言語空間+備忘録

メモ (備忘録) をつけながら、私なりの言論を形成すること (言語空間) を目指しています。

農産物価格と供給量

2009-05-09 | 日記
柴田明夫『食糧争奪』 (p.118)

当時の李鵬首相は「中国を養うのは中国である」と反論した。食糧不足懸念を払拭するため、政府は買付価格を二倍近く引き上げるなど、農家の増産意欲を喚起した。実際、九六~九九年にかけて食糧は五億トン前後と過去最高レベルの生産が続いた。しかし、その結果、中国では供給過剰問題が発生。


 農産物も価格が上がれば、供給が増える。したがって、工業製品と変わらない、と考える余地がありそうです。

食料自給率の新定義

2009-05-09 | 日記
柴田明夫『食糧争奪』 (p.55)

 思えば、筆者が中国のWTO(世界貿易機関)加盟を控えた二〇〇〇年八月、中国農業部を訪れ食料自給率について「どの程度を適正とみているか」との質問をした際、「自給化に向けた自助努力は必要であるが、もし十分な購買力があれば自給率は二〇~三〇%でもよい」との発言が印象的だった。そのとき確信したのは、彼らによれば「食料の自給率」とは「生産能力プラス交換能力(購買力)」であるということだ。


 中国農業部の考えかたが適切かどうか、それはわかりませんが、この考えかたを是とすれば、日本についても、「十分な購買力がある」 から、「自給率は二〇~三〇%」 を満たしている以上、まったく問題ない、といえそうです。