言語空間+備忘録

メモ (備忘録) をつけながら、私なりの言論を形成すること (言語空間) を目指しています。

批判の際には根拠を書いてください

2010-10-15 | 日記
当ブログの「弁護士増員の 「受け皿」 はあるらしい」のコメント欄

中坊のひどさを知らずによく議論できるねえ。

一から十まで間違った議論ですね。
とにかく、知りしないことをむちゃくちゃ書くのはやめたらいいんじゃないですかね。




 このブログのコメント欄に、上記のコメントが寄せられました ( 弁護士増員の是非については、「弁護士増員に反対する弁護士の本音」を参照してください ) 。

 このコメントには、いくつか問題があると考えます。以下、私の考える問題点を述べます。



一、「中坊」と呼び捨てにしている

 コメントされたかたが、まだ学生・子供なのかもしれませんが、まともな社会人であれば「中坊」と呼び捨てにしたりはしないと思います。よほど特殊な事情 (人間関係など) がないかぎり、呼び捨てはやめてください。



二、俺は偉い、という思い込み

 「中坊のひどさを知らずによく議論できるねえ」などと、「上から目線」で書かれていますので、このコメント者は「おそらく、学生・子供ではないのだろう」と推測されます。とすると、「中坊」と呼び捨てにしたのはなぜか、が疑問になります。

 コメントされたかたが、「社会人として、あまりにも未熟で幼稚」であるという可能性もありますが、もしかすると、中坊さんよりも期が上の弁護士さんなのかもしれません。「俺の方が期が上である (=先輩である) 。だから、俺は中坊より偉い」ということなのかもしれませんが、本当に「期が上なら偉いのか」それ自体が、問題になりうるところです。



三、根拠の提示がない

 コメントされたかたが、「中坊はひどい」「お前 (…のブログ) の議論は一から十まで、すべて間違っている」「お前 (…のブログ) の議論はむちゃくちゃである」と考えておられることはわかるのですが、

 「なぜ、中坊さんはひどいのか」「なぜ、一から十まですべて間違っているのか」「なぜ、むちゃくちゃなのか」が書かれていなければ、コメントに説得力がありません。

 そもそも私は、「中坊の大馬鹿者」などと書くのは (侮辱を含む広い意味の) 名誉毀損になりかねない、と書いたのであり、この私の意見は「かりに中坊さんがひどいとしても」成り立ちます。「ひどい」人間であれば、「大馬鹿者」と公言してよいことにはならないからです。したがって、すくなくともコメント者のいうように、「一から十まで間違った議論」だとは「いえない」と思います。



四、決めつけ

 「とにかく、知りしないことをむちゃくちゃ書くのはやめたらいいんじゃないですかね」と書かれていますが、このコメント者は、どうして「お前 (=ブログを開設している memo26 ) は知りもしないことを書いている」「俺はお前よりも詳しく知っている」と、「決めつけた」のでしょうか?

 このコメントには、批判 (というよりは、見下し) はあっても、根拠がありません。すくなくとも、根拠の提示がありません。

 俺はお前より偉いし、偉い俺がいちいち根拠を書く必要はない、ということなのかもしれませんが、それでは「あまりにも大人気ない」といえるのではないでしょうか。根拠の提示が望まれます。



 私は、「このブログについて」に書いているように、批判や、反対意見を歓迎しています。しかし、根拠が提示されず、たんに「結論だけを」書かれたのでは、考え直す余地がありません。

 批判・反対意見には当然、根拠の提示が求められると思います。このコメント者にかぎりませんが、



 批判・反対意見を述べる際には、根拠を書き添えてくださるよう、お願いいたします。



■追記
 昨日「橋下徹弁護士が懲戒処分 (光市母子殺害事件弁護団事件)」で引用した「こぐま弁護士」さんの見解に従えば、

   中坊さんという「具体的な方」について記載すること (=実名記載) は、
     「弁護士 (…の法的判断) として、認められない」

ということになります。したがって、「中坊の大馬鹿者」と書いた仙台の坂野智憲弁護士は、「こぐま弁護士」さんの法的判断によれば、「弁護士として認められないことを書いた」ということになるはずです。つまり、坂野弁護士は「弁護士として問題がある。弁護士懲戒の対象になりうる」と考えられます。

 もっとも、「こぐま弁護士」さんは

   なぜ、「具体的な方」について記載すること (=実名記載) が
              許されないのかを、教えてくださらない

ので、坂野弁護士の記述に法的な問題はなく、「こぐま弁護士」さんの見解が間違っているという可能性もありますので、その点、明記します。