地獄巡りで一番人気の「海地獄」の青い湯
NHKで「ぶらタモリ」という番組がある。いろいろな街に行き、その地域の歴史
や文化を解き明かすという試行だが、「別府温泉」が2回に渡って放映された。
もちろん、興味を持って視聴したわけだが、ほぼ予測通りというか、自分の推論
も間違っていなかったと思う。別府は、「火山の裾野に乗っている街」というの
が自分の見立てだったが、別府の街の後ろに控える伽藍岳(がらんだけ)、鶴見岳
が別府の泉源である。
別府の街は坂の街である。いわゆる扇状地だが、その地下に両火山からの熱脈が
流れている。ぶらタモリを見て納得したのだが、鉄輪温泉のもうもうと吹き上げる
熱水蒸気は、その熱脈に沿っていて、地図上でも表せるらしい。伽藍岳はそのパワ
ーから、活火山に認定されているが、ここ何千年も噴火の記録はないそうだ。ただ、
相当なパワーをため込んでいる故、活火山の認定である。
まあ、そんなことはいい。今回の九州旅行、本当は鹿児島から入り、宮崎に行く予
定だったが、別府は外せなかった。同行の後輩が温泉旅行2回目で、どうしてもパワ
フルな別府を見せたかったのである。
しかし、彼は別府の街を見てもそんなに驚かなかったし、感激もしなかった。思うに、
経験不足、データ不足である。宿は、「鉄輪温泉 ゆの香」だったが、自分的には大正
ロマンが漂う宿で、美人の湯が掛け流され、食事も十分満足した。後輩は淡々とした表
情で、「明日は宮崎ですか?」という感想だけだった。
実は夕食も、「パソコンのデータ処理が残っているので…」と、後輩は早めに切り上げ、
部屋にかえった。仕方なく、ひとり、ちびりちびりと日本酒を飲んでいると、隣の席に一
人旅の御仁がいた。そこで彼に声を掛けてみると、なんと北海道から来たというではない
か。しかも温泉ブログを立ち上げているらしい!ー「とまチョップの北海道温泉一人旅」
http://tomachopu.jp/ 当然、話が弾んだ。彼は室蘭市から山口県に出張で来て、以
前から気になっていた別府を訪れたという。しかも、2泊3日の滞在だった。
「杉乃井ホテルの棚湯(高台から別府の街と別府湾が見渡せる垂涎の露天風呂)、凄かった
です。満足しています」と、彼は目を輝かせていた。ああ、よかった。別府の凄さが分か
る人と出会えて…。と、思わず、冷酒を追加してしまったが、それからも温泉談議に話が弾
んだ。彼のブログは北海道の温泉を紹介しているらしいが、「Мさんが一番気に入っている
温泉は?」と聞かれたので、「南紀勝浦温泉のホテル浦島です。ここには20回ぐらいは
行っている」と答えた。
彼はスマホでさっそく「ホテル浦島」を検索していたが、「おお!なんです。この洞窟風呂
は?すごいホテルですね。ぜひ行ってみたい」と、身を乗り出してきた。温泉が分かる人は、
この手の感覚、判断力が優れている。ホテル浦島は、「本物の温泉ホテル」と感じたようで
ある。まあ、当然の話だが…。
最後に、別府では感嘆符がなかった後輩だが、3、4日目に連泊した宮崎県小林市の「恵の湯
神の郷温泉」はすごく気に入ったようで、「あかん、仕事どころではない。温泉の魅力にハマ
ってしまいましたわ」と、照れていた。今度はどこへ連れて行こうか?今年中に温泉重症患者
にするつもりなのである(笑)
NHKで「ぶらタモリ」という番組がある。いろいろな街に行き、その地域の歴史
や文化を解き明かすという試行だが、「別府温泉」が2回に渡って放映された。
もちろん、興味を持って視聴したわけだが、ほぼ予測通りというか、自分の推論
も間違っていなかったと思う。別府は、「火山の裾野に乗っている街」というの
が自分の見立てだったが、別府の街の後ろに控える伽藍岳(がらんだけ)、鶴見岳
が別府の泉源である。
別府の街は坂の街である。いわゆる扇状地だが、その地下に両火山からの熱脈が
流れている。ぶらタモリを見て納得したのだが、鉄輪温泉のもうもうと吹き上げる
熱水蒸気は、その熱脈に沿っていて、地図上でも表せるらしい。伽藍岳はそのパワ
ーから、活火山に認定されているが、ここ何千年も噴火の記録はないそうだ。ただ、
相当なパワーをため込んでいる故、活火山の認定である。
まあ、そんなことはいい。今回の九州旅行、本当は鹿児島から入り、宮崎に行く予
定だったが、別府は外せなかった。同行の後輩が温泉旅行2回目で、どうしてもパワ
フルな別府を見せたかったのである。
しかし、彼は別府の街を見てもそんなに驚かなかったし、感激もしなかった。思うに、
経験不足、データ不足である。宿は、「鉄輪温泉 ゆの香」だったが、自分的には大正
ロマンが漂う宿で、美人の湯が掛け流され、食事も十分満足した。後輩は淡々とした表
情で、「明日は宮崎ですか?」という感想だけだった。
実は夕食も、「パソコンのデータ処理が残っているので…」と、後輩は早めに切り上げ、
部屋にかえった。仕方なく、ひとり、ちびりちびりと日本酒を飲んでいると、隣の席に一
人旅の御仁がいた。そこで彼に声を掛けてみると、なんと北海道から来たというではない
か。しかも温泉ブログを立ち上げているらしい!ー「とまチョップの北海道温泉一人旅」
http://tomachopu.jp/ 当然、話が弾んだ。彼は室蘭市から山口県に出張で来て、以
前から気になっていた別府を訪れたという。しかも、2泊3日の滞在だった。
「杉乃井ホテルの棚湯(高台から別府の街と別府湾が見渡せる垂涎の露天風呂)、凄かった
です。満足しています」と、彼は目を輝かせていた。ああ、よかった。別府の凄さが分か
る人と出会えて…。と、思わず、冷酒を追加してしまったが、それからも温泉談議に話が弾
んだ。彼のブログは北海道の温泉を紹介しているらしいが、「Мさんが一番気に入っている
温泉は?」と聞かれたので、「南紀勝浦温泉のホテル浦島です。ここには20回ぐらいは
行っている」と答えた。
彼はスマホでさっそく「ホテル浦島」を検索していたが、「おお!なんです。この洞窟風呂
は?すごいホテルですね。ぜひ行ってみたい」と、身を乗り出してきた。温泉が分かる人は、
この手の感覚、判断力が優れている。ホテル浦島は、「本物の温泉ホテル」と感じたようで
ある。まあ、当然の話だが…。
最後に、別府では感嘆符がなかった後輩だが、3、4日目に連泊した宮崎県小林市の「恵の湯
神の郷温泉」はすごく気に入ったようで、「あかん、仕事どころではない。温泉の魅力にハマ
ってしまいましたわ」と、照れていた。今度はどこへ連れて行こうか?今年中に温泉重症患者
にするつもりなのである(笑)