07/01 頭の体操 (108) 漢字クイズ
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04/13 に登場した外国語の人名、地名、用語が、
カタカナ表記で (1) ~ (22) に、登場した順に並んでいます。
また、(A) ~ (V) に並んでいるのは、それぞれを漢字で
表記しようとしたものですが、どう読めばいいでしょうか?
(1) パスポート (2) ハーフィズ・アル=アサド大統領
(3) バッシャール (4) バアス党 (5) ムスリム
(6) ナゴルノ・カラバフ (7) ナセル大統領 (8) ティラン海峡封鎖
(9) シナイ半島 (10) ガザ地区 (11) ゴラン高原
(12) 東エルサレム (13) ヨルダン川西岸 (14) ヘブロン市
(15) パレスチナ全土 (16) インフラの整備 (17) 西ベイルート
(18) ガリラヤの平和作戦 (19) ヒズボラ (20) パックス・シリアナ
(21) ジュマイエル産業相 (22) マロン派
(A) 息狸夢 (B) 麿脱歯 (C) 疲頭惚裸 (D) 減風呂主
(E) 互乱荒弦 (F) 我挫馳苦 (G) 不為煩頭 (H) 馬明日逃
(I) 抜歯挙行 (J) 破子放蕩 (K) 投競弟投了
(L) 似姉米流疎 (M) 葉薬師狸穴 (N) 寿増癒散行商
(O) 音不良之声鼻 (P) 夜談為替依願
(Q) 酊乱会興風醒 (R) 名残農家騾馬歩
(S) 彼我四重流去夢 (T) 破競争千名然怒
(U) 破風出或朝土台棟梁 (V) 我利良屋之塀分柵尖
[解 き 方]
・ 漢字を読み、主にその音を用いて、原語での発音を表わそうと試みた
ものです。
・ 音読み、訓読みが混ざっています。 必要な場合は、濁点(゛)、
半濁点(゜)、送り仮名を補ってください。
・ 従来のカタカナ表記による読み方とは、必ずしも一致しない場合が
あります。
・ 音ではなく、単語の意味を外国語に置き換え、その発音を用いる
こともあります。 「星 → スター」、「太陽 → サン」のようにです。
今回は1箇所あります。
・ 口語的、俗語的にくだけた読み方をすることもあります。
(例) 「汚 → きたねぇ」、「社長 → ボス」。
今回は2箇所あります。
・ 漢文もどきに、順番を入れ替えて読む場合もあります。
(例) 「不読 → よまず、よまん、よまない」。
今回は1箇所あります。
・ 人名漢字の中には、“姓”、”名” ともに含まれている場合もあります。
姓に加えて "first name" をご自分で補ってください。
(例) 「ヨーゼフ・シュトラウス」。
今回はありません。
・ 音や意味とは無関係で、漢字から連想しないと解けないものも!
今回はありません。
・ 厳密に見るといい加減なものもありますが、そこは冗談の世界。
お見逃しくださいませ。
解答
↓
以下、04/13 頭の体操 (100) 漢字クイズ 問題/解答より
(1) パスポート (J) 破子放蕩
国外旅行には必須の旅行券、旅券。 「港、空港を通り抜け
る」のが語源だとばかり思っていた私。 [wikipedia]には、次
の記載があります。
「パスポート (passport) という言葉は、海港 (sea port) だけで
なく、都市城壁の門 (porte) を通過するために要求された中世
の文書が起源であると考えられる。」
なるほど、"porte" は "出入り口、扉" ですが、"城門" (porte
de ville) の意味もありました。
でも画像を見ると、ほかにも様々。 バッグや自動車ならまだ
しも、私にはチンプンカンプンのものがあります。
(2) ハーフィズ・アル=アサド大統領 (U) 破風出或朝土台棟梁
1973年3月13日に制定された憲法で、「シリアは社会主義の人民
民主主義国家である」と謳われています。 その初代大統領。
しかしここでも、"権力の世襲制" が土台となっています。 その
ほころびは家屋どころか、一国を揺るがす重大な事態を引き起こ
しています。
(3) バッシャール (I) 抜歯挙行
「2000年、ハーフィズ・アル=アサド大統領死去。」 その次男
の名で、この記事の時点での大統領。
眼科医、元々は政治には無関心、生来の温厚な性格…など
の記載があります。
しかし、「一般市民を弾圧している」と非難されたかと思うと、
「それは反政府組織が雇ったテロリストの仕業だ!」…と応酬
しているのですから、恐ろしい。 色々な意味で。
(4) バアス党 (H) 馬明日逃
先ほどの憲法には、"国家を指導する政党" とあります。
正式な名称は、アラブ社会主義復興党。 「"バアス" は
アラビア語で "使命" を意味する」…と書かれています。
その "復興" とは、かつて領土の広さ、学問、技術面で
世界をリードしていた頃の、「栄光、威光を取り戻す」…と
いう理想。 保守的、教義に厳格な、"イスラム原理主義"
とは一線を画しています。
(5) ムスリム (A) 息狸夢
ムスリム、ムスリマ。 イスラム教徒を指すアラビア語です。
先ほどのシリア憲法では、「大統領の任期は7年で、ムスリム
でなければならず、再選制限は無い。」とされています。
それでは、イスラム教徒なら誰でも大統領になれるのか?
いいえ。
「国家元首である大統領は、バアス党の提案を受け人民
議会が1名を大統領候補とし、国民投票で承認するという
選任方法を採っている。」
そもそも大統領は、ただの政治家に過ぎないんでしょ?
いいえ。
「大統領は絶対的な必要性がある場合は、人民議会の
閉会中でも立法権も行使することができ、シリア軍の最高
司令官も兼任する。」
ああ、庶民でよかった…。 権力とは無縁な私の安堵です。
(6) ナゴルノ・カラバフ (R) 名残農家騾馬歩
アゼルバイジャン共和国の中にある飛び地。 隣国アルメニア
の住民が大多数を占める地域で、今でも紛争の火種です。
かつては "自治州" と呼ばれ、今は "独立宣言" されています
が、国際的には認められていません。
「"ナゴルノ・カラバフ" はソ連時代の呼称。 ロシア語で "高地
のカラバフ" を意味する」…とあります。
「アゼルバイジャン語で "Dağlıq Qarabağ"、何て読むの?」
知りません…。
「じゃ、"???????? ???????" (アルメニア語) は?」
………。
(7) ナセル大統領 (K) 投競弟投了
正式には "アブドゥルナーセル"。 私の小学生~大学生時代
を通じて、エジプトの初代大統領でした。
エジプト王国が共和国になったのが、1952年。 それが1958年
には、アラブ連合共和国に変わると、またすぐに "エジプト" に
戻りました (1961年)。
小学校の担任は、もう大変でしたよ。 社会科の授業では、
ちゃんとした国名を使って教えなければならないから。 でも、
我が同級生の H.君は、歴史通。 担任が彼に質問し、一々
確認しながら教えていました。
凄かったね~。 投了したのは、先生のほうでしたから。
(8) ティラン海峡封鎖 (Q) 酊乱会興風醒
紅海を北へ向かうと、水路は二つの細い "角" に分れます。
西側を進むとスエズ運河。 チラン海峡は、東側の "角" の
付け根にあります。
これをナセルが封鎖した。 南下してインド洋へ向かう唯一
のルートを遮断され、イスラエルは、ここで奇襲攻撃に打って
出ます。 1967年6月5日、第三次中東戦争の勃発です。
と言っても、たった6日間で片が付きました。
ナセルは第二次中東戦争 (1956年) でもこの海峡を封鎖し、
結果的には、やはりイスラエルの勝利に終っています。
敗戦、惨敗の大ショックを乗り越え、さらに大統領として奮闘
したナセル。 1970年に急死しました。
(9) シナイ半島 (G) 不為煩頭
惨敗により、エジプトが一時失った重要地域。 イスラエル
に占領されてしまいました。
しかし、1973年の第四次中東戦争を経て、エジプトに返還
されたのが1978年。 "イスラエルの一方的な勝利" とは、
決して言えない戦いだったのです。 停戦を仲介したアメリカ
の提案でした。
(10) ガザ地区 (F) 我挫馳苦
エジプトはまた、1948年以来支配してきたガザ地区も失い
ました。 以来、イスラエルによる入植活動が続いています。
政治、治安の権限は、現在パレスチナ自治政府にあります
が、航行、航空の自由は与えられていません。
(11) ゴラン高原 (E) 互乱荒弦
第三次中東戦争にはシリアも参戦しましたが、ゴラン高原を
失います。 と言っても、シリアが領有権を放棄したのではあり
ません。
以来、"併合した" と主張するイスラエル。 そしてこれを認め
ない、シリアや国連。 ここは水源地帯としても、また戦略的に
も重要な地域なのです。
…問題は、"水" と "火"。 互いに後へは引けません。
(12) 東エルサレム (S) 彼我四重流去夢
1948年以来ヨルダンの支配下にありましたが、この戦いで
イスラエルに占領されます。
今日ではイスラエルは領有を放棄しました。 しかし重要な
のは、ユダヤ教徒が、エルサレム全域に自由に立ち入れる
ようになったこと。 ここには "嘆きの壁" など、信仰の所縁
の地や、旧市街も含まれています。
と言っても、住民のほとんどはパレスチナ人。 居住区が
入り乱れる、複雑な地域の一つです。
(13) ヨルダン川西岸 (P) 夜談為替依願
やはりヨルダンが失った地域で、広い意味では東エルサレム
も含まれます。 領有権は完全に放棄され、国連も "イスラエル
による占領地域" と認めています。
しかし住民は、1948年の第一次中東戦争で取り残された、
パレスチナ難民。 そしてこれは、ガザ地区も同じなのです。
(14) ヘブロン市 (D) 減風呂主
やはり圧倒的多数のパレスチナ人が住む、ヘブロン。 上記の
地図のリンクは、"ヨルダン川西岸" ページにあるのと同じもの
です。
[RÉALISER 「ヒトゴト」から「ジブンゴト」へ]中、[パレスチナを
知ろう 第1回:「沈黙を破る」ヘブロン・ツアー]には、以下の
記述があります。
ヘブロンには、ユダヤ教徒、キリスト教徒、イスラム教徒に共通
の聖地である、預言者アブラハムとその妻サラの墓があります。
その地で、かつては隣人同士として共存していたパレスチナ人
(キリスト教徒とイスラム教徒)とユダヤ人。
それが今ではパレスチナ人の生活は分断され、抑圧され、破壊
されています。
ヘブロンでは、昔からそこに住む圧倒的多数のパレスチナ人
と、新しくやってきた少数のユダヤ人入植者が隣同士で住んで
います。
例えば、この町にテル・ルメイダという地区があります。 この
地区には数百人のユダヤ人入植者が数千人のイスラエル軍に
守られて、十数万人のパレスチナの間に住んでいます。
ここではパレスチナ人とユダヤ人が毎日直接顔を合わせるの
で、特に緊張が高いことで知られています。 隣人同士で同じ
道を歩いていても一方は大勢のイスラエル軍に守られ、一方
はイスラエル軍に虐げられる、といった関係です。
例えばこの地区に住むパレスチナ人が家から出て、市場に
パンを買いに行くとしましょう。 市場までは歩いてほんの5分
程です。 けれども市場に繋がる道は封鎖され、イスラエル軍
のチェックポイントが設けられています。 パンを買うにも学校
に行くにも、この地区を出入りするにはチェックポイントを通ら
なくてはいけません。
ここを通過するのにどれだけかかるかは、その日担当のイス
ラエル兵次第です。 パレスチナ人の場合、そのままチェック
ポイントで十分な理由もなく逮捕されてしまうかもしれません。
たとえパンを買いに行くためだけに、そこを通ろうとしたのだと
しても。
イスラエル側は、このチェックポイントをユダヤ人入植者保護
のためにセキュリティ上必要なものと説明しています。 けれど
もこれは単なるチェックポイントではなく、パレスチナ人に対する
嫌がらせの場でもあります。
ある雨の日、私がチェックポイントを通ると、年配のパレスチナ
人男性が身分証明書のチェックをされていました。 パレスチナ
人が身分証明書を出すと、イスラエル兵は「照会のため」と称し
てその場で待つように言います。 コンピューターも電話もある
時代ですから、「照会」しようと思えばすぐにでもできるはずです
が、そこで何時間も待たされることもあります。
この日担当のイスラエル兵は、そのパレスチナ人男性に雨の
中に立って待つように言いました。 彼が傘を持っていないのを
承知で、建物の軒の下で待つことをわざわざ禁じたのです。
イスラエル兵は、パレスチナ人に対するこのような嫌がらせを
遊び感覚でしょっちゅうします。
それに黙って従うパレスチナ人。 ここに歴然とした力の差が
あります。 これは国際ニュースでよく聞く、テロリストとしての
パレスチナ人のイメージとだいぶ違うかもしれません。
もちろん自爆テロという手法を取ったパレスチナ人もごく少数
ながら存在することは事実です。 けれども、毎日まいにち圧倒
的な力の差で押さえつけられ、尊厳を踏みにじられ、普通の生活
を送ることへの希望を無くした人たちがどのように感じながら生き
ているか、想像するのはそんなに難しくないでしょう。
イスラエルでは基本的に18歳以上の男女全員に兵役義務
があり、多くの兵士は高校を卒業したばかりの若者達です。
彼らが急に銃を持たされ、パレスチナ人をコントロールする
権限を与えられ、毎日チェックポイントに何時間も立つことに
なるわけです。 退屈だと言っているイスラエル兵士に何人
も会いました。
そして退屈ついでにパレスチナ人を撃ち殺しても、それ相応
の罪に問われることはありません。 ヘブロンで任務に就く若い
イスラエル兵士達がパレスチナ人住民をどのように扱ってきた
かは、土井敏邦監督のドキュメンタリー映画「沈黙を破る」でも
兵士本人達が語っています。
(15) パレスチナ全土 (T) 破競争千名然怒
ただの競争にやぶれて怒るのとは、わけが違う。 生存と
尊厳が関わっている場合には。
問題は、「国の存立が脅かされている」、「いや、自分たち
が不当に虐げられている」…と各々が感じていることです。
[世界の歴史を学ぶ部屋]の[パレスチナ問題 その10]
には、以下の記述があります (抜粋)。
2003年3月の末から、イスラエルのシャロン首相は、「パレス
チナ自治政府議長のアラファトは敵である。」と宣言し、イスラ
エル軍は、戦車・軍事ヘリ・戦闘機を使って、パレスチナ自治区
に対し大規模な軍事作戦を展開し、ほとんどの主要都市を制圧
していきました。 ヨルダン川西岸地区は、イスラエルの再占領
下におかれるになったのです。
このイスラエルの攻撃に対し、パレスチナ側も立ち上がります。
自爆テロによる攻撃です。 でも、「テロ」という言葉をこの状況
下で使うのは不適切であるかもしれません。 パレスチナ人に
とってみれば、イスラエルの軍事侵攻と戦い、民族独立を達成
するための攻撃なのですから。
イスラエルとパレスチナの軍事力の差は、大人と赤ちゃんと
のほどの差があるのです(たとえがあまり良くありませんが)。
イスラエルは軍事大国です。 核兵器を持つと言われています
(本当に持っているそうです)。 その強大な軍事力を使えば、
パレスチナ全土を自分のものにするくらい朝飯前でしょう。
でもパレスチナ人の憎しみを抑えることはできません。 まさに
泥沼にはまりこんでしまったのです。
今回のイスラエルの攻撃で、パレスチナ自治区の都市が破壊
され、大量のパレスチナ市民が虐殺されたというニュースが流れ
ました。 イスラエルは外国のメディアにも自由な取材を認めて
いなかったので、本当に虐殺が行われたのか、また一体何人が
亡くなったかなどの詳しいことはわかりません。 しかし、4月18
日のニュースでその街の映像が流れました。 建物は破壊され
つくし、ガレキの山となっていました。 パレスチナ人の女性が
「どんなに破壊しても、私たちの心は壊せない。」と泣きながら
叫んでいたのが印象的でした。
(16) インフラの整備 (O) 音不良之声鼻
以下は、[はてなキーワード]からの転載です。
Infrastructure、略語:インフラ。 社会基盤/社会資本を意味
する英語。
広義の公共財を指す。 上下水道設備や道路・高速道・鉄道・
駅・空港・港湾設備や、電気・通信設備等の固定資産的な設備
そのものを指すほか、そのサービスを提供するシステム自体も
意味の中に含まれる。 ブロードバンド環境、携帯アンテナ基地
局など。
なるほど、生活に必須なものばかりだね…。 ボクの音楽生活
も、より良いものにしたいんだけどなぁ…。
設備、環境や楽器より、自分の奏法を整備したい私でした。
(17) 西ベイルート (L) 似姉米流疎
場面はレバノンへ。 以下は簡潔に記すだけにします。
「1982年、レバノンの武装勢力から攻撃を受けたとして
イスラエル軍は南部から越境して再侵攻、西ベイルートを
占領した。」
(18) ガリラヤの平和作戦 (V) 我利良屋之塀分柵尖
上記の武力作戦は、第六次中東戦争、あるいは "レバノン
戦争"、"レバノン内戦" と呼ばれます。
"ガリラヤの平和作戦" は、イスラエル側から見た呼称です。
(19) ヒズボラ (C) 疲頭惚裸
イスラム教シーア派の急進派政治組織で、本部
はレバノンにあります。
欧米への自爆攻撃を重ね、"イスラエルの殲滅"
を謳っています。
(20) パックス・シリアナ (M) 葉薬師狸穴
以下は、既出の転載文です。
「1990年にシリア軍が再侵攻、シリアの実質的支配下に置か
れた。 シリアの駐留は一応レバノンに安定をもたらしたものの、
ヒズボラに対する援助やテロの容認など、国際的な批判をうけ
た。 シリアが撤退するまでの約15年間は "パックス・シリアナ
(シリアによる平和)" とも呼ばれる。 現在も政府高官を含め
シリアの影響は強い。
(21) ジュマイエル産業相 (N) 寿増癒散行商
以下は、[最近の中東・エネルギー情勢から]より転載した
ものです。
ピエール・ジュマイエル産業相(34歳)の車列が2006年11月
21日、ベイルート東部のキリスト教地区を走行中に何者かに
銃撃され、同相は直ちに病院に運ばれたものの死亡した。
事件発生後、やはり実父を何者かに爆殺されたサアド・ハリリ
議員は「シリアの仕業」と述べ、名指しで同国を非難した。 但し、
シリアは一切の関与を否定した。 レバノンのシニオラ首相は、
最近設置された国際特別法廷が暗殺という連続犯罪に終止符
を打とうと述べ、事件の背後関係の解明に当たる意向を示した。
尚、この国際特別法廷の設置を巡っては親シリア派の閣僚6
名が11月中旬、設置に反対すると共に挙国一致内閣の樹立を
求めて辞任し、その後、11月19日にはヒズボラの精神的指導者
のナスララ師がシニオラ政権打倒に向けて大衆運動を起こすこと
を宣言するなど、反シリア派と親シリア派との対立が鮮明化して
いた。
(22) マロン派 (B) 麿脱歯
「ジュマイエル産業相はレバノンのキリスト教の名門一家に
生まれ、祖父が創設したキリスト教マロン派の右派政党に属
する反シリアの政治家として活躍していた。」 これは、上記
(21) の記述の続きです。
マロン派は、東方カトリックの流れを汲む宗派で、「大統領
に選出される慣行を持つなど、レバノンの国内外では政治・
経済両面において大きな影響力を持つ…」と、解説サイトに
あります。
イスラエル、シリア、レバノン。 それぞれの中心的な宗教
は、ユダヤ教、イスラム教、東方典礼カトリック教ですね。
敵対、弾圧、封鎖、奇襲攻撃、占領、殲滅、自爆攻撃、
暗殺…。 今回の題材はどれを見ても、音楽馬鹿の私の
手に余るものばかり。
この場で自分が勉強させてもらっているようなものです。
どうぞ、ご容赦ください。
お疲れさまでした。