名大柔道部ログ

名古屋大学柔道部のブログです。
日々の練習や出来事を記録していきます。

レポート③

2010年10月21日 00時54分43秒 | 部員日記
こんにちは、土屋です。
更新がとんでも遅くてすいません。報告書が先に出来上がっちゃいましたね…
レポート③です。ラストです。
長いですが、最後までお付き合いいただければ幸いです。


3日目。

ケロウナを発ち、カムループスへ。
ケロウナでお世話になったみなさん、ありがとうございました。
とりわけ、2日間ホームステイさせていただいた、渚さん、ハロルドさん、本当にお世話になりました。
またカナダに行く機会があれば、必ずご挨拶に伺います。
…と思っていたら、春日井まつりのケロウナブースを担当するため、先日渚さんが来日されていました。
なので、高濱先生と松原さんと私たちカナダ遠征組で、挨拶に行きました。
思ったより、カナダは近いのかもしれません。
お金貯めて、絶対またケロウナに行ってやる!!!

カムループスへ向かう途中、迎えに来てくださったヘンリー上田さんがたと一緒にサーモンの産卵を見ました。
今年は当たり年だったらしく、観光客がたくさんいました。
1ヶ月後がピークだそうですが、私たちが見た時点で既に立派なサーモンが大量に泳いでいました。
途中で力尽き、川に流されていくサーモンたちが切なかったです。お疲れ様…

カムループスに着き、カムループス柔道クラブに行きました。
SRTや横帯取り返しの指導、高濱先生の立ち技指導、立ち技打ち込み、立ち技乱取りをしました。
打ち込みで組んだ女の子が、打ち込みをしながら「難しいね」的なことを言いながらはにかんでくれたり、私が打ち込みをやると「グッジョブ!」とか言いながら笑ってくれたりして、私自身は英語なんて全然喋れてないのに、ほぼ完璧に意思疎通が出来ているような気がして、柔道ありがとうと思いました。
乱取りでは、向こうは男性メンバーが大勢いるのに対し、こちらは高橋先輩だけなので、みんなで高橋先輩を取り合っていました。
みんな柔道が大好きなんだということがよくわかりました。

スポーツでは何でも言えることかもしれないけど、言葉なしでこれほどお互いの気持ちが分かり合えるってすごいことだと思います。
特に柔道は、しっかり組んで、普段の生活よりもずっと近い距離で接することができるので、柔道を通してコミュニケーションができて本当に良かったです。

柔道クラブの後、カムループスでホームステイさせていただくデンジさんの家に行きました。
デンジさんはとても明るく、豪快な人で、とても楽しい時間を過ごしました。
元オリンピック選手(!)のデンジさんの奥さんが銃で仕留めた(!?)熊の毛皮や、鹿の角などを見せてもらったり、その鹿のジャーキーを食べさせてもらったりしました。
みんな熊の毛皮を背負い投げしていました。毛がゴワゴワしていて、すっごいリアルでした…って本物なんですけどね。
デンジさん家の犬の「チョウナン」がめちゃくちゃ躾がしっかりされててびっくりしました。
口にジャーキーくわえたまま「Wait」で10分待てるそうです。私より賢い。
私も真似してお手とか伏せとかやってみました。お手も伏せもすぐやってくれたけど、「Wait」は絶対やってくれませんでした。


4日目。

高濱先生が以前お世話になったヨシ吉田先生のお見舞いに、老人ホームを訪問しました。
吉田先生は、高濱先生が単身カナダに渡ったときにホームステイし、その後も高濱先生が連れられた学生を受け入れられたりと、高濱先生の恩人だそうです。
老人ホームでは、私が他のおばあさんたちと身振り手振りで話をしている間、久保先輩と池永先輩はホームの看護師さんから色々話を聞いて勉強していました。

お昼はA&Wというハンバーガーショップでごちそうになりました。
上の写真の、右下の左のサングラスのナイスガイ・リックさんは、カムループスでの車移動をほとんど運転してくださった人です。
リックさんはこの辺りのA&Wのエリアマネージャーだそうです。
某マク○○ルドより健康志向で、比較的大人をターゲットにしているというA&Wの、ハンバーグを3枚挟んだバーガーには若干ビビりましたが、私はチキンバーガーとフライドポテトにチーズを乗せたやつをとてもおいしくいただきました。
吉田先生の奥さんがお弁当を作ってきてくださって、それもものすごくおいしかったです。
ごちそうさまでした!

午後は、カムループス柔道クラブとの懇親会がありました。
柔道クラブの人たちと話しながらの楽しい夕食会だったのですが、最後のデンジさんのスピーチでぐぐっときて、ヘンリー上田さんのスピーチで止まらなくなりました。号泣でした。
デンジさんが「私たちのことを忘れないでいてくれたら嬉しい」と言ってくれて、今日の日のことはもう絶対忘れないだろうと思いました。
上田さんに「何にもしてあげられなかったけど」と言われてしまって、何と言えばいいか分かりませんでした。
カナダに着いてから、私たちはしてもらうばかりでした。
もう泣けて泣けて…笑って「Thank you」と言いたかったのに、まともに喋れませんでした。


5日目。

カムループスを発ち、バンクーバーへ。
デンジさん宅での最後の朝でしたが、高橋先輩はデンジさんの娘さんのカイヤちゃんに最後まで怖がられていました。
私も決して懐かれることはなく、目が合うとすぐ「マ~マ~」と助けを呼ばれましたが、高橋先輩は、デンジさんが抱っこしながら「ドラゴン!ドラゴン!」と言っても号泣・絶叫というどうしようもない状態で、普通にへこんでいました。
お別れのとき、奥さんが私たちみんなを抱きしめてくれました。
本当にありがとうございました。お世話になりました。
また行きます。絶対行きます。
次はもっと英語が話せるようにします。

空港まで、上田さんとリックさんが見送ってくださいました。
何から何まで、本当にありがとうございました。
また泣きそうになりました。

バンクーバーに着くと、現地のJTBの方が市内を案内してくださいました。
ブリティッシュコロンビア大学はものっすごい広かったです。
どこから大学?ここは?ここは?と思ったところはだいたい大学の敷地内でした。
新渡戸稲造の日本庭園の入口で受付をしていたお兄さんが日本語ペラペラなのに分からないフリしてて面白かったです。

ホテルにチェックインした後は自由行動となり、ここで急いでお土産を買い込みました。
本当は買いたいものがもっとたくさんあったけど、飛行機での荷物の重量制限を考えると断念せざるをえませんでした。

ホテルに戻ってからは、またまた高濱先生のお知り合いであるブラッドリーさんと一緒に色々話しました。
ホテルの部屋からの夜景がやばかったです。
女子3人満場一致で、新婚旅行はカナダに決定しました。


6日目。

ブラッドリーさんが車で迎えに来てくださって、空港まで荷物を運んでもらいました。
空港に行く途中、道で知らないお姉さんが「オウ!ディスグリーンバッグイズナーイス」と私の緑のバッグ(千円@小牧のジャスコ)を指さしながら言いました。
いきなりでびっくりしましたが、嬉しかったので「オーウセンキューべりマーッチ」と返しました。
カナダの人は、ホントにみんな明るくて優しくてフレンドリーなんだなあと思いました。

空港に着き、飛行機に乗り、カナダの美しく広大な土地を離れました。
ありがとうカナダ。また絶対戻ってくるよ。そのときはよろしくね。
ただいま!日本!



ここまで読んでくださってありがとうございました。
このカナダ遠征で、私は本当に多くのことを学ぶことができました。
日本とカナダで違うところもたくさんあったし、全く変わらないこともたくさんありました。
日本という国をいつもと違う視点から見ることができ、新しい発見がいくつもありました。
自分の気持ちを言葉で表すことの大切さを感じることができました。
言葉が通じなくても、柔道を通して分かり合う気持ちがあることもわかりました。
このような経験をする機会を与えてくださった、ご賛同してくださったOBの先輩方はじめ柔道部関係者の方々、JTBの松原様、現地でお世話になった全ての方々に、心より御礼申し上げます。


そして最後に
高濱先生、本当にありがとうございました。
この旅で学んだこと全て、必ず次に繋げます。



以上、「カナダ遠征レポートby土屋」でした!
コメント
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