まつなが畑のはたけ日記

農ある生活をするため奈良御所市金剛山の麓に農地を借りスタート
素人農業の何気もない日々の日記

私達に何ができるか

2011年03月16日 14時17分00秒 | Weblog
こういう時こそ日常を丁寧にくらしたい。

そう思いながらもこの状況の中、保つのは容易ではない。
忙しく農作業をする時だけ少し気が休まる。
まずは状況を見守り、自分に何か出来るときに備えたい。

そういう中、本当に今の状況が分かっているのだろうか?という人たちや、
こんな時に何でその行動を・・・と目についてしまう。
情報の多い状況の中、本当に心へ届いている人はどれだけいるのだろう?
情報として感情だけがコントロールされているなら危険だ。
この関西に居て思うことが多い。
早く自分が動かなければいけない と焦る気持ちが出てくる。




こういう時こそ日々どう暮らしてきたかが問われる。

今何をしなければいけないか?とても難しい。
だからこそ日常をと思う。
だがもし、日常が消費と外出なら今何をしたら良いのだろう。

私が思うのは出来るだけ小さい単位でいること。
企業は経済活動を控え、外出は皆が控え、消費を控え、近くの住民同士で話し合うこと。井戸端会議をすること。「私達に何が出来るのか。」をその小さな単位の繋がりの中で考え、祈り、願い、想う気持ちを持つことではないだろうか、と。

そして
燃料が不足していると言う。
今は、外出も消費も、特に最小限に控えたい。



自分達に何が出来るかを考える。

お金はいくらあってもいい、義援金は必要、だと思うけれど「お金を集めて終わり」と皆が何かした気分になってしまうことは危険に思えてならない。
イベントのように盛り上がって集める必要は無い。
各自が落ち着いて、責任を持って、信頼できる形で と思う。

物資についてはまずは、私たち自身が買うことを控えることが先だろう。




私達に何が出来るか?

ラジオで以前の地震で被災した方が
「時間が経てば必ず復興する。私は今では再び牛を飼う事が出来たから希望を持って頑張ってください。」
というコメントを出していた。
だが今回はその希望も断たれた被災者が居ることを忘れてはいけない。

放射能汚染された地域は立ち入り禁止になり故郷を失い、帰るところを失う。
復興という希望が断たれてしまう。
土を耕し、種を播くことすら許さない。
想うだけで悔しい。苦しい。

原発は人災である。
私たち一人一人に責任があるとキモに命じなければいけない。
電力会社や政府、地震学者や設計者に責任を押し付けられることではない。
このような事故に至ったのは、私たちの「無関心」が原因に他ならない。

情報を情報として受け取るのではなく、しっかりと心で受け止めるべきである。
この負の遺産は、私たちの次の次の・・・世代に、有無を言わさず押し付けられる。
感情だけで受け取ってはいけない。




きっと被災された方の受け入れ先が必要になると思う。
もし原発が最悪の事故を起こせば多くの人が行き場を失う。 

その為に今は備えよう。と夫婦で話し合う。
「WWOOFだ!」と思いつき、すぐ申込書が届いていたWWOOFに「ホストが被災者の受け入れ先になるようにできないか」と提案の電話をしてみた。
すると、既にそういう方向へ動いているとのこと。
我が家もまだ会員にはなっていなが受け入れる気持ちを伝え、連絡先を伝える。
そして急いでホストとして会員になる手続きを済ませる。



1人単位では、良い考えは浮かばないし、出来ることはあまりにも小さい。
逆に大きすぎる単位では、本質、本音は必ず置き去りにされてしまう。

小さな単位での繋がりの最小は、家族。そして次に地域や団体。
私たちも、まずは夫婦で話し合いを積み重ねることで糸口をたどっている。


まずはくらしを大切に。(=消費や外出を控えること。)
そしてその上で「私達に何が出来るのか。」を小さな繋がりの中で真剣に話し合おう。

もし自分が被災したのであればと考え(被災者の気持ちは被災者にしかわからないことは前提であるけれど。私達が想像をはるかに越えた状況だと思う。)遠く離れたその地のことを思いたい。
自分が被災して苦しんでいるとしたら、本当にして欲しいことは何か?
私達に出来ることは何か?


自立した小さな繋がりが集まってこそ大きな力になる。
小さな繋がりが自立しないまま大きく集まる時ではない。

今こそ人が人として試される時だと私は思っている。




広河さんの呼びかけが昨日3月16日(水)の朝日新聞全国版朝刊社会面に掲載されていた。
そして浜岡原発のこと、上関原発のこと。
DAYS JAPANブログ





ボランティアについて
焦る気持ちを持った時、まず現地へとボランティアを考えた。
しかし、まだその時では無いようにも感じる。


全国社会福祉協議会

現地に向かうだけが支援ではない。
精神的に弱い人は行くべきではないだろう。

嫁さんを見て・・彼女は行くべきでは無いなと思う。。
包丁で指を切ったり、給油口を空けて車を走らしたりと・・・


必要な時に必要な人数が求められます。
休日に向かう時は十分な確認が必要かと思われる。

(と書きましたが彼女は平常を保とうと心がけています。普段より少し失敗が多いだけです。ご心配無く。)