
三中ても、子どもの反抗か激しくて、たいへんだという家庭からの相談があります。
親に対して、暴言をはいたり、攻撃的になったり、すさまじい反抗だと聞きます。
では、激しい反抗とはどういうことを意味していりのでしょうか。
6月7日のブログで書いたように、子どもは思春期になり、親から離れることに、無意識ながらも、不安を感じています。
だから、今までの親子のつながりが強ければ強いほど、たち切るのが簡単ではないので、反抗は激しくなるのです。
つまり、子どもの反抗がひどい、激しいということは、それだけ親子のつながり(=絆)が強固だったのだと、考えましょう。
だから、子どもは、ほんとうは苦しんでいるのです。それだけ、親が幼少の頃から、わが子に愛情を注いできたという証拠です。
親に対する暴言は、よくはないですが、本心から言っているのではない。それほどまで言わないと、切れない親子の絆なのです。
以前にも言いましたが、「絆」とはその書いて字のごとく、牛とか馬が逃げないようにつなぎとめておく綱のことでした。
だから、絆には相手をしばりつける、束縛するという意味も本来はあるのです。
反抗期とは、親から巣立つ準備をする時期です。子どもにとっての安全な基地を必要としなくなる時期です。
親といっしょにいるよりも、友だちといる方がいいというのとも、本人が成長しているからです。
親ではない人を大事にするのは、親と子の愛着ができていたからこそです。
たしかに、子どもの反抗の言動で、親は傷つきます。そこまで言わなくても・・・。
そうかもしれませんが、それほど強い反抗は、今まで親が頼れる存在であった。わが子にとって必要な存在だったんだ、と喜んでいいのです。