷却の影響で、
19日未明から早朝にかけて各地で厳しい冷え込み。
本州の12地点で観測史上最低気温を記録。
長野・菅平では午前3時42分に、
氷点下29・2度を観測。

過去最低を更新
*埼玉・寄居:氷点下8・2度
*千葉・香取:氷点下8・9度
*千葉・船橋:氷点下4・7度
*長野・野沢温泉:氷点下15・5度
*三重・四日市:氷点下6・3度
など。

18日朝には、
秋田の上空約5000メートルには氷点下46・7度の寒気。
内陸部や太平洋側では風がやみ雲が発生しなかったため、
放射冷却で地表から熱が奪われ続けたとみられる。

【近畿】
最低気温は、
*奈良市:氷点下5・3度。
*大津市:氷点下4・1度。
近畿地方の観測地点の約3分の1にあたる、
23か所でこの冬1番の冷え込み。
また、
大津市南小松では昭和53年からの観測史上、
最も低い氷点下7・8度を記録。

<北陸3県>

【富山】
最低気温は、
*上市町東種:氷点下14.1度。
*魚津市:氷点下9.3度。
昭和53年の観測開始以来の最低記録を更新。
*富山市:氷点下5度、
*高岡市伏木:氷点下3.8度。
県警察本部にると、
県内では路面の凍結などにより、
18日午後4時から19日午前8時半までに、
スリップ事故が91件発生し9人が軽いけが。

【石川】
19日朝は県内各地でこの冬一番の冷え込み。
最低気温は、
*珠洲市:氷点下8・1度
*白山市吉野:氷点下8・1度
を観測し2月としては、
珠洲市で25年ぶり、
白山市吉野で24年ぶり、
に氷点下8度を下回った。

【福井】
最低気温は、
*勝山:氷点下9・8度(観測史上最低)
*大野:氷点下12・5度
*小浜:氷点下8・4度など
*坂井市三国:氷点下4・6度など
各地でこの冬一番の寒い朝となった。

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2012年:節分の朝の極寒(西日本じゃ放射冷却?)

2012-02-02 20:53:00 | 自然・気象・災害

今夜も短く。
2012年の2月2日は近畿北部で降雪が顕著。
原因は三陸沖の低気圧(回転運動)が運ぶ寒気。
北風は富山・若狭・京都北部・兵庫北部、
更に、
滋賀県北部~関ヶ原~岐阜・愛知に流れ込み、

終日交通は大混乱に陥った。
特に、
近畿北部地方:舞鶴~滋賀県琵琶湖畔の大雪は著しく、
北陸線は終日を通し関西・中京方面の運行を停止。
しかし、
昨年の1月末の福井県・今庄付近で起きた大雪による、
昼夜の車内閉じ込めや高速道路内の運行不能は起きず、
“JRと道路公団の冷静な対応”は好感。

*昨年と似た状況も大きなニュースにはならなかった。

明日、
2012年2月3日(節分)の注意点は、
“厳しい朝の冷え込み”
大雪はようやく峠を越えそうな見通しも、
降り続いた雪は午後過ぎまで融けることはなく、
路面の凍結(降雪地区)は転倒・スリップ事故。
また、
西日本の最低気温は異例の温度表示が見られ、
晴れ間による放射冷却は四国の太平洋側でも、
マイナス5℃の予想は水道管の凍結に注意。

明日の最低気温(予報)を確認すると、
平素は暖かい西日本でも、
*四国・高知でマイナス5℃。
*四国・高松でマイナス4℃
*中国・松江でマイナス4℃。
*中国:広島でマイナス3℃
*九州;鹿児島でマイナス3℃。
*九州;鹿児島でマイナス3℃。
と、
冷え込みが厳しい予想で、
マイナス3℃を下回ると、
剥き出しになった水道管の凍結や破裂。
*今夜は眠る前に水を少しだけ…。

寒気が入り込んだ状態での、
曇りと晴れの天気差は、
地表の熱が奪われる放射冷却により
3~5℃の気温低下(全国的に)も考慮。
*極寒は晴れ日に注意!

さらに、
寒さに慣れない地域での気温低下は、
血圧の急上昇や薄着からの風邪の侵入。

くれぐれも、
お気をつけください。

~以下Web記事抜粋。

【38地点で史上最低気温を観測】
気象庁によると長野県南牧村で氷点下26・0度など、
東北から九州にかけての計38地点で未明から朝にかけて、
観測史上最低気温(過去タイ含む)を記録。
全国の地域気象観測システム(アメダス)の観測データによると、
沖縄全域のほか東京都・伊豆諸島や鹿児島県・奄美などを除き、
軒並み最低気温が氷点下の冬日となった。
国内で最も冷え込んだのは北海道枝幸町・歌登の氷点下32・6度。
*国内観測点9割が氷点下。
*38地点で史上最低気温。
全国の地域気象観測システム(アメダス)で気温を観測している、
927地点のうち9割を超す874地点で最低気温が氷点下。


【大分火力発電所:配管が凍結】
九州電力は3日、新大分火力発電所が、
同日午前3時55分から同4時19分にかけて、
燃料供給設備の配管が凍結し1~3号機すべてが、
緊急停止したと発表。
大分市の当時の気温は氷点下4度で、
配管凍結で調整弁に圧縮空気が送れず、
タービンに液化天然ガスを供給できなくなった。

【お湯が出ない】
記録的な大雪をもたらした強い寒波の影響で、
東京、名古屋、大阪の大都市でも、
給湯器のお湯が出なかったり、
水道管が凍ってトイレが使えなくなったり
といったトラブルが例年以上に続出している。
2012年2月3日の朝の最低気温は、
東京都心:氷点下1・0度、
名古屋市:氷点下5.2度、
大阪市:氷点下2・9度

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