⊂FREESPACE⊃

なんと6年越しの復活。
ケドメ(旧名 ミッチ・ミキハラ/MIC(H))の活動報告拠点にでもしようと思います。

プロデューサーズ

2006年05月08日 | ◎ざっくりモノモノ感想
映画です。話題作です。
最近こういう傾向の、
「楽しければいいじゃん」系の作品にばかり
触れている気がしますが、たまたまです。


ミュージカル映画自体もそうですが
メル・ブルックス作品(本作では監督じゃないけど)も
10数年くらい観てなかったんで
なんか色々と感慨深いものがありましたね。
すっかり落ち目になっちゃったのかと思いきや
ミュージカルで大成功と聞いて
その時から興味深々なのでした。

メル・ブルックスと言えば
きわどい下ネタと
英語の方言、ダジャレネタがほとんど定番なんですが、
大ウケした本作では
その要素は薄いのかしらと思っていたら、
大全開でしたね。
それに加えて、
マニアックなミュージカルネタや、
ブルックスがユダヤ人であることを
考慮しないとわかりにくいギャグもあったりで、
観客の皆さんは
ちょっとさぐりさぐりで笑っていたのが
面白かったです。
うーん、日本では爆発的には
ウケないかも知れませんなあ。

オイラの隣の席に座っていたのが
中学生くらいの女の子と
そのおばあちゃんだったので、
ちょっと気まずい空気を感じながら
観ていたりもしました。
(老婆に売春をする描写がある)

とはいえ、歌唱シーンはさすがの迫力で
どっぷり惹きこまれますね。
どこを切っても王道ブロードウェイミュージカル。
リスペクト、パロディ、オマージュ、
皮肉までもが溢れまくり、
スタッフロール後の
「いっぺんブロードウェイにおいで!」
という呼びかけがまた愛を感じさせます。
これ作曲も全部ブルックスってのが凄いなあ。
実は作曲のスキルがある人だって
知らなかったんですよ。

キャラクターのアクの強さも
意見が別れるかと思いましたが、
ここはまったく問題なく大好評のようで。
オイラはドイツ移民の
リープキンがお気に入りです。
あの笑顔で踊り狂われるとなんだかもう
無垢っていいなあと思ってしまいます。
無垢なのかな。
エンディングソングの
「なんでこの曲をパクるの(笑)」っぷりが
またくだらなくて最高。