布団の上に乗ったのは誰？

２０１９年１２月１４日（土）～２０１９年１２月１５日（日）

 

１２月１４日（土）

「夜に大声出していたよ」

朝、彼に言われた。

そう、誰かが布団の上に乗ってきて私の顔を覗いたのだ。

「おじいちゃんだ」と思っていたら、覗いてきた顔がまったく知らない男性だった。

たぶんそこで大声が出たのだと思う。

男性は布団の上から横に降りたが、寂しそうな顔していた。

私が怖がらなかったからなのだろうか。

何だろうな。

でも、あの重さは実家の犬の重さに似ている。

あれは実家の犬だったのか？

 

１２月１５日（日）

実家に帰った時に母に聞かれた。

「会社を辞めて良かったの？」

「良かったよ」

時々、自分でも自分に聞いている。

「良かった」と思いながら、「良かった」と自分に言い聞かせている気がする。

誰が悪いわけでもない。

最終判断は自分がしたのだから。

生きるのは誰のためでも無くて、自分の修行である。

生きている間、ずっと修行。

幸せになろうと思うのは良いが、楽になろうは違うだろう。

修行も辛いだけではないのだ。