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愛知の史跡めぐり

愛知県の史跡を巡り、その記録を掲載します。

古宮城址 新城市

2016年05月01日 06時42分11秒 | 新城市
連休です。さっそく城めぐりに出かけました。さて、遠くは渋滞が予想されるので、県内のまだ見ていないところということで、古宮城です。

古宮城とは
古宮城とは、甲斐の武田信玄が三河進出の拠点とするため、宿将馬場美濃守信房に命じ元亀2年(1571年)に築城したそうです。(現地案内板)


ちょうど城跡の中央南口に「白鳥神社」という神社がありました。

白鳥神社。とても古い神社でした。古宮城址には右側にある階段を登っていきました。

右のほうに曲がっていきますと、土塁が見えました。かなりはっきりした形で残っていたので、びっくりしました。


両袖枡形虎口
これは、Ⅰ郭南の虎口です。


この虎口は、はじめ外枡形虎口かと思っていましたが、「愛知の山城ベスト50」によれば、両袖枡形虎口というそうです。武田氏の城に多いので、この城が武田氏によって築かれたことを示す根拠にもなるそうです。

Ⅰ郭とⅡ郭の間の堀
Ⅰ郭とⅡ郭の間にはかなり大きな深い竪堀がありました。竪堀というより、堀切のようにも見えました。


Ⅱ郭北西の防備
Ⅱ郭の北西側は、堀と土塁が幾重にも斜面に沿って作られていました。


「山城ベスト50」にも西側が唯一の陸続きで(残りは湿地帯だったようです。)守りを固めているとありましたが、すごい防備でした。

Ⅱ郭
さらに、Ⅱ郭に入ってみると周りを囲う土塁がきれいに残っていて、感動しました。


他にも見所はたくさんありましたが、とにかく遺構がはっきり残っていて、土塁や堀を見ていると、当時の戦いの様子が目に浮かぶようでした。