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追加掲載:亡き中小企業診断士世界の大先生、松本寿吉郎先生の思い出 追加の想い出もこめて

2024-06-03 03:58:20 | Weblog

皆さん、おはようございます!

プロ研修講師・プロコンサルタント・中小企業診断士のあお先生こと青木公司です。

さて、本日は「再掲:亡き中小企業診断士会の大先生、松本寿吉郎先生の思い出」についてです。

これは2022年12月8日の記事です。

この2日前、業界の偉大な先生である松本寿吉郎先生がご逝去されました。

80歳近くまでトライアスロン、80歳を超えても世界のマラソン大会に参加されていたり、亡くなるまで有名な会社の顧問などもされ、多くの経営者の会を開かれ、人の指導をされていた立派な先生で、僕が敬愛する大先生の一人です。

実は数日前、松本先生をご存じで80歳を超える方からご連絡を頂きました。

過去に書いた記事からこうやってご連絡いただける事があるのだなと思い、再掲示することにしました。

人を大切にする素晴らしい松本先生がそういうご連絡を来るようにして頂けたのだなと思います。

みんなにやさしい松本先生ですが自分より若い人には余計、優しい先生でした。

今回、ブログを見てご連絡いただいた方は会社名は伏せますが、僕が小学校一年生の時、将来の夢で「弁護士か〇〇商事か、〇〇物産の社員になりたい。」と書いた会社のOBの方ですが、50歳で難聴になり、56歳で完全に聞こえなくなり、会社を退職されたようです。

さぞ、悔しく、寂しかったと思いますが、そんな時、松本先生が

『ようやくお暇になられたでしょう。良かったらいらっしゃいませ』

と難聴になって退職をされたその方に声をかけ、「老・病・死研究会」という研究会に連れ出したそうです。耳が聞こえないのに。

僕はこれが本当の優しさだと思うのです。

 たいていの人は難聴での退職された方に周りもどう接していいかわからずなんとなく距離を取る人も多いと思います。

それどころか大手企業を退職して、もう付き合いは遠くていいだろうという人間だって多くいるはずです。

それを研究会に引っ張り出し、よい学びを伝え、そして人と会う場に連れ出すのが松本先生の素晴らしさです。

「ようやくお暇になられたでしょう。良かったらいらっしゃいませ」

この言葉、大手総合商社で仕事一筋に打ち込んできたその方にどれだけのねぎらいとなったことでしょう。

松本先生が一時期、施設長を務めていた特別養護老人ホームに僕の当時の顧問先企業と訪れた時のことを思い出します。

特別養護老人ホームはかなり老いが進行された方も多い施設ですが、こうおっしゃっていました。

「もう、ここに入ったらもう一度、外で暮らすようにはなれないんですよ。だからこそ、美に触れたり音楽に触れたり、きれいな施設で暮らせたり、外部の若い人たちに会えたりなど、幸せに暮らせるようにしてあげたい。」と言っていたのが思い出されます。

そして、徘徊などをされる方もいるのに高額の割れ物の美術品を施設内のかざったり、音楽会をやったり、すごく清潔でおしゃれな施設内にしたり、学生さんやいろんな若い方が施設に来て入居者の方と交流できたりする素晴らしい施設にされていました。

一つ一つが尊敬できる方だったと思います。

亡くなる前にご連絡いただいていたんですよね。本当に連絡してお会いすべきだった。本当に後悔しています。

じゅきちろー先生のことをかいた記事、是非、皆さんも見てください。

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おととい、中小企業診断士の先輩である成功する女性診断士の方から、中小企業診断士の松本寿吉郎先生が10月にお亡くなりになっていたということをご連絡いただきました。


大変残念です。


松本寿吉郎先生は88歳の今年まで、現役で活躍された中小企業診断士です。


東京都中小企業診断士協会城南支部認定の「ニュービジネス研究会」代表で異業種交流「アサンテ会」会長でもあります。


昭和28年大手生命保険会社に入社し、平成6年丸の内サービスセンター部長職で定年退職。


在職中から中小企業診断士として活躍し、退職後はさらに多くの企業のコンサルティング、講師を務め、その後、特別養護老人ホームの施設長も務め、それが終わると、またコンサルタントとして活躍し、大手コンサル会社の役員も務めた後、最近では88歳で新たな会社をつくられたりもしていました。


僕が松本先生について仕事面ですごいと思っていたのは「公的な仕事より、民民ベースで、しかも大きな企業の仕事も含めてご活躍されていたこと」、「定年退職してから独立されたのにすごいご活躍で、かつ強力な人脈を構築されていたこと」、「ご高齢でも次々新しい分野に、チャレンジされていたこと」などです。


そして、お人柄もとても高潔で優しい方でかつ、しっかり律する厳しさもお持ちのところでした。


また、40代からマラソンをはじめ、フルマラソン、トライアスロンに挑み、80歳代になっても10kmなどのマラソン大会に出たりしていました。


多くの経営者の方たちに愛された素晴らしい先生でした。


僕が松本寿吉郎先生に初めてお会いしたのは平成19年の4月、東京都中小企業診断士協会(※当時は中小企業診断協会東京支部)のスプリングフォーラムでした。


僕は中小企業診断士になって丸二年を終え、3年目を迎えた時でした。


二十数年ぶりに新しく東京協会に新設の同好会、マラソン同好会を僕が代表として立ち上げ、マラソン同好会として初めての勧誘をするブースででした。


スプリングフォーラムでは大学のサークルの勧誘のように新人の方々などをブースで勧誘するのですが、僕らはスイーツ姿で勧誘するほかのマスターコース、研究会、同好会に交じり、マラソンの時のランニング姿で、勧誘をする異例の容姿で当日、20名近くの新しい仲間を勧誘することに成功したのですが、そのブースに協会の事務局の方に連れられてきたのが松本寿吉郎先生でした。


まだ丸2年しか中小企業診断士として過ごしていない僕の前に松本先生が現れ、満面の笑みで、


「あなたが青木さん?私は松本寿吉郎と言います。いやー。素晴らしい同好会をこの協会に作ってくれてありがとう。


本当にうれしい。あなたのような元気な人が、これから中小企業診断士の世界を引っ張ってくれると思う。本当にありがとう。


これ、私からみんなへ。


私もマラソンをしていて、世界中のマラソン大会に出たりしていて、その時もらった記念Tシャツとかです。


ぜひ、使ってください。」


といって、たくさんの記念Tシャツを頂きました。




その後、僕がその1年後に独立すると、すぐに先生が会長を務める経営者などが集まるアサンテの会に僕を入れてくれました。


そこではその後の僕の顧問先企業ができたり、また多くの素晴らしい経営者の講演を聞くことができました。


顧問先企業は松本先生が引き合わせてくれたと思っています。そのアサンテの会に参加した時、ある経営者の方が講演をされました。


その時に、まだ独立したての僕がある質問をしたのですが、松本先生がその質問を聞いて「青木さん。本当に驚きました。すごい鋭い視点ですね。◎◎さん(※その経営者の方)。すぐに青木先生と契約し、顧問になってもらいなさい。絶対におすすめですよ。」とおっしゃっていただいたのです。


その後、すぐに僕と顧問コンサル契約をその経営者の方と結びました。


また、松本先生が施設長をされていた特別養護老人ホームにもうかがったことがあります。入居者の方が幸せに暮らせる素晴らしい特別養護老人ホームでしたが、松本先生が「ここに入ったら、もう、多くの場合、ご家族のところに戻ることはできない。だからこういうところに入らないように健康に気を付けるのが大事だ。」とおっしゃっていたのがとても印象的でした。


「青木先生もご活躍ですが、健康には本当に気を付けて。」といつも言ってくれました。


松本寿吉郎はいつお会いしても笑顔で、多くの経営者の方に尊敬されていました。


松本寿吉郎先生が本格的にフルマラソンやトライアスロンを始めたのは40代。お病気で胃を摘出することがあり、そこから健康のためにフルマラソンやトライアスロンを本格化させたとおっしゃっていて本当に驚きました。


70代後半までフルマラソンやトライアスロンで世界を廻っていて、70代後半にお会いした時、「先日、心臓の手術をして、運動を続けるためにスポーツができるように運動用のペースメーカーを入れました。」とおっしゃっていてひっくり返るほどびっくりしていたのを覚えています。


80代に入って、公認会計士、税理士が多くいるコンサル会社の役員になられ、経営コンサルティング部門をけん引されていました。


コロナ禍になり、僕も参加していた経営者の会、アサンテ会ができなくなってから直接、お会いすることができなくなっていましたが、松本先生から2度ほど、お手紙を頂きました。


直近は2022年秋に入るか入らないかにお手紙を頂き、新たに会社を立ち上げたことなどが書いてありました。事業のことが書いてあるチラシが入っていて、それ以外に先生の近況も触れていました。


もう90歳が近づいているのにすごい先生だな。いつまでもお元気だな。と思い、お返事の手紙を出そうかとも思いましたが、仕事の開業のあいさつの意味合いなのかなと思い、今度、またお会いした時にお礼を言おうと思っていました。松本先生にメールしようと思いましたが、メールをしてもご本人は見ないということを聞いていましたので、今度お会いした時にお話ししようと。


そんな折。


おととい、先輩の中小企業診断士の先生からご連絡を頂きました。


「松本寿吉郎先生がお亡くなりになりになられたようですがご存じでしたか。」と。


あんなにお元気だった先生なのに。とてもショックを受けました。


その先輩の中小企業診断士の方も、今年の秋くらいに松本先生からお手紙をもらったそうです。


また、松本先生が亡くなる前、東京協会のほうに「◎◎先生(先輩の先生)に連絡が取りたいのですが」と問い合わせされ、先輩から松本先生に何度かご連絡したがつながらなかったそうです。


そしてまた、松本先生がおなくなる10日ほど前に、東京協会のほうに来訪した時はお元気そうにいろんな話をした後、「もしかすると、もうお会いするのは最後かもしれませんね。」とおっしゃっていて何を言うのだろうと思われたそうです。


ぼくに、先輩診断士の方に、協会に。何か松本先生は虫の知らせのようなものを感じていらっしゃったのでしょうか。


詳細はまだ僕も知らないのですが、松本先生は突然倒れて、病院に行き、お亡くなりになられたそうです。


生涯現役。それを貫いた、すごい先生だと思います。


また一人、偉大な先生が亡くなられてしまった。


とても寂しいと思います。


松本先生は


「青木先生はすごい活躍ですが、本当に健康に気を付けてください。


 もっと運動して、もっと仕事の仕方を考えてください。」


と何度も言われました。


気を付けていこうと思います。




いくらお元気そうに見えても命は無限ではないのだと考えさせられました。


お手紙を頂いたとき、なぜ、すぐにご連絡をしなかったのかと悔やまれます。


本当に、すぐに連絡すればよかった。


後悔しています。


命は永遠ではないのです、亡くなったらもうどんな連絡も取れないのですよね。痛感しました。




松本先生、今まで本当にお疲れさまでした。


先生のご意思は我々後輩の中小企業診断士たちが紡いでいきます。



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