鶏のささ身がメインのランチをいただき、チーズまで出たので、お腹を空かせるためにも散歩にでた。
シノン城へ。彼らの家はすぐ近くに建っていて、とても便利だ。ただ大きな城塞なので、全部見ようと思うと、時間がかかる。
また高いところにあるので、のんびり散歩しながら歩くと、景色も素晴らしく、疲れを忘れそうになる。葡萄畑もすぐ近くにある。
実は、前日に続きこの日も、風邪薬を飲みながらの観光だった。サンジェルマンアンレーの市場で買ったのどに効くという蜂蜜ベースの飴が役に立っているが、それだけではなかなかよくならない。
ドゥニは双眼鏡を持って来ていて、遠く川向こうのお城なんかを見せてくれた。
小学校低学年と思われる小さな子供たちのグループが、先生と一緒に来ていた。何をして遊んでいるかというと、中世の騎士とお姫様ごっこのような感じだった。ちょっとした衣装も着て、もしかすると学校の授業の一環なのかもしれない。舞台の上でなく、こんな本物のお城でその練習ができるとは、さすが芸術の国と感心させられる。
そんな彼等を見ていると飽きないが、先へ進んでいくと、投石器や、大砲のようなものが見えた。ここは城と言っても、実戦的な砦という感じの武骨な大きな城塞なので、当然と言ったところか。
子供たちも夕方までここで勉強したり遊んだりしていたが、夕刻になるとそれぞれの親が迎えに来て帰って行った。
私たちもソロソロ家路へ。
しかし、まだ終わらなかった。
帰ってから、車で今度は出かけるという。奥さんが魚を買いに行くと言っているのだった。
また川沿いを走り、今度着いたのは、川沿いの村で、モンソローという村だ。
私は帰国するまで知らなかったが、この村は三銃士を書いたデュマが「モンソローの奥方」という作品を書いた舞台の村らしい。
冷たい風が出てきて、夕方になると私の体調が悪くなり、いつ熱が出てもおかしくないくらいの状態で、寒くて震えそうだったが、せっかくなので頑張って、川沿いを散歩して、何とか村中も散歩した。
ほんとにこの体調が恨めしい。
奥さんの目的としていた買いたいものがなかったらしいが、きれいな夕日を見ながら、帰路についた。
今夜のメインは、かぼちゃの詰め物(ファルシー)と呼ばれるものだったが、少し変わった形をしている。日本のカボチャとは違い少し水っぽいので、お肉を詰めたり、チーズをのせて食べるのがいいのだろう。
明日は午前中はマルシェ(市場)に行って、午後はいよいよ今回のメイン?のアゼルリドー城へ連れて行ってくれるそうだ。