勇者の大局観

ヘボ投資とつれづれなる日々・・・
(投資に関する投稿は私感に基くものです)

信用できるかどうかが問題。

2015年05月20日 | 時事
先日、レアアース生産で世界を牛耳っていた中国がピンチに陥っていると報道があった。強引な輸出規制をかけ、年々そのシェアを落とし続けており日本も中国以外でのレアアース調達に勢力を注いできた結果が現在の状況を見出しているといえますね。日本の大手も徐々に中国離れを進めてきており、前年から比べても日本の中国からの輸入は2割近く減っているのが現状です。

ではなぜ、中国から撤退していくのか・・・

答えは簡単。「信用できないから」でしょう。

中国内の人件費の高騰で価格メリットがなくなったからとよく言われますが、それより“信用”が一番だと思いますね~。日本という国は世界から「信用できる国」とみられていることは以前にも書きましたが我々は当たりまえの様に思っている日本国内での常識が世界の常識と大きく違う場合があります。あらゆる製品にしても「日本製」の信用度は抜群で、たとえそれが“メイドインチャイナ”であっても信用されるのです。

多くの皆さんはご存じでないと思いますが、中国で作っている世界へ向ける製品は「日本向け」の物に限って生産方法を少し変えている工場がほとんどです。日本企業は品質にうるさいので繊細な注意を払って作らないと仕事をくれません。ですので中国の工場は「日本向けはここで作る」、「日本以外の国向けはこちらで作る」と仕分けしている所が多いのです。ですので日本向けは当然コストが上がります。でも日本はコストより品質を重んじるのす。そしてその結果が「日本で買えば良い物」という信用につながるわけですね。

ビジネスパートナーが信用できるかどうか。それが肝心ですね。(当たり前ですが・・・)

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