愛知の史跡めぐり

愛知県の史跡を巡り、その記録を掲載します。

朝日遺跡 清須市

2013年04月07日 21時13分35秒 | 清須市
4月7日(日)清須市、朝日遺跡に行ってきました。

朝日遺跡とは
住所:清須市~名古屋市西区にまたがる遺跡
時代:縄文晩期~弥生時代~古墳時代初期
<遺構>
・住居跡、朝鮮に起源を持つ「松菊里(しょうきくり)型住居」とよばれるものだそうです。今は、清須ジャンクションの  下です。
・玉作工房跡、勾玉や管玉を作ったと思われる建物の跡があったそうです。今は清須ジャンクションの下です。
・大型方形周溝墓、四方に溝を掘った大型のお墓の跡があったそうです。先の勾玉などとあわせて考えると、身分の高い人がいた可能性があります。
・貝塚、資料館の横に貝殻貝塚という貝塚の跡がありました。
・やな、川でさかなを取る仕掛けです。この跡があったそうです。今はジャンクションの下です。
<出土品>
・円窓付土器、横っ腹に穴の開いた土器です。何に使うものか分かっていないそうです。
・パレス・スタイル土器、赤く塗られた大変綺麗な土器です。
・巴形土器、まるで忍者の使う手裏剣のような形をしたものです。何に使うのか分かっていません。
・そのほか、大量の土器や石器、木製農工具などが出土しています。
  
貝殻山貝塚資料館

写真は、「貝殻山貝塚資料館」といいます。
近くに貝殻山貝塚があり、その資料館という意味だと思いますが、内容はほとんど朝日遺跡に関するものでした。

貝殻山貝塚

案内板

住居跡

駐車場を出るとまず目に付いたのは、「住居跡」でした。「カヤを抜かないでください」という注意書きがあったので、屋根がかやぶきであることが分かりました。弥生時代の住居跡です。中に入りましたが柱もしっかりしていて、頑丈そうでした。また、けっこう広くて10人くらいは住めるかなと思いました。瓜郷遺跡とは違い、玄関にひさしがありました。また、中は方形になっていました。

資料館の中へ
資料館の中に入っていきました。今日は日曜日でしたが、お客さんは少なくまばらでした。「もっと若い人とか、子連れでくればいいのに。」と思いましたが、冷静に考えて若い人や子連れが来るとは思えません。自分が若いときに知っていても絶対に来ないと思ったからです。

円窓付(まるまどつき)土器

有名な円窓付き土器です。なんに使ったのか分かりません。お祈りか、お祭りでつかったようです。中がよく見えるので、何かを焼くときに使うと便利かもしれないと思いました。

人骨

吉胡貝塚に行ったときにもありましたが、ここ朝日遺跡にも人骨が発見されていました。小さく手足を曲げていました。思わず合掌をしてしまいました。

木製農工具

朝日遺跡は主に弥生時代の遺跡ということでコメ作りなどに使った木製の工具が出土しています。写真は、石の斧に木で柄をつけているときの様子を再現したものです。「ああこんあふうに組み合わせていたんだ」ということが分かりました。

かわった土器

変わった土器を発見しました。写真の右側の土器です。「手焙型土器」ということです。中に炭か何か入れて、手をあぶったのでしょうか、もしかして古代のストーブなのでしょうか。

勾玉

憧れの勾玉をはじめてみた気がします。やっぱりきれいですね。女性のアクセサリーとして十分なものと思いました。きっと身分の高い女性がこの遺跡にいたのだと思いました。
コメント
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