
昨日、体育館で終業式を行い、2学期が終了しました。
生徒たちには、自転車事故でわが子を失った箕面市内の母親の手記を、私から読みました。
その手記には、自転車を安全に乗ってほしいこと、そして、一つしかない自分のいのちを大切にしてほしいという、切なる思いが込められています。
こんな詩があります。ドイツの詩人ハンス・カロッサの詩です。
生きていなさい! 星が私に言いました。
生きていなさい! 森も小川も言いました。
この詩は絶望して、生きる勇気をなくして、森に入った人に自然がささやいた言葉です。
このように、自然は人に生きる勇気を与える場合がありす。
絶望に向かって振れていた人の振り子が、大自然の景色に接したとき、希望に向かって振り始めることが、実際にあります。
全校生徒のみなさん、この1年間をどういう状況でくぐり抜けてきたとしても、くぐり抜けた日々はすべてみなさんの糧つまり宝物になっています。
楽しかったり嬉しかったりしたこともあったかもしれませんが、つらかったり、悲しかった思いをして、悩んだ日もあった1年だった人もいるでしょう。
しかし、その経験は、ここにいるみなさんの誰一人としてムダになった人はいません。その経験の意味があとでわかることもあります。
どうか、来年もしっかりと生きてください。