まつなが畑のはたけ日記

農ある生活をするため奈良御所市金剛山の麓に農地を借りスタート
素人農業の何気もない日々の日記

無関心

2011年03月19日 07時40分56秒 | Weblog
震災から一週間が過ぎた。

朝から大根のマルチに穴を空けて種を播く。
風が強い。明日は雨でまた数日後に最低気温-1度の予報。

昨日18日は私たちの結婚記念日だったのだが式のときも雪が降ったのを思い出す。

午前中大阪からお客さんが訪ねてくれたらしい。
足裏マッサージをされている方で近々イベント出展を控えているようで私のブログにドキッとしたようだ。けれども被災の時こそ足裏が必要と感じられたようで今はここでしか出来ないけれども出来ることをしようとイベント出展するとのこと。

私は今もこの事態にイベントは控えるべきと言う考えは変わらないが、正しさなんて誰にも分からない事、各自が考え正しいと思うことを今はしなければいけないと思っていますのであまり気にされないでください。



私はこの一週間、肥料は近い店で買い、作業は相当遅れを取った。
今は正しい情報を取り入れ見定め、関心を持つことだと思っている。
そして何より平常を保つこと。



今こそ原発の正しい認識を身に付ける時だと思う。
それを怠っての行動はとても危険なことだという事は知っておかなければならない。


この世の中で、誠実な無知と良心的な愚行ほど
危険なものはない。
--- Martin Luther King, Jr.




上関原発の工事が一時中断となった。
祝島の人たちは30年と言う時間を反対運動に費やしてきた。それはどちらにとっても悲痛の30年間だったに違いない。
それがこんなことで一時中断となったとは・・・その代償としては大きすぎる。
この最大の原因は私たちの無関心が引き起こしたものだ。

月に1回のお便りで折に触れ原発のこと、上関原発のこと等、時間を割きページを割き特集してきたが、こうゆう時のお客さまの反応は無く、唯一「心に留めておきます」の一言だった。

愛の反対は憎しみでなく、無関心である。
--- Mother Teresa

「この社会の変動期における世界最大の悲劇は、
悪人たちの暴言や暴力ではなく
善意の人びとの不気味な沈黙と無関心であった」
と歴史に記録されるべきだろう。
--- Martin Luther King, Jr.




加工前の牛乳とホウレンソウから放射性物質が検出された。
何故牛乳と思われた方はいないだろうか?
原理は生物濃縮と同じ、今は少ないがこの牛が放射能物質を取り入れ続けると濃縮が起こる。肉よりも牛乳の方が危険だ。

原子力については私は無知に近いが農作物については少しコメントしたい。

この報道について本当に馬鹿げていると思う。
農薬と全く同じ考え方なのだが、「牛乳は1年間摂取でCTスキャン1回分」だと言う。
しかし私たちは牛乳しか口にしないのか?
私達が日々あらゆる食べ物を摂る。その全てのうちどれだけ放射能汚染があるかが問題なのだ。
今回は牛乳とホウレンソウだけであったが今放出された放射能物質はこの二つに限定されたものではないはず。



福島原発の正門付近で高い放射能とヨウ素やセシウムが観測されているが放射性物質というのは花粉よりも小さいと言う。
爆発や蒸気によって放出されているとしたら上空に大量に出ているのではないか?

それは雲に乗り雨で降り注ぐ。
もしくは風に乗って雨によって振り落とされる。

その場合、その地域だけホットスポットと言うが高濃度の放射能汚染される。
そこの作物などを食べればとうぜん放射性物質を体内に取り込むことになる。
セシウムは放射能が半減する半減期が30年とされる。セシウムなら30年以上体の中で被爆し続けることを意味する。
ヨウ素で8日。


果たして誰が予測できるだろう。
川の上流に降り注ぐと?その下流の農作物や家畜。水道の水源なら。
今回すでに広い範囲で水道水に確認されている。
降り注いだ海の魚は生物濃縮を繰り返す。


これを書いている時「ヒバクシャ」 という鎌田ひとみさんの本を嫁さんから渡され印された部分をサラッと読んだのだが微量神話と専門家のデータ神話この危険性を訴えている。
微量だから安心、データ、データと専門家が言うことに今まで過去どれだけ騙され、過去の三大公害と言われる被害者がどれだけ苦しめられてきたか?私たちはもういい加減に学ばなければいけない。

放射能は特に子供達に影響がある。
次を担う彼ら彼女らの為に、さらにその次の次の世代に繋げていく為に私たち大人はもっと関心を持ち声を上げていく責任があるのではないだろうか?

起こってからでは遅いのだ。

きっとこの恐ろしさを本当に知る人は日本では一部ではないか。

長年原発反対を訴え続けて多くの著書がある広瀬隆さんが記事を書かれた。
そこには長年の圧力と無関心による怒りが込められているように感じる。


破局は避けられるか――福島原発事故の真相
ジャーナリスト 広瀬隆