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箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

命を繋げるのが人の営み

2016年01月08日 20時01分54秒 | 教育・子育てあれこれ

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「ささやかに」 安藤佳子

山が人よりもはるかに大きいことを
海が人よりもはるかに大きいことを
空が人よりもはるかに大きいことを
わたしはすぐに忘れてしまう

山の木の葉がひとよりもはるかに多いことを
海岸の砂粒がひとよりもはるかに多いことを
夜空の星々がひとよりもはるかに多いことを
わたしはすぐに忘れてしまう

人の世界だけで生きていると
頭が大きくなりすぎて
心が忘れたくないことをすぐに忘れてしまう

だからここにじっと座って
大切なことを忘れないように
わたしの命とつながる命をいつも感じていたい

百年前に生まれていなかったことも
百年後にはここにいないことも
ささやかに知っていたい

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自然の力は偉大です。

ところが私たちは、そのことをつい忘れがちになります。いまや、自動車も自動で運転ができるメドが立つ時代です。
科学の力は、私たちの生活をさらに便利にしてくれそうです。

しかし、いかに科学が発展しようとも、私たち人間は、大自然の巨大な力の前にはなす術をもちません。

このことは、阪神・淡路大地震や東北大地震、台風の水害などで思い知らされました。

私たちは、「頭でっかち」になるのではなく、自然に対して、畏敬の念を保ち、時間を超え、時代を超えて命を繋げていく営みにいそしみたいのです。

それが人間がなすべきことであり、自然をコントロールすることでは、決してないのです。