ニューズ・ウィーク誌。
2012年6月13日号の特集記事。
『息切れクールジャパン』
私は、
この記事を興味深く読んだ。
今夜は、
この記事を原本にして、
私の言葉に置き換える。
原型を留めない文書になるかも?
と、
我ながら心ワクワク。
【本文:記事引用】
日本文化の発信として、
アニメ、マンガ、原宿、秋葉原、
アイドル、ゲーム、ファッション、
等に注目が集まっている。
近々には、
アニメ・ソングやモバイル・ゲームにも注目。
“一時のブームになればそれが輸出産業になる”
との誤解は日本人独特の笛の音文化。
*笛の音が聴こえればどこからともなく集まり、
踊るだけ踊って去っていく。
ニューズウィーク誌が指摘する、
“自国をクールと言った瞬間にそれはクールでなくなる”
本当のクールとは他人(他国)が認めてこそのモノ。
そのことに気付かず、
世界に自国のクールを宣伝する恥ずかしさ。
*この場合のクールはカッコイイを意味する。
日本が最も得意とした知的工業製品。
2002年に発表された、
『世界の歴代コンピューター・ゲーム100選』
では、
上位93作品が日本の作品だった驚き。
しかし、
2008年以後はゲーム専用機の存在価値が低下し、
手軽なネット・ゲームに新しい世代の目線が移動。
*モノにこだわる日本は世界の潮流に乗り遅れた。
つまり、
守ろうとする意識(従来の既得権)が強すぎることで、
国際社会のネット環境の急激な変化に対応できず、
物質的商品の売り上げの低迷は収支の悪化につながり、
新しい技術(開発)への投資に資本注入できずにいる。
*日本が抱える最大の問題点は薄利=投資環境。
世界が要求する変化は、
“所有から共有への意識変化”
*それもまた一時のブームかも知れない。
*デフレ経済下では所有の意識が薄れる。
*共有なる言葉の響きは良いが違法性も指摘できる。
日本的な内向きの守りの姿勢(海外生産=国内販売)は、
世界が求める共有(=著作権を含む知的財産の散逸)に躊躇し、
損をすることを恐れるあまりに新技術への変化を遠ざけた。
また、
国内市場への依存体質が強すぎる商業姿勢は、
世界から疎外されていった原因とも考えられる。
韓国政府は自国の文化発信として、
ポップ・カルチャー産業に莫大な税金を投入した。
その結果、
ポップ・カルチャーではアジアの先端を行く日本を抑え、
K-Popの勢いはアジア全土を席巻している。
*K-Popに感心する言葉の勉強(モンゴル力士にも共通)。
*日本人は島国たる所以か輸出する言葉に無頓着。
*言葉による共感は友好(心象)に大きな足跡を残す。
近年の日本が韓国に一歩道を譲った理由として考えられる、
日本発のクリエィティブ産業の足を引っ張る“お役所”の仕事。
彼らが目指す仕事は、
従来通りの型に嵌った“誰も見向きもしない”だろう、
日本文化を紹介する紙のパンフレットを刷ることに熱心だ。
*大量の印刷物への税金の投入。
それよりも海外に向けて外国語(多言語)のサイトをつくり、
日本初のクリエィティブ産業を紹介する方がどれだけ効果的か?
*内向きな戦略は無駄な投資として泡に消える。
*サイト・アクセスを増やす工夫としての言語検索。
今後の日本の未来を語るうえで、
ソフトパワーによる成功は不可欠であり、
従来の工業主導型経済からの脱皮こそが、
新たな産業への刺激になる。
内向きな日本人(国内販売重視=自国向け産業)の国際戦略。
*それは国際競争力の強い大企業にも共通の島国意識?
そのことに気づいている人は多くても具体的に何をするか?
日本人にとっての課題は大きい。
*日本人が誇れる日本の文化の再構築と国際社会へのアピール。
例えば日本の優れたドラマを国際社会に売る場合に、
国際戦略=外国語(多言語)の翻訳は肝要である。
*同様に日本観光で海外の人が不安を持たない言語交流。
翻訳アプリと旅行客の関係=新たなインフラと先端産業の充実。
日本政府は投資すべき指標を見誤っている。
観光にとって最も重要なことは安心できる環境づくりだ。
観光に来た旅行者の意志が相手国の人々に通じるか否か。
その事実は裕福な日本人観光客が一番知っている。
さらに、
世界に売るべき商品に〝パクリの文化(盗作)〟は除外。
新たなオリジナリティ(=独創性)の模索には、
若い感覚(日の目を見ないアイディア)も必要だろう。
*上に立つ者は自分(過去の実績)を過信せず聞く耳を持て!
日々変化する世界の潮流に過去の実績が足枷になることも多い。
本来の日本人が持つ日本的美的理念(生活に根付いた文化)は、
西洋には存在しない日本古来の独特の美意識だった。
19世紀末~20世紀初頭に世界が学んだ日本的理念は、
敗戦後の日本において、
日本人が日本の文化を否定し加速的に欧米文化に傾倒。
*その理由から世界の巨大経済大国になった事実も重要。
欧米人にとって21世紀の日本は、
「もう日本(日本人)から学ぶべきものは何もない。
彼らが目指すものは私たちの国にも既にある」。
かつて西洋人が憧れた、
東洋の神秘(=異文化)としての日本文化の高潔な美意識は、
近年、力を増してきた韓国や中国の文化輸出に押されている。
*この言葉(韓国・中国の文化輸出)の真意を私は理解できない。
産業製品ではコストだけでない新しい技術投資に羨ましくも感じる。
つまり、
急激に欧米化する日本人と日本社会の変化は、
西洋人にとって物真似(欧米型社会)に過ぎず、
既に、
日本文化に神秘性を見出すことはできない。
“そう、…あの震災までは”
世界(国際社会)は、
大災害に見舞われてさえ、
ひたすら忍耐に耐え抜く、
日本人の倫理観に感心し、
世界は、
再び神秘性を持って日本人を見た。
もしも、
日本人が本気でソフト・パワー大国を目指すなら、
モバイル・ゲームをやったり、
アイドルグループを追いかけている暇はどこにもない。
世界をより良い場所にするために、
“自分たちは何をすべきか? ”
そのことだけに集中し、
それを世界に示すべきだ。
日本人には、
世界に誇れる、
優れた文化がある。
モノ(生活用品)を大切に守り伝える文化や、
詳細に管理された立居振る舞い(型)の美しさ。
食の文化も独特で箸を自由に使いこなし、
幼い頃から器用になる術を知らず知らずに学ぶ。
日本の地形・風土からしか生まれえない、
新鮮な美味・珍味(幸=さち)が至る所にある。
味の強いハンバーガーに憧れるよりも、
微妙な味の変化を舌で味わい目で味わい。
時間をかけて食を楽しむ文化を忘れてはいないか?
湯が沸く音にさえ6音の調べを見出し、
心静かに音を楽しむ静寂の文化がある。
言葉に置き換えれば千の言葉も足りない。
もしも、
日本人が本気でソフト・パワー大国を目指すなら、
モバイル・ゲームをやったり、
アイドルグループを追いかけている暇はどこにもない。
世界をより良い場所にするために、
“私達日本人は何をすべきか? ”
そのことだけに集中し、
それを世界に示すべきだ。
それは、
私の願いでもある。