愛知の史跡めぐり

愛知県の史跡を巡り、その記録を掲載します。

安城城(1) 安城市

2020年04月04日 17時57分11秒 | 安城市
4月に入り、安城市歴史博物館の会員証の更新手続きを行いました。この博物館では、かつて「三河一向一揆」のイベントを企画し、私も講演会や展示会に何度か訪れました。この博物館の会員になると、催し物の案内などが郵送されてきますので、入ることにしました。

安祥文化のさと会員証(イラストは安城市の古墳から出土した土器に描かれた人面模様をモチーフにしています)

ついでにこの博物館に室町時代後期にあったという安城城を見学することにしました。2013年10月のブログで紹介したお城です。

こちらに2013年10月の安城城訪問の記事があります。
安祥城 安城市

大河ドラマで織田信広と松平竹千代(徳川家康)の人質交換のシーンがありました。その松平信広が今川勢と戦った城が安城城です。安城城は、今は安城市歴史博物館や大乗寺、八幡宮などになっています。

安城城(広島城「諸国古城の図」より)

今川勢(太原雪斎ら)による安城城攻めの先鋒役が松平軍の本多忠高というそうです。あの徳川四天王の一人本多忠勝のお父さんです。彼は安城城の本丸まで突入し、もう少しで織田信広を捕らえられるというところで敵の矢にあたり死んでしまったそうです。後世子孫が安城城の、忠高の死んだその地にお墓を建てたそうです。

本多忠高のお墓

そのお墓を見ながら、松平軍が向こうからここまで迫ってきたんだ、ここで矢はこっちからこう飛んできたんだなどと想像され、あたかも安城合戦の中にいるような気持ちになりました。

さて、肝心のお城ですが、北の方に虎口がありました。絵図を見るとかなりしっかりした虎口になっています。

登城道・虎口があったらしい場所

虎口と本丸の間に現在県道が走っていますが、絵図で虎口の東側は堀になっています。それで、いまでも県道のあたりに水がしみ出ているそうです。


堀の跡のために滲み出ている水

安城城 つづく
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 駿府城 静岡県静岡市 | トップ | 安城城(2) 安城市 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

安城市」カテゴリの最新記事