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フランス人交友記録

フランス人との交流を通して感じたことを書いています。

クリスマスイブとボジョレー訪問

2021-01-03 00:19:32 | 2019年クリスマスの旅行(アルザス・リヨン)

イブだ。

 朝からマルシェに行き、お昼に戻った後、午後からはブリジットさんが迎えに来て、ボジョレー村に連れて行ってくれることになっている。

日本のクリスマスイブ、クリスマスは、町がとても賑やかだが、ヨーロッパ、ここフランスでは家族と過ごすのが基本なので、意外に町は静かである。人も多くない。

 

朝は雨模様だったが、予定通りマルシェに行くことになった。

フランソワーズによると雨のせいもあって、出店も少ないそうだ。

もみの木が投げ売り状態になっている。

マリーアンジュに頼まれたものを買って行くようだ。

 

また階段を上り、マリーアンジュの家に行くと、「お昼はどうするの?」と言われた。

13時半に迎えに来るというので、フランスのランチの時間が13時過ぎから14時が多いので、微妙な感じだったが、「たぶん食べておく方がいいように思う」というと、グラタンのようなものを作ってくれた。キノコも入っていた。

これが、とても美味しかった。酪農王国・フランスの、バター、牛乳、生クリーム、チーズがたっぷり入っている。

美味しくないはずがない。カロリーは気にしないことにする。

 

さて、時間になったので、下に降りていくと、日本人のご主人とブリジットさんが待っていた。

今日は、ボジョレーヌーヴォーで有名なボジョレー村に行き、夜は彼らの娘や息子も一緒に家で夕食を、という予定だった。

車で一時間半くらいだろうか、葡萄畑が一面に広がる小さな村々、その中の1つの村、Oignt( オワン)という村についた。

このあたりは、金色の石の村と呼ばれたりするそうだ。

 

石畳のこういう素朴な古い小さな村が大好きなので、思わず「アルザスより好きかも」と言ってしまった。

でもフランス好きの日本の友人に写真を送ると、「石畳だけではなく、路面は整備されてアスファルトのようなところもある」と鋭い指摘をしてきた。

つまり観光客が多く訪れるので、元々の村の石畳がこのような便利な道に変わってしまっているということだ。

残念だが、キャリーを引く観光客には、確かに便利だろうなと思う。

 

クリスマスということで、クレッシュ(人形達によるキリスト生誕の馬小屋の模型)が、アルザスでもたくさん見られたが、この小さな村には200以上あるという。

各家毎に、いろいろな工夫が凝らして飾られていた。ちょうど、黄色いベスト運動が話題になっているので、黄色いベストを着たクレッシュもあって、クスッとみんなで笑った。「ストライキ中」という看板も見える。

 

 

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リヨンのだまし絵はフランスでのトップクラスのだまし絵だ

2021-01-02 08:38:05 | 2019年クリスマスの旅行(アルザス・リヨン)

そして、リヨンのクリスマスマーケットも少し見ることになった。アルザスのマーケットを見た後では、規模も小さく、高揚感もなかったが、フランス産の栗のマロングラッセが売られていて、買ってもらったのをみんなで食べた。マロングラッセはクリスマスに食べるお菓子の一つである。

 

 そのあとは、Croix Russeの丘の方に向かって歩いていく。

 2018年にも来たことがある。蜂蜜屋さんに寄ったので、巣入りの蜜を買うことにした。

 小さな店だが有名なのか、そこそこ値段もしていたが、クリスマスのプレゼント用にいくつか買って行く人も何人かいた。

サンジャン教会

 

下の写真は、リヨンで有名な人物のだまし絵だ。

今こうして写真を見ると、どこまでが絵で、どこからが本物なのかわからなくなってしまった。2018年にも見たが、リヨンに来ると見たくなるだまし絵なのである。

フランスではあちこちにだまし絵があり、それぞれ面白いが、ここのは私の見た内では一番規模が大きくよくできていると思う。

 

リュミエール兄弟(映画を発明)

下は、サンテグジュペリと星の王子様。

後、ポールボキューズ。私が解説なしで見てわかるのは、この辺りまでだ。

 

そして、旧市街のマリオネット。

旧市街では、リヨンで有名な「赤いプラリネ」、これを使ったお菓子も多いが、ブリオッシュはとくに有名だ。

上の写真の左下に見える緑色のお菓子は、「リヨンのクッション」(クッサン・ド・リヨン・)と言って、リヨンの名物である。

ペストが流行った時に終息を願ってマリア様にクッションの上に金貨とろうそくを置いて祈りをささげたところからお菓子が作られたとのこと。

実は今回もマリーアンジュからこのお菓子をお土産としていただき、帰国してから食べていたのだが、直後からコロナ禍。最後の一つはコロナ終息を願い、終息したらいただこうと、置いていたが、今は冷凍庫にいれてある。

そのフルヴィエールの教会が、奥の高台に見えている。

 

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カフェの従業員の上品な言葉遣い、振る舞い、それでも点数は辛かった。

2021-01-01 01:06:37 | 2019年クリスマスの旅行(アルザス・リヨン)

1日目の夜が更けて、フランソワ夫妻と一緒に、夜中に私たちの借りているアパートに戻った。

 

 翌朝、フランソワがパンを買いに行ってくれた。

 クロワッサンとバゲット、マリーアンジュが持たせてくれたあんずジャムもある。

 クリスマスのケーキ、シュトーレンもある。

 アルザスでは名物のクグロフを朝ごはんに食べたことを思い出す。

 実はここリヨンにも名物のパンがある。赤いプラリネ入りのブリオッシュだ。フランソワはちゃんとそれも買ってきていた。

 

今日は、朝からまたマリーアンジュのところへ行く。お昼は日本食を食べに行くそうだ。

マリーアンジュ宅は日本式で数えると6階なのだが、今朝からエレベーターが動かないらしい。こういう故障はフランスでは良くある。

 3人ほど修理の人が来ているが、うまくいくのかどうか。

 とにかく、のぼりが大変だ。

 

 さて、お昼。日本人によるお弁当屋さんのようなお店で、中で食べることもできるので、中で食べることになった。

 

 双子の10歳の男の子は、日本が大好きで赤ちゃんの頃から日本食が好きなんだそうで、この年の春に初来日、九州では食べ物も堪能したらしい。パパに似ているのだろう。(マリーアンジュ夫妻は、この九州を含め、4回来日している。そのうち3回はレンタカー利用だ。)

 てんぷらやお寿司だけでなく、付け合わせのわかめの酢の物などもペロッと食べていた。

 それからまた散策をして、旧施療院だったところが商業施設になっているところへ行った。ここは2018年、日仏カップルのブリジットさんと来たところである。

 

 そこでお茶を飲もうということになり、上階の一寸シックなお店に入った。

子供連れにふさわしくないような店に思われた。値段も子供向けでなく、子どもたちはココア一つを半分ずつして飲みなさいと言われ、「どうして?」と言っていた。でもフランスの子供たちはよくしつけられているので、彼らも大人しく座っていた。

 フランソワーズはいつもラフなスタイルで、キャンプも好きなアウトドア派だ。

 しかし、ここの店の雰囲気を見て、「この店は一見シックに見えるけど、ウエイターがダメね。若いでしょ。だから締まらないのよ。この店の雰囲気に合っていないの。」という。

ほうー、さすがな目の付け所だ。

 若い従業員だがファストフードの店員のようなわけではなく、しっとりと上品に注文を受けたり、運んだりしている。それでもである。

 確かにこのような店にはある一定の年かさの従業員が似つかわしいし、彼女の言うように店が締まるというものだ。

 こういうところにフランス人の感覚の鋭さがうかがえる。

よく見ると、地元の人というより、観光客という感じの人が多そうに思えた。

 

 

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リヨン到着

2020-12-31 00:23:21 | 2019年クリスマスの旅行(アルザス・リヨン)

TGVなので早い。16時21分にディジョンを出て、18時前に到着。

リヨン駅からはタクシーだ。

なぜか、タクシーに乗るとき、並んでいる人が、譲ってくれる時がある。そういう時、ちょっと注意が必要かもしれない。

フランス人は、よくない運転手をかぎ分けることができて、外しているのではないかと思うことが何回かあった。

この時も乗ってから気づいた。

住所を見せても、わかっているのかわからないのか?

途中で、友人に電話をして説明してもらおうとしたが、「大丈夫。わかる」という。

ものすごく、メーターが回っている、気がするのだった。遠いなあという気もした。リヨンは広いのだが、それでも遠く感じた。

 

雨が降り出していて、近くでおろしてもらった。なぜかアパートの前ではなく、重いスーツケースを引きずって石畳を転がした。

料金も20ユーロを超えていた。チップは渡さないことにした。

 

リヨンの友人家族(マリーアンジュ夫妻)が不親切というのではない。

なぜなら、本来なら家族で祝うクリスマスに招待してくれることからもわかる。

知己の両親(バスク旅行を共にした)がパリ郊外からやってきた。同じくパリ郊外から奥さんの妹さんと息子が合流するので、彼らのアパートにみんなで泊まることはできない。

そこで、マリーアンジュがクリスマスで留守の友人のアパートを、両親と私のために借りてくれたのだった。

そこで3泊の予定だ。

 

到着時は、マリーアンジュが、母親のフランソワーズと待っていてくれた。

エレベーターなしの3階と、事前に聞いていたので、ヘルプを頼んだら、マリーアンジュが下まで降りてきてくれた。しかし、女性では無理だ。

必死で2人で運んでいた。するとそこへ、1人の若者が、自分の荷物を置いて、「手伝いましょう」と、上まで持ってくれた。どれほどありがたかったであろう。

ディジョン駅でもそうだったが、本当にこう言う親切な行動がいとも自然にできるのだ。

 

そして、部屋で待っていたフランソワーズに、あいさつ。

このフランソワーズ、日本を出発前、ぎりぎりまで電話をかけてきた。ストライキの情報のためだった。心配性なのである。

 

念のため、タクシー料金を確認すると、フランソワーズはびっくりしていたが、マリーアンジュによると、リヨンはタクシーがとても高いということだった。

フランソワーズ達もこの日につくのを知っていたので、駅で待っていてくれないかと言ったのだが、彼らはさっさとバスで先に到着していたのだった。そういうところは、あっさりしたものだ。エスカレーターの至れり尽くせりとはやはり違う。

 

部屋を割り振り、荷物を片付けると、早速マリーアンジュの家族が住むアパートへ移動し、夕食だった。

そこでは、マリーアンジュの父親のフランソワ(フランソワーズの夫)、夫のマニュエル。双子の子供たち、初めて会う妹のフロランスと彼女の息子が待っていた。

 

クリスマスツリーも飾られている。オレンジベースの最近はやりだという食前酒・スプリッツで乾杯。

ピザとサラダだった。

久しぶりの再会に乾杯、の夜だった。

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リヨンの日仏家族とエスカレーターの温かい心

2020-12-30 00:02:55 | 2019年クリスマスの旅行(アルザス・リヨン)

リヨンで会うもう一つの家族、日仏家族が、「もし列車がなかったら、ディジョンまで車で迎えに行くわ。安心して。そう遠くはないのよ」と言ってくるではないか。

 

これは、どれほど私を喜ばせ、安心させたであろう。

まさか、まさか、であった。

本来ならリヨンで宿泊する家族から提案でも不思議ではないのだが、彼らはパリから数年間の赴任でリヨン在住で、車を持っていないのだった。

 

しかし、ギリギリのところで、「ディジョンーリヨン間の列車があるから今すぐ予約を。」と、連絡をしてきたのが、この宿泊する予定の家族からであった。

彼らとしては、本来自分たちがするべきところ?を別の家族が迎えに行くとなるより、予定通り列車で来てもらう方が、立場が守られる?こともあったのかもしれない。

日仏家族には申し訳なかったが、列車の予約ができたから、と断ることになった。それでもこの申し出は、忘れることのできないものになった。

 あっという間に列車の時間が近づいてきたので、お暇をする。

 

さて、今日はリヨンへ行く。

エスカレーターは、いつもディジョン駅と自宅の送迎を必ずしてくれる。

今回も娘さんの家を出発し、ディジョン駅のホームまで送ってくれた。

実は私はまだ昨夜耳を引っ張られたことが少し残っていたが、列車の中に座り、窓からホームを見たら、エスカレーター夫妻がいる。しかもムッシュが奥さんに「ハンカチを出せ」と言い、2人でハンカチを振って見送ってくれるではないか。

このユーモアと、やさしさに改めて、ほろりとさせられた。

 

そしてリヨンへ向かう列車の中で、思い返していた。

おじさんは、「リヨン駅から、どうやってその家に行くのだ?」

私:「タクシー」

「なんだって!!迎えに来てくれないのか!!タクシーだなんて」

ありえないといった様子だった。いつもこのように心配してくれるのだ。

やはり、怒りんぼだけど、優しいひとだ。どこに異国の友人のためにここまで言ってくれる人がいるだろうか。

つまり、耳を引っ張ったというのは、家族のように思っているからではないか、と思いなおすことができたのである。

家族のように私に怒り、家族のように心配してくれるのだ。このエスカレーターのおっちゃんは。

 愛称「エスカレーター」からわかるように、京都駅のエスカレーターでの出会い、たった5分の出会いからなのである。

 

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