
中学生が一途になると、その生徒はかなりの努力をするようになります。
また、目標を決めた生徒は、本気になると強い意志を発揮します。
そこで、言えるのは、「努力は素質を越え、気力は実力を上回る」という事実です。
それは、3年生の高校受験の学習に現れることがあります。
4年前の3年生のある生徒は希望校に最初は実力が届いていませんでした。でもどうしてもその高校に行きたかった彼女は、体育祭以降、学校の休み時間もずっと学習していました。
その生徒は、学年末には合格ラインにまでは少し届いていませんでしたが、成績はあがり、高倍率のなかを受験して、合格しました。
気力がみなぎり「昇り龍」の勢いのようでした。
ちなみにその子の干支は「辰年」でした。
また、受験でなくても、中学の途中から学習に目覚めた子の集中度は目を見張るものがあります。
学習だけでなく、部活では、ひたすらシュート練習を時間があれば練習の合間に黙々としていました。
その生徒は控えの選手でしたが、夏休みの引退戦では、試合に出たとたにシュートをきめていました。
そのような生徒は「何かにとりつかれたように」努力を重ね、運も味方につけ素質以上の力を出します。
また、集中力は態度に現れます。
こんな生徒の態度を、経験を積んだ一部の教職員は「業界用語」で「シャキッとする」と表現します。
ゆえに、努力は素質を越え、気力は実力を上回るのです。