真佐美 ジュン

昭和40年代、手塚治虫先生との思い出「http://mcsammy.fc2web.com」の制作メモ&「日々の日誌」

チャージマン研 スーパータロム

2007年01月18日 10時18分25秒 | Weblog
昭和47年秋、私は杉山卓さん演出作画による「スーパータロム」と言う パイロットフィルムを制作している。当時ナックと言うアニメ制作会社が、青梅街道沿いの中野にあった。ナックと言う会社は、ワンダースリー、リボンの騎士が終ってしばらくして、月岡貞夫さんや、小柳朔郎さん西野 清市さんら同じ志をもった人たちが独立して作った会社だと記憶している。
 当時はすでに社長の西野 清市さんだけだった。
手塚先生の今までの版権が、騙し取られ今後一切使用できないことで、今までの手塚原作アニメの制作が不可能となっていた時であった。

 西野 清市社長は、鉄腕アトムはもう作れないけど、このままにはしておけない。スーパータロムで、アトムの夢を引き継ぎたいのだ、と言うことを説明して、制作担当を頼んできた。

初めの約束では、10分のパイロットと言うことであったが、杉山卓さんが、演出と作画を担当した、と言うことで、どんどん作画が、上がってきてしまい、その手配にてんてこ舞いした。
 気がつけば、23分と言うテレビ番組1話分の作品に仕上がってしまった。

 西野 清市社長は、10分なら1ヶ月もあれば作れるだろうぐらいに考えていた。
それが2ヶ月にもおよび、作品も23分になってしまった。予算が倍以上に膨れ上がり、真っ青になってしまった。もう給料が払えないと言うので、パイロットが完成すると同時に会社を去ったが、その後、売り込みに成功したと言う情報は得ておらず、私にとって、幻の作品となってしまった。

最近になって、ある情報を頂いた。ナックという会社が、倉庫にある何でもかんでもを、DVDにして販売している、その中にスーパータロムのパイロットも入っている。と言う情報であった。今ヤフーのオークションに出ている、との情報も頂き見に行くと、1,200円からの受付となっていた、買いたかったが、登録していないので、買うことができないでいる。情報を得るために、検索をしてみると、新宿などで、100円で売り出されたことが、有ったことがわかった。手に入れる可能性が増えたので、カードを作り、ヤフーに登録して、オークションで競り落とす、と言う面倒なことはやめにすることにした。それに値段がずいぶんと高すぎる。

 「アニメ王国チャージマン研」と言うものに「スーパータロム」が入っていると言う、スーパーなどの、特設会場などで、よく売っていたよ、と言う情報も教えてもらっているので、気がついた人などおいでならば、教えていただきたい。
コメント (3)
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