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mimi-fuku通信

このブログを通して読み手の皆様のmimiにfukuが届けられることを願っています。

『執着&依存』:自分を見つめる。

2012-07-07 10:04:00 | 健康・医療・科学

時々自分が(何かに)執着依存していないかを確認する。
確認の方法は単純明解で止めれるか止めれないか。
依存対象になる案件を時々止めてみる。
我慢できれば依存の可能性は少なく、
我慢できずに行動に至れば依存の可能性は否定できない。

依存することが決して悪いとは言わない。
目的対象に執着することは目標の達成に必要だ。
多くの研究者や芸術家は執着意欲が強く、
簡単に諦めるようでは大事は達成できない。

本能的依存のメカニズムは接近と逃避。
生物は好ましい対象物に接近し、
生物は好ましくない対象物からは逃げ出す。
生物の好き嫌いの多くは過去の経験からの産物。

過去の経験(幼児体験を含め)は、
人格形成(性質・感性・行動パターン)において、
決定的な役割を与え、
“それは”記憶として刷込まれる。

その記憶の一致と接近行動。
心地よい記憶の多くは、
依存対象へと変化する。

先にも述べたが目標達成のための執着依存は肝要。
しかし、
多くの依存は他人を巻き込んだり自身を失う可能性。
つまり、
自分の行動の正当化と偏執な行動パーターンへの移行。
*果たして喪失回避のための異常行動への心理バランス。


【何かに依存しているか否かの確認】

それは簡単明瞭で、

今、
自分が心地よいと感じる事象を、
休むことができるかできないか?
今、
自分が心地よいと感じる行動を、
止めることができるかできないか?

バランスの良い生活をするために、
自身の依存対象を早期に発見し、
自分の中でコントロールすることが、
執着依存の予防法に繋がる。

そのことの重要性は、
現代社会の生活行動と共に、

仮想現実社会の中においても、
誰もが認識しなければならない。

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35歳以上はご用心!不妊治療と卵子の老化 by NHK

2012-06-23 20:03:00 | 健康・医療・科学

【不妊原因“卵子の老化”が約半数】
~NHKの調査(2012・06・23:7時のニュース)

女性が年を重ねるとともに妊娠しづらくなる卵子の老化。
不妊の検査や治療を受けた夫婦は6組に1組。
高度な不妊治療である体外受精の件数は年間で21万件。
と、
過去5年で倍増(2007年には10万5千件?)して世界最多。

不妊の原因として考えられる、
女性では30代半ばを過ぎると卵子の質が低下して妊娠しづらくなる
“卵子の老化”に原因がある患者の割合は平均で47%。

初診患者の平均年齢を35歳以上と答えた医療機関は77%。
不妊治療を始めるまで卵子の老化について知らなかった人が55%。

こうした患者の53%が体外受精をすれば45歳まで妊娠は可能と考え、
中には体外受精をすれば50歳まで可能と考えていた患者が17%。

日本産科婦人科学会によると、
体外受精など高度な不妊治療で出産できる確率は、
卵子の老化の影響で45歳では0.5%に低下。

*関連記事:クローズ・アップ現代。
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3158.html

その原因は果たして、
食生活か若い世代のダイエット願望か?

その他の生活習慣(労働等)に理由はあるのか?
あるいは、
元々から35歳以上の女性は妊娠しにくかったのか?
その場合は、
初産、2人目、3人目と卵子の老化は関係があるのか?

突っ込んだレポートをお待ちしています。

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熱中症の予防と対策(2011年版)&7月14日の出来事。

2011-07-14 05:37:33 | 健康・医療・科学


 【熱中症の予防と対策2011】

 <基本>
 *水分摂取の確保(基本的にはノンカロリー飲料水が望ましい)。
 *塩分摂取の確保(個人の活動・疾病状況により異なり注意も必要)。
 *身体の清潔と下着の交換(発汗作用の促進と不快感の解消)。
 *規則正しい食事(生活)と充分な睡眠時間の確保。
 ~水分管理は血流・心不全・脳梗塞の重大疾病とも大きな関係を持つので要注意。
 ~水分・塩分の摂取量⇔高血圧・糖尿病・メタボ等の疾患者は医師との相談も必要。

 <移動・活動>
 *できるだけ直射日光を避け日陰を選ぶ(日傘・帽子の使用を推奨)。
 *徒歩でのお買物は温度の低い午前中か斜光で日陰が増える夕暮れを選ぶ。
 *高齢者はできるだけ自動車での移動が望ましい(地域や家族の協力が必要)。
 *晴天時は長時間の野外活動を避ける(高温放射熱下での長時間労働の監視)。

 <室内>
 *直射日光を室内に入れない工夫と風通しの工夫(西側・南側の窓には簾や遮光ネット)。
 ~エアコン使用の場合はカーテンやブラインドで室内に日光が入らない工夫
 *室内気温が30℃を超える条件では28℃前後の温度設定でエアコンを使用。
 *外気温と室内冷房との温度差は5℃以内に押さえる事が好ましい。
 *就寝中の温度管理と湿度管理(密閉と寝汗)の徹底。
 *晴れた朝の涼しい時間を見計らい換気を兼ねて窓を開放する。

 ~下記詳細と注意点を明記。


 【熱中症の分類】

 *熱射病。
 体温の異常な上昇がみられ、
 体温の上昇が脳内に到達した時に重篤な事態を起こす。
 症状としては意識障害や昏睡状態もみられ、
 その場合は即座に救急車を呼ぶなど迅速な対応が必要となる。

 *熱痙攣。
 塩分不足からおきるとされ筋肉に痛みをともなった痙攣を起こす。

 *熱疲労。
 水分不足からおきるとされ倦怠感やめまいなどの症状を引き起こす。

 *熱失神。
 血管の拡張から血流不足が起こり一時的に失神症状を起こす。
 確定はできないが(運動・労働等の)大量の塩分排出が原因と考えられる。
 
 ~共通して言えることはすべての熱中症には脱水症状がともない、
 さらに(症状により)体内の塩分不足が原因だと考えられる。

 ~血圧の急激な低下と熱中症との因果関係は不明だが、
 体内の水分量と塩分量のバランスはケース・バイ・ケースなので、
 
自分の身体状況(疾患・年齢・労働条件)に応じた熱中症対策が必要。

 
 【熱中症対策】
  
 *水分の摂取(排尿時間の間隔の確認)。
 水分摂取は飲料水だけではなく野菜や果物などの食物からの摂取も望ましい。
 冷えたものばかりでなく温かい飲み物も身体への負担が少ないとされる。
 排尿が定期的であれば体内水分量が確保されていると考えられる。
 ~利尿作用のある飲料水は水分としてカウントしない(ビール、コーヒー等)。
 ~高カロリー&高糖質の飲料水は限度を超えないよう注意(炭酸飲料、ジュース等)。
 ~お手洗いのあとは必ず水分(ウォーター)を補給する習慣をつける(血流の確保)。

 *適度な塩分の摂取。
 できるだけ食生活で塩分を取るほうが適量確認できて良い(家族で管理)。
 乾燥麺(そうめんやうどん)は塩分を多く含むので塩分摂取に適合。
 普段の生活ではごま塩やふりかけも適度な塩分を含むので推奨。
 塩飴などの“いつでも口に含めるもの”は過剰摂取にならないように注意。
 ~ただし高血圧症の人は医師と相談し平均血圧との対比をチェック。

 *発汗の円滑。
 身体の清潔を保つために入浴は効果的。
 ~特に高齢者や寝たきりの方には身体の清潔を保持。
 体温上昇時には適温の冷水でシャワーをするなどで身体を冷やす。
 ~ただし心臓疾患などの方は急激な冷水は厳禁。

 *冷暗の確保。  
 涼しい室内(エアコンの完備)の確保や通気性の確保。
 できれば避暑地(高地・水辺・緑地)への定期的バカンス。     

 *通気性の良い衣料や帽子の選択。
 衣類は保温効果の少ないメッシュ状で温度吸収の少ない淡色が望ましい。
 ~黒色は紫外線対策には効果的だが熱吸収が高いために晴天の高温日は避ける。
 下着は汗(水分)を吸収・保持(冷却作用)しやすい綿(コットン)が望ましいと思われる。
 ~特に炎天下の野外労働者は体内水分の蒸発を防ぐために極度な肌の露出を避ける。
 ~雨天や高温多湿では体内水分が蒸発しにくいため汗を拭き取り小まめに下着を替える。
 通常の外出での帽子はできるだけツバが長く通気性の良い麦藁帽子系が最適。
 ~屋外
労働者は帽子の中に濡れタオルを入れる事を推奨。
 濡れタオルは首から肩を覆い乾いたら直ちに濡らすことで熱射病の予防。

 *バランスの取れた生活。
 睡眠時間の確保や食生活の乱れをなくす。
 夏季はダイエットせず食欲旺盛のほうが夏バテ対策に効果的。

  
 【補足】
 
 *体温調節の話。

 肉体労働をする人や極度の運動により大量の汗をかく場合は、
 汗をかいた分だけ必要量をそのつどに水分補給をすべき。
 身体が熱っせられた場合は汗によって身体を冷やす効果があるので、
 その汗をふき取りながら汗をかいた分の水分補給・塩分補給が原則。
 身体から適度の汗が流れ続けていれば体内水分が適量だと考えられる。
 ~ただし汗が適量を超えて過度に流れる場合は体力の低下をともなう。

 また体内水分だけが熱中症の問題点ではなく重篤な症状としての、
 “脳を守るため頭部に異常な熱をもたせない”ように工夫・注意し、
 帽子や濡れタオルなどで頭や首のまわりを防御することも必要とされる。
 そのため身体に熱が帯びていると感じられる場合(体温上昇)は、
 風邪の場合と同じように頭・首筋・脇下を冷やすことも効果的だと考えられ、
 睡眠不足対策には水枕(氷枕)は効果的だと言われている。
 ~高熱を冷ますために股下内側(太腿の付根)の冷却効果も指摘される。
 また体内温度を冷ますための応急手段として、
 濡らしたタオルを心臓に当てることも効果が期待できる。
 ~フラフラして立っていられないなどの症状が出れば直に医院で診療。
 凡その熱中症症状は点滴の投与・涼感・安静で劇的な改善が見られる。
 
 
 *熱失神と脱水症状。
 強い日差しの下で長時間の労働や運動などで起こりやすい症状。
 大量の発汗による脱水症状と血管の拡張によって体全体の血液の循環運動が低下し、
 心臓から脳に血液を送る力が弱まるために一瞬に意識が飛ぶ症状(失神)が見られる。
 仮に意識がなくなっても多くの場合は一時的な症状であり早期回復が見込まれるが、
 失神時に脳を地面に打ちつけた場合や失神の原因が別の疾患にある可能性も考慮し、
 回復の有無に係わらず専門医での問診が推奨される。
 
 また、
 脱水症(に伴う失神)は夏の暑さによるものだけではなく、
 
*食中毒などによる激しい下痢や嘔吐。
 *病原体と免疫との攻防による発熱と発汗。
 *環境による必要量の食物摂取不足。
 *気温に関係なく長時間にわたる激しい運動や労働。
 の場合にも適合するため“この場合”も失神する可能性がある。
 
 特に、
 “夏の暑さ=冷えた飲食の嗜好”の関係から、
 下痢の症状は多くの方々にとって頻繁に見られると考えられ、
 下痢の症状が出たときには必ず暖かめの水分補給をするなど、
 熱中症予防のための体内水分量には細心の注意が必要とされる。

 【補足2:食物摂取の推進】

 報道では水分不足や塩分不足ばかりが指摘されるが、
 人間が口にする食物の殆どは水分である。
 体力消耗が甚だしい猛暑には食物摂取不足が心配。

 夏には豆腐、乾麺(ソーメン等)、トマト、スイカをよく口にする。
 ~特に果実や野菜は水分量が高いので体力保持にも推奨。

 豆腐やソーメンには生姜(しょうが)を添え、
 スイカやトマトには塩を振り掛ける方も多い。
 乾麺は保存食であり塩分量が豊富とされ、
 乾麺は煮炊きすると共に大量の水分を含み、
 生姜は身体を冷やす役割を果たすとされる。
 さらに、
 肉が豊富でなかった時代の鰻(うなぎ)の効用。
 ~鰻にはビタミンが豊富で疲労感や倦怠感をとる効果があるとされる。

 夏の熱中症予防に推奨される食欲の増進。
 料理には必ず水分や塩分等の栄養素が総て含まれており、
 余程医師に(高血圧等で)塩分摂取を止められていない限りは、
 汗をかいた分の塩分補給を怠らないための規則正しい食生活。

 高齢や病後のため食物を身体が受け付けない場合には、
 必ず病院に行って必要分の栄養を点滴で摂取すべし。
 栄養不足(バランスの悪い食生活)は夏バテの原因になるばかりでなく、
 体内水分量の保持の面からも熱中症になりやすいと感じる。

 文頭には、
 “ビールやコーヒーは利尿作用が高いために水分としてカウントしない”、
 と文字にしているものの、
 肉体労働者の経験談によると仕事で火照った身体に冷たいビールを飲めば、
 多量に汗をかくことにつながり必ず熱中症対策になるとの見解も耳にするし、
 何よりも(肉体労働者に限らず)適度のアルコールは食欲増進の効果も期待でき、
 ビールに塩分のきいた枝豆を食す習慣を夏の身体が求めている事は誰もが承知。
 ~ただし私の経験上から、
 暑い夏の夜に“ビールだけ”を飲みすぎると就寝時にノドの渇きや苦味を感じ、
 炎天下の屋外外活動時に糖分を多く含んだ清涼飲料水を大量に飲むと、
 口の中がカラカラ・ベタベタになり身体が水分を受け付けないので、
 そうした場合はノンカロリーの飲料水(水・麦茶・日本茶等)がお薦めと感じる。
 よって基本形としての、
 ノンカロリー飲料とバランスの取れた嗜好飲料の組み合わせが望ましい。

 *****

 2011年7月14日:早朝5時37分30秒(日本時間)。
 ワールドカップ・サッカー女子ドイツ大会:なでしこジャパンが見事決勝進出。
 45431人の大観衆の中、3-1で強豪スウェーデンを逆転で撃破した。
 暗いニュースが先行する2011年の日本に勇気を与える大殊勲。
 決勝戦は世界ランク4位の日本がランキング1位のアメリカと
対決。
 BS1では7月18日(海の日=祝日)早朝3時30分に放送の予定。
 頂点めざす日本人女子の頑張りが凄い!
 *追記:BS1での放送は午前3時からに変更。
 *地上波ではフジテレビ系列での放送が予定されている。
 *関連記事 http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/d/20110717
 
 *****
 
 北陸地方では7月9日に梅雨明け。
 以後5日連続の真夏日も明日以後は北陸でも猛暑日の危険大。
 日本の南海上にある台風6号は今後猛烈な台風に発達し、
 西に移動することで湿った温かい南風によるフェーン現象も予感。
 さらに台風6号は日本への接近・上陸の可能性も高く進路を注視。
 全国的に15日~19日の5日間は猛暑日&熱中症の用心が必要。

 *****
 
 大相撲は昨日13日。
 大関:魁皇(38)が大横綱:千代の富士が持つ史上最多記録の通算1045勝に並ぶ。
 プレッシャーからか初日から3連敗の魁皇は変わり身から豊ノ島を力付くで突き落とす。
 今日7月14日(平成23年・名古屋場所5日目)。
 平幕の旭天鵬を相手に前人未到の新記録を目指す大一番には大注目。
 1046勝といわずに1100勝:40歳の土俵を目指し頑張れ魁皇!
 *追記:大関・魁皇が不滅の大記録である1046勝を7月14日に達成。

 <関連記事>
 *大相撲:魁皇が現役引退(2011年7月19日)
 魁皇は元横綱・千代の富士が持っていた初土俵から通算最多勝記録(1045)を更新。
 同記録を1047に伸ばしていたが慢性的な腰痛に加えて腰のしびれを訴え本来の相撲が取れず、
 10日目には琴欧洲に敗れ3勝7敗と黒星が先行し引退を決めた。

 ☆魁皇博之:本名・古賀博之。
 福岡県直方市出身:185センチ、164キロ。。
 15歳だった1988年春場所に後に横綱になった3代目若乃花、貴乃花、曙らとともに初土俵。
 1992年初場所で新十両に昇進し1993年夏場所で新入幕を果たした。
 2000年夏場所、小結で14勝を挙げて初優勝。
 同年7月の名古屋場所後に大関に昇進した。
 優勝5回、殊勲賞10回、敢闘賞5回。
 得意は左四つ、寄り、上手投げ。

 ☆魁皇の歴代1位記録◇
 ・通算勝ち星 1047勝
 ・幕内勝ち星  879勝
 ・幕内在位  107場所
 ・幕内出場  1444回
 ・大関在位  ※65場所
 平成23年名古屋場所10日目現在。
 ※はタイ記録
 (2011.7.19:Web毎日新聞・記事転載)

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Nスペ&Eテレ:『(福島)原発危機と放射能汚染地図』番組感想。

2011-06-06 00:00:01 | 健康・医療・科学

 2件の番組をリアル・タイムで観た。
 1つは、
 NHKスペシャル:シリーズ・原発危機
 
第1回:『事故はなぜ深刻化したのか』
 であり、
 1つは、
 ETV特集(続報)
 
『ネットワークでつくる放射能汚染地図』

 NHKスペシャルは福島第一原子力発電所での震災・津波による、
 電源停止(喪失)から4機(基)の爆発までを追った。

 ETV特集は5月に放送された番組の続報であり、
 プルトニウムの拡散やいわき市での調査に焦点を当てた。

 『NHKスペシャル:シリーズ・原発危機』
 を観て強く感じた事は事前の想定見通しの甘さ。
 電源喪失の想定が不十分で手動作業の訓練もなく、
 マニュアル外の職人的な動きを要求される緊急事態での、
 設計図からの確認(マニュアル探し)には驚かざるえない。

 福島第一原発の事故を人災か天災かを判断する上で、
 基本的には天災であり、
 東京電力も被害者との私の考えに変わりはないが、
 “注水作業に必要な電源喪失はベント作業にも深い係わり”を持ち、
 Nスペの報告では、
 ベント(放射性物質を含む水蒸気の放出)にかかる時間が致命的との印象。
 世間で言われる菅総理の視察がベントの遅れに繋がったとの憶測は、
 電源のない(=明かりのない)放射線量の高まりの中での手動作業が、
 東電のマニュアルにはなく遅れ遅れの対応が最初の爆発(1号機・水素)を生み、
 爆発が齎した多量の放射線量がその後の対応を尚も遅れさせる結果を生んだ。
 との捉え方だ(真実の検証はまだ先になるだろう)。

 勿論これは1つの見方であり、
 3月11日にはメルトダウンを起こしたとされる1号機のベント作業が、
 仮にベント作業決定後(12日早朝とされる)に速やかに実行されていても、
 大量の水蒸気(水素)の充満は水素爆発に耐えられたかどうか定かではない。

 私達視聴者にとって肝要なことは、
 過ぎてしまった責任を追及することよりも、
 事故の原因究明に深い関心を持つことであり、
 その原因から浮かび上がる問題点と対策の確認。

 番組に沿った安全対策のテーマは、
 電源喪失時の電源車の確保と、
 時間マニュアルを検討(作成)し、
 時間を超えた時点では速やかに手動でベントを実行し、
 冷やすための海水の注入に躊躇してはいけない。
 *電源喪失と同時に地域住民への迅速な避難対処は必須。

 さらに、
 日本の総べての原発と電源車の差込口(接続点)の共通化や、
 電源を失った場合でも作業に充分な非常灯(明かり)の設置。

 NHKによる丁寧な事故の検証・調査は、
 今後の他の原発に共通する対策になるし、
 国・電力会社・製造企業・民間有識者は、
 見過ごされている事実の検証や、
 想定外の事例の掘り起こし。

 万が一、京に一、起こしてはならない原発事故と、
 原発リスクが先進国の中では異常に高い日本の現実。

 プレート境界地帯では15メートルの津波。
 それ以外でも7メートル以上の津波の想定。
 *波が駆け上がる立地の場合は波高2倍以上を考慮。

 また、
 総べての原発の地下に眠るだろう、
 数万年、数百万年に一度の未知の断層。
 あらゆる限界リスクに耐える原発は無理でも、
 電源が失われ数時間発令される津波警報で近寄れず、
 ガレキで車両の通行が困難な事態での速やかな作業。
 *想定できる最悪事態の対策。

 そんなことを感じた。


 『ネットワークでつくる放射能汚染地図』
 私は5月17日当ブログ内で、
 JSさんにいただいたコメントに応えて、
 <放射能の拡散と半減期。>

 先ず半減期について、
 *放射性ヨウ素131=半減期:約8日
 *放射性セシウム137=半減期:約30.1年
 *プルトニウム239=半減期:約2万4千年。
 *ウラン238=半減期:約45億年(地球の誕生と同じ期間)
 *補足として、
  ・ストロンチウム90=半減期:約28.8年
  ・クリプトン85=半減期:約10.8年
  ・セリウム144=半減期:約288日
  ・バリウム140=半減期:約13日
  ・キセノン133=半減期:約5日
 が有効値とされていますが、
 ヨウ素にも数種類があり半減期が異なる事実にも注目。
 現実的に福島で拡散した放射生物質の成分分布が不明です。
 次の指摘として、
 “プルトニウム”については最大の問題点であり、
 プルトニウムがどれほどの量で福島に拡散されているのか?
 NHK教育で放送された日本の研究者による見解、
 『ネットワークで作る放射能汚染地図』でも、
 プルトニウムについての深刻な意見はありませんでした。
 と文字にし、
 私は私の“疑問の解答”として放送を視聴した。
  http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/e/6e73732f57c6985d9bc1c41ec1f01746 

 プルトニウムの問題点は半減期が永劫である事。
 つまり一度放出されると、
 人類の有史を超え未来永劫に放射線を撒き散らす事実。
 放送された続報では、
 その答えとしての微量なプルトニウムの検出。
 その意味は、
 圧力容器内でしか存在しない物質の屋外への放出。
 
 チェルノブイリでは構造の違いもあり原子炉内部のすべての物質の放出。
 チェルノブイリと比較し福島では圧力容器と配管との接続口の損傷が示唆され、
 プルトニュウムの屋外放出は最低限に留まっているように見える。
 *番組では圧力容器の損傷(メルトダウンによる底抜け=メルト・スルー)と仮定。
 
プルトニュウムの問題点は毒性もさることながら圧力容器の損傷を推測する上で、
 重要な指標(原子炉内の様子)になる事から注目されたとも認識している。

 半減期の重要性は放出物質の量とその後に続く放射線量との関係が、
 放射線による避難を余儀なくされている方々の未来予測の指標となるため。
 また、
 雨量とホット・スポットの関係(関連)も重要な調査基準であり、
 重力による溜まり水と洗い流された地表の放射線量の変化。
 それは、
 広域避難とスポット避難の可能性を示す数値として公表して欲しい。

 以上が私の番組感想だ。


 ~以下は番組案内&関連資料。


 NHKスペシャル:シリーズ・原発危機
 
第1回:『事故はなぜ深刻化したのか』

 いまだに危機的な状況が続き予断を許さない原発事故。
 当初の想定を超え水素爆発やメルトダウンなどが進行し、
 後手後手の対応の中で汚染は拡大していった。
 なぜ“ここまで事故は深刻化”したのか。
 事故対応にあたった官邸、保安院、原子力安全委員会、
 そして東京電力はどう動いたのか。
 当事者たちの証言と内部資料をもとに徹底検証する。
 *以上NHKホームページ記事転載。
 

 【3月11日:電源喪失(ステーション・ブラックアウト)】

 ・午後2時46分:巨大地震が発生
 ・午後3時27分:津波の第一波が到来(高さは約4メートル)。
 ・午後3時35分:津波の第二波が到来(高さは約7.5メートル以上)。
 ・午後3時42分:1号機、2号機、3号機の全電源が喪失。

 【3月11日:冷却が途絶えた時間】

  *1号機=14時間9分
  *2号機=6時間29分
  *3号機=6時間43分

 【福島第一原子力発電所の炉心損傷割合】

 *最初の発表
 
1号機=70%、2号機=30%、3号機=25%

 *4月27日の発表
 1号機=55%、2号機=35%、3号機=30%

 *5月17日の発表
 1号機=メルトダウン、2号機&3号機=メルトダウンの可能性が高い。

 ETV特集
 
『ネットワークでつくる放射能汚染地図』

 5月15日に放送された、
 『ネットワークでつくる放射能汚染地図』では、
 福島第一原発正門から1キロ地点の住宅地の一画の土壌を、
 科学者の木村真三氏が採取。
 サンプルはプルトニウムの有無を調べるため放射線解析の第一人者、
 金沢大学の山本政儀教授のもとに送られた。
 番組放送後、結果を知りたいという問い合わせが殺到したが、
 この度ようやく解析結果が出る見通しとなった。
 果たしてプルトニウムは検出されるのか?

 さらに木村氏のその後の調査で、
 計画的避難区域や緊急時避難準備区域から外れた、
 福島県南部のいわき市で新たなホットスポットが発見され、
 その実態が序々に明らかになってきた。
 新たにわかった汚染の実態を続報として伝える。
 *以上NHKホームページ記事転載。

 <国が定める放射性物質の摂取制限>

 【放射性ヨウ素】

 *飲料水=1リットル当たり300ベクレル。
 *乳製品=1キログラム当たり300ベクレル。
 1歳未満の乳児が飲む粉ミルクと子どもが多く消費する牛乳については、
 1キログラム当たり100ベクレル
 *イモ・根菜を除く野菜=1キログラム当たり2000ベクレル。
 *魚介類=1キログラム当たり2000ベクレル。

 【放射性セシウム】

 *飲料水=1リットル当たり200ベクレル。
 *牛乳・乳製品=1キログラム当たり200ベクレル。
 *野菜・肉・卵・魚等=1キログラム当たり500ベクレル。

  【ウラン】

 *飲料水・牛乳・乳製品=1キログラム当たり20ベクレル。
 *野菜・コメ(穀類)、肉・魚・卵等=1キログラム当たり100ベクレル。

 【プルトニウム】

 *飲料水・牛乳・乳製品=1キログラム当たり1ベクレル。
 *野菜・コメ(穀類)、肉・魚・卵等=1キログラム当たり10ベクレル。

 ~下記Web記事転載。

 <1号機:わずか5時間で炉心溶融(メルトダウン)との見解公表>
 東京電力福島第一原子力発電所の事故で、
 核燃料が溶け落ちるメルトダウンが起きて原子炉が損傷した時期について、
 経済産業省の原子力安全・保安院が解析した結果、
 1号機では地震発生からおよそ5時間後で、
 東京電力の解析よりも10時間早いとする見解を公表しました。

 原子力安全・保安院は、
 先月東京電力から提出された福島第一原発の事故に関する記録などを基に、
 事故の経緯について独自に解析しました。
 それによりますと、
 ▽1号機では津波によって原子炉の冷却機能が失われて、
 地震発生の2時間後には核燃料が水面から現れ始め、
 地震発生から5時間後の3月11日午後8時ごろには、
 メルトダウンが起きて原子炉が損傷した可能性があるとしています。
 これは東京電力の解析よりもおよそ10時間早くなっています。
 また、
 ▽2号機では地震発生からおよそ80時間後の3月14日の午後10時50分頃。
 ▽3号機ではおよそ79時間後の3月14日の午後10時10分頃。
 メルトダウンが起きて原子炉が損傷したとしています。
 東京電力の解析と比べると、
 *2号機ではおよそ29時間早い一方で、
 *3号機はおよそ13時間遅くなっています。
 東京電力の解析と異なる結果になったことについて原子力安全・保安院は、
 「原子炉に水を注入した量や解析の計算方法が違うためだが、
 メルトダウンに至る経緯はおおむね一致する」
 としています。
 また、
 今回の事故で大気中に放出されたヨウ素131とセシウム137を合わせた放射能の量は、
 1号機から3号機まで合わせておよそ77京ベクレルに上ると推定しています。
 この値は今年4月に国際的な基準に基づく事故の評価を、
 “レベル7”に引き上げた際に試算した値のおよそ2倍になります。
 これについて原子力安全・保安院は、
 「2号機からの放出量を、これまでの圧力抑制室だけでなく、
 格納容器からも漏れ出たと仮定した結果、量が倍になった」
 としています。
 今回の解析結果は今月20日にウィーンで開かれるIAEA=国際原子力機関の閣僚級会合で、
 日本政府が提出する報告書に反映される予定です。
 (NHKニュース:2011年6月6日・記事転載)

 <核燃料が圧力容器貫通(メルトスルー)の可能性を政府が報告>
 東京電力福島第一原子力発電所の事故について政府が、
 国際原子力機関(IAEA)に提出する報告書の全容が7日明らかになった。
 報告書は破損した1~3号機の原子炉圧力容器の底部から溶融した核燃料が漏れ出し、
 格納容器内に堆積している可能性を指摘した。
 格納容器まで溶けた核燃料が落下する現象は“メルトスルー(原子炉貫通)”と呼ばれ、
 “メルトダウン(炉心溶融)”を上回る最悪の事象。
 これまで圧力容器底部で制御棒の貫通部などが破損し、
 高濃度の放射性物質を含む汚染水が漏出したことは明らかになっていたが、
 政府が公式にメルトスルーの可能性を認めたのは初めて。
 また報告書は、
 原子力安全規制の行政組織が縦割りで国民の安全を確保する責任が不明確だったと認め、
 原子力安全・保安院を経済産業省から独立させ原子力安全委員会なども含めて、
 体制を抜本的に見直す方針なども打ち出した。
 (2011年6月7日:読売新聞Web記事転載)

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科学雑誌『Newton』に見る東日本大震災と地球温暖化の複雑。

2011-05-31 21:20:00 | 健康・医療・科学

 今日で2011年の5月は終了。
 と文字にすると1日1日が二度と帰らないことに気付く。

 5月29日は北陸西部では記録的な大雨。
 丸一日どこも行かずに家にいた。
 と図書館から携帯電話に一通のメールが届いた。
 メールの内容は予約してあった、
 月刊科学雑誌『Newton』(6月号)の貸し出し準備ができた
 との連絡であり早速に取りに出向いた。

 Newton (ニュートン) 2011年 06月号
 わかる科学をビジュアルで!
 驚きと興奮のサイエンスマガジン 
  2011年4月26日発売:1000円

 【内容】

 『NEWTON SPECIAL』
 M9地震・津波・原発事故/未曾有の大震災

 未曾有の大震災(序章)
 *東北地方太平洋沖地震・詳報

 未曾有の大震災(第Ⅰ章)
 *超巨大地震はこうしておきた
 *東北地方太平洋沖地震とその津波のメカニズムにせまる
 古村孝志/佐竹健治/水藤 尚/八木勇治/
 長谷川 昭/原口 強/橋本 学/今村文彦

 未曾有の大震災(第Ⅱ章)
 *徹底分析 福島第一原発事故
 *なぜ放射性物質が流出したのか? その影響は?
 岡 芳明/米原英典/山澤弘実

 未曾有の大震災 (第Ⅲ章)
 *次にひかえる超巨大地震
 *日本がこれから直面する大きな危機とは?
 佐竹健治/遠田晋次/古本宗充/河田惠昭/石辺岳男/
 濱田政則/佐々恭二/篠原雅彦/藤井敏嗣

 Newtonらしく専門的な分野を図解を織り交ぜ丁寧に解説。
 読みながら“このブログ”で文字にしてきた東日本大震災の文書の稚拙さに苦笑。
 当然と言えば当然なのだけど、
 
ジャーナリズムとは全く違った視線(視点)に感嘆する箇所多し。
 そこで今日(31日)は、
 保存用に6月号(バック・ナンバー)を書店に予約しにいく“ついで”に7月号(販売中)も購入。
 *6月号はアマゾンでは品切れの表示ですが書店では予約入手できます。

Newton (ニュートン) 2011年 07月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
ニュートンプレス

 7月号は6月号と比較しボリューム不足で専門性が高く、
 一般読者にはお奨めはしません(6月号は保存版)。
 *放射線について詳しいので福島の方には推薦します。

 しかし今日のタイトルで本題として文字にしたかった、
 7月号の最新情報としての、
 ネイチャー2011.3.31号より、
 カルフォルニア工科大学:カスピ博士等による研究グループの見解として、
 暖流が寒気の蛇行を促すことは既に日本でも指摘されているが、
 暖かい海水が存在する反面で暖かい海水が“
大陸を冷やす”効果を指摘。
 温暖化=平均的な温度上昇とならないとする研究結果を発表した。
 *その意味については其々が考えてみて…。
 
近年(2・3年前)の寒気の入り込みが顕著な日本海側の兆候と、
 ネイチャーでの報告結果の共通点(内容の詳細は分からないが)。

 私には温度変化の異常について思い当るところがあるし、
 昨晩文字にした、
 台風2号(2011年):山陰沖~若狭湾に降り注いだ大雨(集中豪雨)を考える。
 のヒントとなる見解として注目。

 “寒気と暖気の遭遇”

 
その結果は、
 大凡これまでの常識を覆す異常気象の要因を引き起こす。
 と、
 たまには視点を変えてサイエンス番組の紹介。
 
 6月5日のNHKスベシャルは、
 『検証・原発危機(第1回)』
 ~総合:2011年 6月 5日(日)午後9:00~午後10:00(60分)

 また予定ですが、
 6月10日(金)深夜のサイエンスZEROは、
 『東日本大震災:巨大津波の全貌に迫る』
 ~教育:2011年 6月11日(土)午前0:00~午前0:30(30分)

 サイエンスの目で見る東日本大震災。
 興味のある方は是非ご覧ください。

 

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【ETV特集:福島原発事故から2ヶ月~放射能汚染地図~】NHK教育

2011-05-13 22:00:00 | 健康・医療・科学


 『ネットワークでつくる放射能汚染地図』
   ~福島原発事故から2か月~

 放送局:NHK総合
 放送日:2011年5月20日(金曜日)
 放送時間:1時30分~午前3時2分(再放送)
 *19日木曜深夜の放送です。

 放送局:NHK教育
 放送日 :2011年5月15日(日曜日)
 放送時間 :午後10時~午後11時30分(放送終了)

 <mimifukuから一言>

 東日本大震災以上に世界に衝撃を与えた福島第一原子力発電所の事故。
 日々大きなニュースが更新される2011年5月13日。
 1号機ではメルトダウンの事実の可能性が高まり3号機でもメルトダウンの兆候を示唆。
 *原発事故から2ヶ月が経過している事でヒステリックな状況ではないと考えられる。
 意味する答えは工程表の見直しであり避難されている方々の帰宅期間の延長と見られる。
 また、
 神奈川県では新茶に放射性セシウムが検出され地域で混乱が生じている。
 *数値を見る限り不安を抱く数字ではないのだが(私は平気で飲めます)。
 混乱の要因は既に収穫された新茶が加工・袋詰めされ市場に出回っていることで、
 消費者の心理的な動揺が大きいと見られ何故収穫時に検査せれていなかったのか?
 の疑問が残るし、
 これまでの野菜類とは違い加工商品の場合は製造原価や小売業の売価・返品作業など、
 損害額が実質的な売り上げに準じて行われる事で補償額の大幅な拡大は避けられず、
 (摘み取り)検査の遅れに関係機関への不信がつのる。
 *検査機関の不備による製造・小売の損害額も東電が支払わなければならないのか?
 さらに本日(13日)。
 菅総理の要請による、
 静岡県浜岡原子力発電所4号機の運転停止が実施され、
 明日(14日)には5号機の運転も停止される。

 話を変えよう。
 福島原発の事故を考える上で、
 少なくとも3つの視点が要求される。
 *原子力発電所のメカニズムの問題と事故の評価。
 *放射線の拡散の問題と人体への影響。
 *被災者の方々への
補償の問題と地域産業への影響。
 さらに、
 *既存の原発の安全性と今後のエネルギー問題。
 *原発停止による電力の供給不足と節電対策。

 今回の番組は、
 “放射線の拡散と人体への影響”
 がテーマだ。

 ETV特集(教育)はNHKスペシャル(総合)とは異なり、
 市民にとってタブーとなるテーマをも深く掘り下げ、
 真正面から専門的な視点で様々な問題に取り組んでいる。
 ~外圧の少ない教育テレビとBS1の硬派な報道は頼もしい。

 そのETV特集のスタッフの目で斬る福島原発事故の真実。
 人々には馴染のない数値に秘められた本当の意味とは?
 今後我々が留意すべき注意点は何か?

 そんな疑問へのヒントが番組制作には込められていると見られ、
 被災地区の方々を含め多くの人々にお薦めできる番組ではないか?

 そんな風に感じます。
 

 <原子力:関連番組(BS1で放送)>

 
*終わらない悪夢(前編)
 ~2011年5月16日月曜深夜[火曜午前 0:00~0:50]
 
*終わらない悪夢(後編)
 ~2011年5月17日火曜深夜[水曜午前 0:00~0:50]

 *地下深く永遠に ~核廃棄物10万年の危険~
 ~2011年5月18日水曜深夜[木曜午前 0:00~0:50]


 ~以下NHKホームページより記事転載。

 福島原発事故から2か月。
 福島原発事故は周辺地域に未曾有の放射能災害を引き起こした。
 時間経過とともに拡大する避難エリア。
 住民たちが自分たちの村や町に何時になったら帰れるのか?
 その展望は全く見えない。
 いま住民たちが求めているのは、
 被曝(ひばく)による人体影響と今後の土壌汚染への対策を、
 客観的かつ冷静に考えてゆくための基礎となるデータ・放射能汚染地図である。

 ETV特集では1954年のビキニ事件以来、
 放射線観測の第一線に立ち続けてきた、
 元理化学研究所の岡野眞治博士の全面的な協力のもと、
 元放射線医学研究所の研究官・木村真三博士、
 京都大学、広島大学、長崎大学の放射線観測、
 放射線医学を専門とする科学者達のネットワークと連係し、
 震災の3日後から放射能の測定を始め汚染地図を作成してきた。

 観測チームは、
 周辺地域の土壌、植物、空気中の粒子を採取し、
 放射線量を計測する一方で、
 岡野博士が開発した計測機を自動車に搭載して、
 福島県内の道路2000キロを走破した。
 この計測器はビデオで撮った現場映像とともに、
 GPS情報、放射線量、放射性核種のスペクトルを、
 同時記録してゆくことができる世界唯一の機器であり、
 チェルノブイリ事故での計測により国際的な評価を得ている。

 一方、
 文部科学省や福島県、IAEA、アメリカエネルギー省も、
 独自に汚染の計測を進めており、
 その結果が公表され始めている。
 これらのデータと独自収集データをつきあわせることで、
 原発周辺地域のきめ細かい土壌汚染のマッピングが可能になる。

 番組は、
 放射能汚染地図を作成してゆくプロセスを追いながら、
 原発災害から避難する人々、故郷に残る人々、
 それぞれの混乱と苦悩をみつめた2か月の記録である。

 ~以下Web関連記事。

 『原発“冷温停止”の手順』

 政府が運転停止を要請した中部電力浜岡原子力発電所は、
 他の原発と同様に核燃料が発生した熱を利用して電気を作る設備だ。
 停止させるには核分裂反応を抑える物質で作った制御棒を、
 核燃料などを収めた燃料体の隙間に差し込んで核分裂を止め熱を下げる。
 熱が十分に下がり安定した状態になるまで通常1週間程度かかる。
 この間、
 作業には水を循環させる機能を確保しておくことが必要だ。
 原発の燃料体は高さ約4・5メートルの柱状で、
 ウラン燃料を合金の管に収めた直径約1センチの燃料棒を数十本束ねてある。
 1機当たり数百体が原子炉圧力容器に収められ水に浸っている。
 これが核分裂反応で熱を生み発電の元となる。
 制御棒は核分裂を起こす中性子を吸収するホウ素やカドミウムなどでできている。
 原発の運転中は燃料体の真下に設置されている。
 停止作業では原子炉の熱で電気を作る発電機を送電設備から切り離す。
 その後、
 制御棒を半日程度かけて燃料体の隙間に挿入し核分裂を停止させる。
 核分裂が止まれば燃料体の熱は徐々に冷めていくがしばらくは熱を発し続ける。
 このため原子炉圧力容器内の水を循環させ水の熱を逃しながら燃料を冷却する。
 東京電力福島第1原発では水を循環させるための動力となる電源が失われ、
 燃料体が冷やされずに水が蒸発し続け水素爆発などの事故の原因となった。
 原子炉圧力容器内の温度が100度以下で安定すれば“冷温停止”となる。
 通常は制御棒の挿入から2、3日かかる。
 それから数日後十分に冷えたことを確認してから古い燃料体を取り出し、
 使用済みの燃料を保管する燃料貯蔵プールに移して一連の作業は終わる。
 原子炉と燃料貯蔵プールは並ぶように配置されており原子炉からクレーンで移す。
 ただ日本では使用済み燃料の再処理が進んでおらず、
 使用済みの状態のまま増え続けている問題もある。
 このため各原発では燃料貯蔵プールの拡張やプール新設でしのいでいる。
 (2011年5月7日:産経ニュース記事転載)

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春霞(はるがすみ):みどりの日の何故か憂鬱=憂鬱&ストレスの正体。

2011-05-05 00:00:00 | 健康・医療・科学

 春霞(はるがすみ)。
 遠山霞(とおやまがすみ)。

 2011年のGW(ゴールデン・ウィーク)は、
 なぜか憂鬱。
 4月30日、5月1日は強風吹き荒れ、
 5月2~4日は黄砂を観測。
 明日の石川県も黄砂が残る模様で、
 7日から再び多量の黄砂と8日は雨。
 でも、
 2~7日は青空の見えない“晴れ日”が続く模様で、
 お出かけ日和は周辺でも多くの人出が見られた。

 春霞
 日本的な言い回しは調べてみると多くの和歌に詠まれているようで、
 ・春霞 たてるやいずこ みよしのの 吉野の山に 雪はふりつつ
 ・春霞 立つを見捨てて 行く雁は 花なき里に 住みやならへる
 ・春霞 かすみていにし かりがねは 今ぞなくなる 秋ぎりの上に
 ・春霞 たなびく山の 桜花 うつろはむとや 色かはりゆく
 ・春霞 たなびきにけり 久方の 月の桂も 花や咲くらむ
 日本の古典にかかっては花粉や黄砂による視界不良の現象も、
 春霞と言葉にすると意味が分からずとも優雅にさえも感じる不思議。

 みどりの日。

 染井吉野(ソメイヨシノ)が散る頃から徐々に緑が街中から山沿いへと目に付く季節。
 濃い杉の緑とは対照的な落葉樹の淡い緑(発芽)との対比は目に優しく美しい。
 木の芽時(きのめどき)と言われるこの季節は花粉飛び散る季節でもあることは、
 多くの人達にとって憂鬱な季節に違いないことも事実だ。。
 
 春霞=花粉?
 空気の澄んだ寒い冬の朝には、
 立ち昇る水蒸気も押さえられ、
 遠くの山が眼前に迫ることは、
 以前に文字にした。

 逆に、
 風の強い暖かい春の日差しは、
 花粉が飛び散ることで、
 遠山が霞んで見えることは、
 説明の必要もないだろう。
 *さらに気温上昇と水分の蒸発。

 木の芽時は気がふれる。
 とは昔から伝えられた言葉らしく、
 その意味を、
 “暖かくなることで人も浮かれる”
 と解釈する人もいるが、
 花粉症が知識として入る以前の昔に、
 何故か分からぬ憂鬱を感じる人々が、
 *この場合の憂鬱の正体はアレルギーだろう。
 (アレルギーの)対処の仕方がないために、
 人目におかしな行動(言動)をとったのではないか?

 女性特有と見られた更年期障害(の個人差)も、
 本人でなければ分からない(絶え難い)苦しみは、
 アレルギー症状に於いても同じ事ではないか?

 今の世では、
 様々なアレルギー反応(心的を含む)に対して、
 原因やそれなりの対処療法もあるものの、
 知識のない時代(医学の未成熟な時代)には、
 精神の悩みは病気として認められなかった。

 個人個人の特性を持つ外的要因(体質・環境適応)からの憂鬱。
 
さらに、
 経験からくる内的要因(過去の経験・教育環境)からの拒否反応。

 知識のない時代には、
 精神の悩みは病気として認められなかった。
 
 2011年5月現在の私達が、
 目の前の現実として気に留めておくべき事は、
 地震や津波等の自然災害(身の危険)を経験した事で起きる、
 PTSD(心的外傷後ストレス障害)反応の個々の兆候や、
 放射性物質の恐怖や極度の中毒&アレルギー症状から起きる、
 脳内の強い記憶が引き起こすPTSD症状が将来表面化する可能性。
 
~身体が覚えてしまった事を理性で取り除く事は困難を極める。
 *補足事項として“危険体験と逃避反応”は進化のメカニズムに於いて必要だった。

 私達は知識に満ちた時代を生きている。
 私達は情報過多の時代を生きている。

 しかし、
 私自身が重視すべき事柄として、
 私個人の脳の働きを知る事は、
 必ず人の心の動きを知る事。
 と肝に銘じ、、
 些細な経験も検証する事を心がけている。
 
 今夜は何故か憂鬱。
 では、
 何故憂鬱なのか?

 その原因を探る事が、
 自分を知り、
 人を知る事につながる。

 2011年5月4日。
 私にとっては、
 あちらに行ったり、
 こちらに行ったりと、
 楽しい一日だった。

 でもフッと独りPCに向かい何故か憂鬱。
 その答えは?と自分に問えば、
 文字にしたいことが文字にできないもどかしさ。
 紹介したいことが紹介できないジレンマ。
 答えは自分で分かってる。

 本当は文字にしたい事が別にある。
 それでも…。

 憂鬱やストレスの正体。

 それは、
 
思考と行動の距離。
 であり、
 憂鬱の正体とは、
 原因不明な漠然とした不安であり、
 さらに、
 ストレスの正体は、
 
距離を埋める努力への肯定と否定。
 であろう。

 時に人は、
 憂鬱やストレスから逃れられない事もある。
 その多くが、
 理性(大脳など新しい脳)が要求する責任感や使命感と
 本能(小脳など古い脳)が要求する逃避意識や怠惰志向
 
との葛藤

 言葉を置き変えれば、
 “留まらなければならない現実&その場から逃げ出したい欲求”
 
との葛藤こそが憂鬱やストレスの最大要因となり、
 “逃げられない現実と逃げたい気持ち”
 の心の動き(=脳内の対立)は多様な要因から生まれる。

 さらに深く言葉を置けば、
 憂鬱の最大要因としての漠然とした不安は、
 “理性(or 知識)では答えの出せない本能的な逃避願望”
 なのだろうし、
 
漠然とした不安=無知や誤った知識の習得(収得)”
 が理由である事例も多いように思う。

 知識のない過去の時代には、
 精神の悩みは病気として認められなかった。

 ならば知識を持とう。

 *しかし知識は漠然とした不安を確定的不安に置き換える可能性を持ち、
 必ずしも人々にとって不安の解消になるとは限らない事実も明記する。

 と文字にして、
 読み手の方々の
理解は得られるか?

 でもそれ(現実×逃避)が、
 “ストレスの正体”であり、
 “憂鬱の正体”であると、
 私は感じている。

 がさらに、
 それが総べての答えではない事も、
 私は理解しているつもりだ。
 
 

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水道水と放射性物質の恐怖:庶民のジョークと視点の所在。

2011-03-25 21:05:15 | 健康・医療・科学

 庶民的な目で見る東日本大震災。
 不謹慎な視点も織り交ぜながら、
 テンポよく文字にしたい。
 
 mimi-fuku通信では御馴染の“うみさん”から頂いたコメントに、
 「三朝温泉のお湯は大丈夫で東京の水道はアカンのん?」
 
 三朝(みささ)温泉は鳥取県にある著名な温泉地で、
 地層にある放射性物質が溶け込まれた泉質を持ち、
 ラジウム温泉やラドン温泉と言われる。

 手元にある、
 大朏博善著『放射線の話』によると、
 ラジウム温泉では温泉水の飲用を勧める温泉地もあり、
 身体の中に放射性物質を入れ、
 身体の中で放射線を浴びる事で、
 健康への悪影響や放射線の害がある、
 といった報告は過去に例がない。
 むしろ、
 三朝温泉近くの鉱泉水に含まれる、
 ラドンを兎に吸入させた実験結果では、
 糖分の代謝にかかわるインシュリンの分泌が増加し、
 鎮痛効果、積極行動、爽快感を高める物質が報告される
 とのこと。
 
 勿論、
 三朝温泉の泉水に含まれる放射線量についての資料もないし、
 不安を抱える方が多い現時点で“こうした文書は不適切”と思われる。

 ではこんな話はどうだろう。
 23日の夜に1時間だけ居酒屋に行った。
 話題はやはり東日本大震災関連が多く、
 ビール片手にタバコを吸ってる馴染客に、
 「今話題のコップ1杯の東京の水と○○さんの吸ってるタバコとどちらが害?」
 と尋ねると笑いながら、
 「煙草の方が悪いだろうな。」
 積極的に発ガン性物質を吸い込む嗜好品(煙草)と、
 3月23日に検出された東京都での水質汚染。

 しかし馴染客は重ねて言った。
 「でも、
 我々と東京に住む人達を同じに考えてはいけない。
 自分の身に置き換えれば、
 明日には“さらに悪化”するかも?の不安。
 目に見えない物質の恐怖は、
 我々当事者でない者には理解できない。」

 やはり人と会えば100人:100答。
 恐怖の正体が“恐れる数値”でなくても、
 不安心理は脳の中で様々な想像を働かせ、
 動物として“本能的な防衛行動”に走る。
 それは、
 慣れていない初めての経験に、
 対処の仕方が分からない不安。
 だからこそ、
 不安を煽ることなく正確な情報発信と、
 受け取る側の冷静な判断。

 さらに不安を解消するために紹介させていただいた、
 三朝温泉やタバコ等の理解しやすい実例。

 恐怖や不安を取り除くための中和剤の必要性。
 ~恐怖心を煽らないための視点の所在(=中和)。

 “平時と非常時の相違”

 言葉(=情報)を発信する者(企業も個人も)には、
 多くの責任行動が望まれる。


 

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【東日本大震災:子供を守れ!】水道水摂取を考える(2011年3月24日)。

2011-03-24 21:08:00 | 健康・医療・科学


 昨夕~昨晩(3月23日)の、
 “東京都内の放射性物質による水質汚染の過剰な報道”
 
から一日が過ぎた。

 東京都内の水質は1日で改善され千葉県・茨城県の“水道水”から放射性物質。
 現時点では福島県・埼玉県・千葉県・茨城県の4件の一部で水質に問題あり。
 特に福島県の一部では大人の基準値を超える放射性物質を検出した箇所もあり、
 現地では各地で不安な日々を過ごしている。

 昨日あれだけの大騒ぎを引き起こしながら、
 突然に、
 水道水の摂取に問題がないと言われても、
 当事者達にとっては疑心暗鬼。
 少しでも安全な飲料水を求め、
 ミネラル・ウォーターは全国的に品不足。
 ~石川県でも昨晩中に商品棚から消えたそうだ。

 個人的な見解としては、
 “空気中の放射性物質の数値が高い地域=放射性汚染が広がった地域”

 このことが事実なら都内の水質汚染は、
 上流地域の空気中の放射性物質が留まった地域と、
 降雨があった地域を丹念に調査すれば、
 根本の原因が見出せるのではないか?
 と言うことは、
 今後も空気中の放射性物質の数値を的確に測定し続ける事で、
 放射性物質が水源に与える影響を予測できるのではないか?
 そんな風に思う。

 いずれにせよ、
 “乳児の飲料摂取制限”が発令された都内の水質が、
 僅か1日で改善された事は朗報に違いない。
 ~近日中に改善される事は“ある程度は予測できた”ことだが。

 昨晩の記事で、
 私の手元の資料では放射性物質に最も抵抗力が少ないのは、
 乳児ではなく胎児(=妊婦)ではないかと認識している。
 と文字にしたが日本産科婦人科学会の今日(24日)の発表では、
 昨日の都内の数値での放射性物質は妊婦(=胎児)に実害はないと発表。
 http://www.jsog.or.jp/news/pdf/announce_20110324.pdf

 個人的には昨晩の35分(60分中)を越える、
 “ニュース報道内の占有時間は何?”
 との疑念は消えない。

 2011年3月23日の報道の混乱(不安心理の助長)は、
 テレビ報道のあり方を見直すきっかけになればと期待する。

 
 水について少し考えてみた。

 どうすれば安全な水を確保できるか?
 自分ならどうするか?

 ひとつ考えられる事は、
 安全基準が保たれている時間に水を溜める。
 その溜め方は、
 水を水のまま溜めるのではなく、
 凍らせる事で水質の劣化を防ぐこと。

 つまり、
 水質が安全な間にペットボトルに入れた水道水を、
 自宅の冷凍庫で氷にしてしまえば、
 必要な時に解凍すればよいことではないだろうか?
 ~どの家庭でも製氷機の氷を毎日の入れ替えはしないだろう。

 頭の片隅に覚えておくべきは、
 ミネラルウォーターだけが安全なのではなく、
 放射性物質に汚染された水道水が危険なこと。

 ならば“水道水が安全な時間帯”に、
 3日分ほどを冷凍保存してしまえば、
 新たな摂取制限の発表があっても、
 少々の時間が稼げるのでは?

 必ずしも保存するのはペットボトルでなくても、
 破れなければビニール袋でも問題ないし、
 タッパーなどのプラスティク容器でもかまわない。

 またペットボトル等に溜めた氷類は、
 計画停電の際に冷蔵庫の温度管理にも使用でき、
 一石二鳥?
 
 論点に誤りがあればご指摘ください。

コメント (2)
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福島県のお母ちゃんの不安を日本政府はどう受け止めているのか?

2011-03-18 22:31:00 | 健康・医療・科学

 福島県の方から不安に満ちたコメントをいただきました。

 *3人の子供のお母ちゃん(2011-03-18 19:59:33)
 
 私は福島に住んでいました。
 でも原発の事故で今、埼玉に避難しています。
 私にはまだ生後1ヶ月の子供がいます。
 報道では直ちに身体に影響がでないと言っていますが、
 いずれは影響が出るんですよね。
 そこをきちんと報道しない。
 福島から避難しない人は、
 その辺がわかっていないんだと思います。
 わが家にやってきた待望の娘。
 その将来を見ないうちに、
 病気になって最悪な事に死んでしまったら、
 この子は何の為に生まれてきたのか解らない。
 主人は仕事があるからと、
 私達を少しでも安全な場所に残し自分だけ福島に戻りました。
 主人も放射能の恐ろしさを解っていない一人なんです。
 どう説明したら解ってくれるのか。
 涙が止まりません。

 私は下記のようにお返事をさせていただきました。

 *mimifuku (2011-03-18 21:42:01)

 コメントありがとうございます。
 大変な思いをされたことに心苦しく思います。
 現在は埼玉県へ入られているのですね。
 …。
 “直ちに”の言葉を心配されているようですね。
 大丈夫です。
 これまでに市民生活が及ぶ場所での、
 体内被曝を起こすような数値はありません。
 ~要洗浄の数値は検出されているようですが。
 官房長官の、
 “直ちに”の言葉が誤解を生む可能性について、
 当ブログで述べている箇所(批判の意味で)はありますが、
 手元の資料では防護服なしに、
 “直ちに”(250msv以上)の数値も、
 “いずれは”の数値(100msv:胎児における)も、
 検出されていません。
 *数値:1msv(ミリ)=1000μsv(マイクロ)
 …。
 でも心配なら、
 専門の機関に問い合わせてみてください。
 私は大丈夫だと断言できます。
 安心してお眠りください。
 …。
 一刻も早く福島県民が、
 “不安地帯”から開放されるように、
 自分なりに頑張ってみます。


 【本文】
 
 現在の時間も懸命に福島原子力発電所で、
 英雄的な活動をされている方々も
 政府は福島第一原子力発電所の周辺で、
 自衛隊や警察が十分に冷却作業に当たる必要があるとして、
 今回の地震の対応に限り公務員が許される被ばく量の上限を、
 今の100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げた。
 (NHKニュース:2011年3月16日)‎
 ~勿論これは防護服を着ての数値である。

 また、
 現在までに福島県の生活圏内で観測(発表)された最大数値は
 170~330μsvで1msv(0.17~0.33)
にも満たない。
 ~皮膚洗浄の正確な数値が手元の資料には記載されていない。

 手元の資料では、
 10msvの放射線量を被曝したとしても子孫に遺伝子影響する確立は、
 10万分の6にすぎないと記されていることで、
 多くのお母さん達に安心していただけるだろうか?
 ~この数値が正しいか検証してくださる方がおられれば嬉しい。

 
 

 原発から約20キロの地点で、
 330マイクロシーベルト測定
 文部科学省

 文部科学省は16日。
 東京電力福島第1原発から北西へ約20キロ離れた屋内退避指示区域付近で、
 大気中の放射線量を測定した結果最高で通常の6600倍に相当する、
 毎時330マイクロシーベルトを記録したと発表した。
 測定は福島県浪江町周辺の3地点で15日午後8時40分から10分間。
 モニタリングカーと呼ばれる移動計測車の車内外で実施。
 国道114号の昼曽根トンネル付近の車外で最高毎時330マイクロシーベルト、
 車内で同300マイクロシーベルトを検出した。
 付近の通常の放射線量は毎時0.05マイクロシーベルトという。
 同省は今後、計測車を6台に増やし、
 同原発から20~30キロ圏内の屋内退避指示区域での測定を強化する。
 日常生活で一般人が年間にさらされるのは2400マイクロシーベルトとされる。
 (MSN産経ニュース:2011年3月15日)‎

 このことから、
 福島県に現在も滞在している方々(屋内退避を含め)に、
 重大な危機が迫っているわけではないと私は考えている。

 ただし、
 手元の資料の数値と現在発表されている報道の数値との、
 時間の配分(毎時だと思う)が一致するか否か分からないので、
 専門家の正確な知識が必要となる。

 科学の数値を確認する作業は専門の方々の知識を必要とし、
 現在福島県内で屋内退避の形で残される方々の心情を慮ると、
 言葉を失う。
 ~それがどんなに安全な場所であろうと。

 埼玉県に逃れた方でさえ感じている精神的な不安と重圧。
 曖昧ではない正確な言葉が欲しい。
 午後8時過ぎに“観念論”で発表された首相談話。
 国民が欲しがっているのは“具体論”である。

 日本国民の多くは高度な義務教育を受けており、
 多様な情報社会の中で観念論に何の意味があるのか?

 日本政府には、
 本気で“国民の心理状態の限界”を考えて欲しい。
 そして行政に於ける“お飾りの議員族”でない、
 官僚機構のトップ達は何を掴み何を考えているのか?

 具体的で正確な対応が求められる。


 追伸(2011年3月19日朝)
 朝7時のNHKニュースによると屋内退避指示地域(20~30km)の、
 移動制限については絶対命令ではないようです。
 したがって、
 屋内に出る場合は自身を大気に触れさせないようにして、
 自動車で移動できる方は30km圏外へ出ることの個人選択は許されるようです。
 その場合、
 ・マスクやタオルで口と鼻を覆い隠す(目的地に移動したらマスクは室内に持ち込まない)。
 ・肌を露出させないように手袋をする(目的地に着いたら手袋は室内に持ち込まない)。
 ・可能であればゴーグルなどで目の粘膜を守る。
 ・足元はゴム長靴やブーツなどが望ましい。
 ・防寒具の上に捨てても良い“フード付の防寒具”を羽織り外服は室内に持ち込まない。
 等が被曝防止マニュアルとして紹介されています。

 被曝防止に最も重要な事は、
 
*放射線を吸引しない事
 であり、
 
*肌を露出しない事
 です。

 現在の屋内退避地域の放射線状況は切迫していないと考えられますが、
 不安が有り無しに係わらず、
 上記記入の要件を可能な限り守って(後の不安解消のために)移動してください。

 

コメント (4)
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