アルザスのクリスマスマーケット、そしてリヨンでフランス人家族と過ごすクリスマスを堪能し、いよいよパリへ戻る日がきた。
パリへ戻る列車もストライキの影響で変更せざるを得なかったのだが、もう慣れたもの?で、フランソワたちと同じ列車が予約できた。
朝、お世話になったこのアパルトマンの所有者にお礼のお酒をフランソワは用意していた。
私には、「カードにサインだけでいいわよ」と言ったが、それでは申し訳ないので、小さな日本からのお土産を置いておくことにした。
顔も見たことない人に貸してくれたことに感謝だ。日本人だったら、いくら友人の家族でもまずしないであろう。
こういうところは、フランス人の温かさだ。たとえ両親であるフランソワたちがいなくても、日本人ということや、友人の友人ということで貸してくれたに違いない。
当初の予定では、夕刻パリ到着だったが、変更したので、リヨンを11時半に出てパリには2時間ほどで到着する。
リヨン駅まではバスで行ったが、駅にはたくさんの人がいた。普通は15分から20分前に乗るホームの表示が出るのだが、それを待つ人の多いこと。やはりストライキの影響であろう。
表示が出たのもギリギリで、ホームまで上がって車両までたどり着くのは大変そうであった。しかも職員が人数を制限しながらチェックしている。
幸いチェックのところまでは行けたが、そこまでたどり着くことさえできない人たちが怒って大きな声をあげた。こんな光景を見るのは初めてのことだった。
そりゃそうだ。やっと手に入れた切符、コントロールに時間がかかり、ホームまで行けないなんて、あってはならないことだ。
でも私たちも他の人のことなど心配している余裕はなく、ホームまで上がって、車両へと急いだ。フランソワたちとはそんなに席は離れていない。
少し落ち着いたら、双方が移動し、色々話した。次は3か月後、2020年3月下旬に日本で再会、一緒に九州旅行のはずであった。(コロナでそれは果たせなかったが、このときはまだそのことは、全く心配のないことであった。)