野田毅 『消費税が日本を救う』 (p.78)
「自分で稼いだものに対して、自由に裁量」する。
これは、消費税であれば、納税額を調節しうる、と言っているのだと思います。消費の量を減らせば、当然、消費税納税額は減りますから。
所得が多ければ、「自由に裁量」 する余地は大きいかもしれませんが、大多数の人々にとっては、「自由に裁量」 する余地はほとんどない気がします。生活必需品は買う (買わざるをえない) けれども、貯蓄をする余裕はない、という人にとっては、裁量の余地など、事実上ありません。
したがって、経済的には、説得力がない気がしますが、(大多数の人は多少は裁量の余地がありますから) 気分的には、いいかもしれません。
サラリーマンの給与明細書を見ればわかります。直接税と社会保険料が天引きになっており、それを引いた数字が、手取り額として残るのです。消費も投資も貯蓄も、その源泉は可処分所得です。大切なことはやはり、自分の稼いだものに対して、どこまで自由に裁量できるかという点にあると思います。
「自分で稼いだものに対して、自由に裁量」する。
これは、消費税であれば、納税額を調節しうる、と言っているのだと思います。消費の量を減らせば、当然、消費税納税額は減りますから。
所得が多ければ、「自由に裁量」 する余地は大きいかもしれませんが、大多数の人々にとっては、「自由に裁量」 する余地はほとんどない気がします。生活必需品は買う (買わざるをえない) けれども、貯蓄をする余裕はない、という人にとっては、裁量の余地など、事実上ありません。
したがって、経済的には、説得力がない気がしますが、(大多数の人は多少は裁量の余地がありますから) 気分的には、いいかもしれません。