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MARU にひかれて ~ ある Violin 弾きの雑感

“まる” は、思い出をたくさん残してくれた駄犬の名です。

ク―ちゃんと食べたい

2013-11-02 00:00:00 | 私の室内楽仲間たち

11/02 私の音楽仲間 (524) ~ 私の室内楽仲間たち (497)



            ク―ちゃんと食べたい




         これまでの 『私の室内楽仲間たち』




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                    自家中毒
                   毒には毒を
                   目玉はドコサ
                ク―ちゃんと食べたい






 話題が食材に終始しましたが、これではお叱りを
受けそうですね。

 Mozart 16歳の作品、Mozart の弦楽四重奏曲
ト長調 K156
について少しだけ。




 この前後の弦楽四重奏曲には、メヌエット楽章の
無いものが珍しくありません。

 しかしこの曲は、上記の解説ページにもあるとおり、
第Ⅲ楽章がメヌエット。 そして曲は終わります。

 (「全4楽章の構成で…」と書かれているのは誤り。)



 そのメヌエットには、“Tempo di Menuetto” と書かれ
ている。 「メヌエットのテンポで。」

 また曲によっては、ただ “Menuetto” だけで、速度の
指示が無いものも。




 Mozart の弦楽四重奏曲で、初めて速度の指示が現わ
れるのは、ト長調 K387 で、Allegretto。 版によっては
Allegro と書かれています。

 先輩 Haydn を驚かせた、ハイドン-セット中の一曲です。




 弦楽器を含む室内楽曲に関する限り、Mozart がメヌエット
楽章に用いたのは、次の3つの速度標語です。



 速いほうから、Allegro。 次が Allegretto

 そして、後者がメヌエット以外の楽章に用いられた例は
少ないようです。 (ニ長調 K575 の第Ⅰ楽章、2/2拍子。)



 最後が Moderato

 これもメヌエット楽章 “専用” で、2つの例があります。
変ロ長調 K458、 変ロ長調 K589。

   関連記事  歩くメヌエット?  自業自得の私




 演奏例の音源]は、今回の Mozart の ト長調四重奏曲の
メヌエット。 トリオの直前からスタートし、メヌエットに戻って
終わります。 繰り返しはすべて省いて編集してあります。

        (音源には談笑の声が入っています。)




             音源ページ





 Mozart の室内楽メヌエットでは、この3とおりの指示が、35年間
の生涯を通じて、ほぼ均等に用いられています。 「晩年を迎える
に連れて…」という傾向は、ほとんど見られません。

        関連記事 Mozart の速度標語から




 これに対して Haydn はどうだったでしょうか。



 やはり最初は、ただの “Menuetto” に始まりますが、やがて
明確に Allegretto と書かれるようになります。

 そして、突然 “Scherzando. Allegro”、“Scherzo. Allegro” が
現われたかと思うと、また Allegretto の曲がしばらく続く。




 ところが晩年には、再び Allegro が見られるだけでなく、
Presto まで出て来ます。 しかし “Moderato のメヌエット”
は、弦楽四重奏曲に関する限り見られません。

 77年の生涯。 長さは Mozart の倍以上ですね。



 関連記事  晩年の Presto  食休みも終り

 前者のページ末には、Haydn の弦楽四重奏曲中の
メヌエット楽章のテンポ一覧表があります。





 写真は、昨年 Nさんが出してくれた、自生の
アケビ。 果物に目の無い私は、何とも言えぬ
ほのかな、自然の甘さを楽しみました。

 種を東京に持ち帰り、栽培したかった。 でも
調べてみると、ほぼ不可能と判り、諦めました。



DSCF0316




 寒い冬を迎える今、こんなに小さい果物でも、野生の
鳥や動物たちには、貴重な食料になるんでしょうね。

 ク―ちゃん、元気で…。



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目玉はドコサ

2013-11-01 00:00:00 | 私の室内楽仲間たち

11/01 私の音楽仲間 (523) ~ 私の室内楽仲間たち (496)



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                   毒には毒を
                   目玉はドコサ
                ク―ちゃんと食べたい


 この場でメンバーがありつける、素敵なご馳走。 それ
は貝ばかりではありません。

 食卓から、飛ぶように消えていくのが、ハマチの刺身。
その様子は、無言の競争と言ってもいいほどです。



DSCF0648



 競争といっても、周囲に気を遣いながら。 それもアンサン
ブルのうちですよ。 見ていると、メンバーの性格が出る。

 ほど良いトロミと、独特の色合いが、食欲を呼ぶのか。




 「潔く、食われてやらぁ! 元は、こんなだったんだぞ。」



DSCF0548




 「私はトビウオ。 味は淡白だけど、そこがいいのよ。



DSCF0552




 「俺も参加してイ~カ? アカイカだぜ。」



   DSCF0315




 おやおや。 みんな出て来ましたね。 確かに、何か言いたげ
な顔をしています。

 魚介たちにも表情がある。 特に印象的なのが、くっきりした
眼つき。 つい数時間前には、生きていたんですから。




 「魚の目玉は栄養が豊富だ。 頭が良くなる。」 私は
そう聞かされてきました。

 我が家でも、幼い頃の子供たちは、それこそ先を争い
ながら食べていました。 サンマやアジの目玉…。

 効能のほどは明らかではありません。 本当なのかな?



 そこで検索したところ、ビタミンB1はまだしも、DHA
EPA…など、浅学の私には初耳のものが。

 それぞれ、ドコサヘキサエン酸エイコサペンタエン酸
の略だそうです。



 「体内の脂肪酸の主要な成分である。 DHAは脳内に
もっとも豊富に存在する長鎖不飽和脂肪酸で、EPAは
脳内にほとんど存在しない。 これは投与されたEPAは
脳内に移行したのち、速やかにDPA (ドコサペンタエン酸)
さらにはDHAに変換されるためであることが指摘されて
いる。」

 DHCなら、聞いたことあるんだけどな…。




 解説、読めって? ドコサ、ヘキエキサ…。 よく分んない。
脳内で大事な働きをするのか…。 だから頭が良くなるの?

 どなたか詳しいかた、おいででしたら、ご教示ください。



 さらに、「目玉の周りの部分にはコラーゲンが豊富だ」
…なる記述にも行き当りました。

 …となれば、お肌の美容や健康に良いと叫ばれている
物質です。 貴女も試してみませんか?




 今回の演奏例の音源]は、Mozart の弦楽四重奏曲
ト長調 K156
から第Ⅱ楽章の後半部分です。



 早くもアルコールで目が霞み、音符を見ていない奏者が…。

 眼、開いてるの?



        (音源には談笑の声が入っています。)




             音源ページ