goo blog サービス終了のお知らせ 

箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

反抗はつながりの強さ

2018年07月23日 15時32分01秒 | 教育・子育てあれこれ



三中ても、子どもの反抗か激しくて、たいへんだという家庭からの相談があります。

親に対して、暴言をはいたり、攻撃的になったり、すさまじい反抗だと聞きます。

では、激しい反抗とはどういうことを意味していりのでしょうか。

6月7日のブログで書いたように、子どもは思春期になり、親から離れることに、無意識ながらも、不安を感じています。

だから、今までの親子のつながりが強ければ強いほど、たち切るのが簡単ではないので、反抗は激しくなるのです。

つまり、子どもの反抗がひどい、激しいということは、それだけ親子のつながり(=絆)が強固だったのだと、考えましょう。

だから、子どもは、ほんとうは苦しんでいるのです。それだけ、親が幼少の頃から、わが子に愛情を注いできたという証拠です。

親に対する暴言は、よくはないですが、本心から言っているのではない。それほどまで言わないと、切れない親子の絆なのです。

以前にも言いましたが、「絆」とはその書いて字のごとく、牛とか馬が逃げないようにつなぎとめておく綱のことでした。

だから、絆には相手をしばりつける、束縛するという意味も本来はあるのです。

反抗期とは、親から巣立つ準備をする時期です。子どもにとっての安全な基地を必要としなくなる時期です。

親といっしょにいるよりも、友だちといる方がいいというのとも、本人が成長しているからです。

親ではない人を大事にするのは、親と子の愛着ができていたからこそです。

たしかに、子どもの反抗の言動で、親は傷つきます。そこまで言わなくても・・・。

そうかもしれませんが、それほど強い反抗は、今まで親が頼れる存在であった。わが子にとって必要な存在だったんだ、と喜んでいいのです。