英語・ダイエット・その他徒然なるままに

趣味の英語学習(TOEIC 970点)やダイエットの成功談など、色々書いていきます。

創造性

2009年12月26日 12時26分27秒 | 日記
今日も少々疲れているし、時間もないので、英語とダイエットの込み入った話はぜずに、日記調に書きなぐるだけにします。

私は仕事柄、”創造性”という事をよく意識します。自分が今やっている仕事、今作っているモノにどれだけ創造性があるのか。もちろん、創造性なんてモノはそれ自体を目的として追い求めるような物ではありません。いいモノ、本当に新しいモノを作るために必要な、単なる”原動力”でしょう。でも、物が飽和している今の世の中において、他者に差をつけられる、インパクトのあるモノを出していくためには、どうしても必要なモノだと思います。モノづくりや研究だけはありません。モノを”売る”仕事にしたって、どうやったら売れるのかを考える創造性が必要です。できる奴ほど、そういう事を一生懸命考えているでしょう。

しかし、創造性”だけ”が要求される、という場面もあまりないと思うのです。大抵の営みにおいて、創造性以前にベースとなるのはやはり”論理的思考”です。私が生業としているテクノロジーの分野でも、まずは、「既存のシステムが達成していない機能は何なのか」「潜在的なニーズは何か」というような事を、まずは論理的につきつめていって、その後で”何を”、”どういう方法で”作るかを創造的に考えるというステップになります。他の分野でも大体同じでしょう。

英語にしたってダイエットにしたって、”どうやったら成功するのか”をある程度創造的に考えるという態度が必要だと思います(独りよがりも危険ですけどね)。方法論が100%確率されているわけではありませんから。後者については、痩せる理屈はある程度解明されているとは思いますが、かなり苦しい作業ですので、どうやったら怠け者の自分でも続けられるか?ということを考える際に創造性が必要だと思います。誰でもラクに続けられる万能な方法は、今のところは残念ながらありませんから。

そういう意味で、サイエンスはテクノロジーよりも多少創造性が多く要求されるという事は言えると思います。テクノロジーは前述の論理的思考のステップで方向性が見えてきた後は、やらなきゃいけない事はかなり決まってきます。いくら粋がった所で、現時点で使える技術というのは限られていますから、ニーズと制約を考慮すると、そんなにトンガッタことはなかなかできません。誰が考えても大体同じという部分が多く、要は”誰が最初にニーズに気づくか”が勝負なのです。

しかし、サイエンスは何しろ自然が相手なので、しらみ潰し戦法が効きませんし(実際は地道なしらみ潰しなのかもしれませんが)、探求する対象そのものにも制約はありません。成功する道をピンポイントで探り当てるには、創造性と直感が重要になってくると思います。

まあでも、テクノロジーもサイエンスも営業も、いくらかの論理的思考がベースにあるのは同じでしょう。全くのゼロからの創造の営みでは決してないと思います。

しかし、私にとって、”全くのゼロからの創造の営み”としか思えない作業(職業)が一つだけ存在します。それは、”作曲”です。

私は通勤中もヘッドホンステレオ(一応商標を外した書き方をします(笑))を手放せない人ですし、家でくつろいでいる時もしょっちゅう音楽を聴いていますが、お気に入りの曲を聴いているときなど、「こんなメロディーを作る奴の頭の中は一体どうなってるんだ?」と思っちゃいます。メロディーを思いつく、という営みの中での頭の働き方というものが、私には全く”想像”できません。すごいの一言です。

プロフィールにも書きましたが、”流行歌”と呼ばれるジャンルの中で私が一番好きな曲は、太田裕美さんの「しあわせ未満」です。1977年1月発売の曲なので、若い人は知らないと思いますが、いやー、いい曲です。筒美京平、天才としか言い様がありません。ちなみに当時私は小1でしたが、始めて同級生の女子と”いい感じ”になった時(どんだけませてんだ!)にはやっていた曲なので、この初恋の思い出ともリンクして、一番の曲になっています。

まあこの方も、洋楽のレコードが今ほど簡単に手に入らない時代に、海外に頻繁にリサーチに行かれたりされていた、という話をどこかで聞いたことがありますので、やはりベースには膨大な音楽データと経験があるのでしょう。いい音楽を沢山聴く、という経験なくして養われる能力ではないのは当然でしょう。

私が分からないのは、作曲という作業をする前段階で必要となる作業はどう考えても、先に書いた”論理的思考”ではないはずで、それが”何なのか”、ということなのです。繰り返しますが、頭の中で何が起こっているのか想像がつきません。なので、音楽に疎い私にとって、作曲という作業は、あらゆる営みの中でずば抜けて創造性が要求されるモノのように思えます。まあ芸術ってそういうモノだとは思いますが、作曲は特にそういう面が際立っている気がします。メロディーにインパクトがあるか無いかも、誰が聞いても一目瞭然(一聴瞭然!?)なので、評価もシビアになりますしね。すごい世界だと思います。