まつなが畑のはたけ日記

農ある生活をするため奈良御所市金剛山の麓に農地を借りスタート
素人農業の何気もない日々の日記

風向き

2011年03月30日 20時10分24秒 | Weblog
前のブログ更新からの数日で変化があったように思う。


首相が「原子炉の津波の予測基準が低すぎた。」と原子力における安全基準の間違いを認めた。
それに乗っかて朝日新聞の天声人語では東電を批判的に書き、過去の反原発側の科学者を持ち出し、原発は間違いだと言わんばかりだ。
「東電や国と同罪だろう!新聞社として今までの在り方に反省しろ!」と言いたい。

政府もメディアも自分達を保つので必死だ。
これほど原発、放射能に関して間違った記事を見ると、どれだけ今まで無関心で無知であったかが伺える。しかも、まだ相手の機嫌を伺ったような記事の書き方には腹が立つ。

しかし、世間の風向きは少し変ろうとしているのか?
最悪の事態への予兆なのだろうか?

何十年という長い年月を伴う被害者の賠償に追い風になってくれるだろうか?



そしてお客さんからようやく、メールが届く。
それまではなぜか田舎の知り合いからばかりだった。

「一緒に声を出してくれる」と言うメールが嬉しい。
私達が希望を持てるとしたらお客さんしかないのだから。


セット野菜の販売、毎月のお便りはこういう時こそ力になるはずだったのに、いっこうに声が聞こえてこなかった。
もうお便り辞めようか?セット定期便もあまり意味がなかったかな?と落ち込んでいたときのメールだった。そしてお客さんではないけれど、手づくりの市でご一緒したことのある方のブログにも前回の記事を貼り付けてくれていると教えてくれる。

気付いたのは今まで「やっぱり知らなかった」「気付いていなかった」のだ。
今回どれだけの人が気付いたのだろうか?しかし代償は大きすぎた。
悔やんでも悔やみきれない。
せめて私たちの周りだけでも地震が起こった直後に原発に意識が向いて欲しかった・・・
原発を語る息苦しさを言い訳にしてはいけない。もっと発さなければいけなかった。。



一人のお客さんでも共に歩んでもらえることが嬉しい。
孤独や無関心はやはり辛い。


誰しも正しさなんて持っていない。
ただそこへ歩む歩幅は縮めてはいけない。



これから原発は最悪の事故に向かっているに違いない。
すでに多くの人が被曝しているはずだが、最悪を考えるとその数十倍、数百倍・・・放射能は確実に私たちの生活圏まで及ぶだろう。
チャイナシンドロームという言葉がある。米国で炉心溶融事故が起こった時、地球の反対側の中国まで放射能が及ぶという意味である。
恐らくその大きさは誰もが予測できないだろう。チェルノブイリでの死の灰(放射能物質)を含んだ雲はヨーロッパ全土を覆った。


今私たちにすべきことは関心を持ち、知ろうとし、考え、話し合うことだろう。
そして声を出していくこと。

考えたくない、言いたくもないが、4年後5年後に、この国の子供たちに癌や白血病が確実に増えるだろう・・・。
胸が張り裂けそうである。
そして今の報道、政府の会見が許せない。

10年もすれば国は白を切っているに違いない。
そんな時私たちの関心が薄れていることが怖い。



大事な話し程、家族で話し合わなければいけない。
その為に夫婦は存在する。