MARU にひかれて ~ ある Violin 弾きの雑感

“まる” は、思い出をたくさん残してくれた駄犬の名です。

あまりやらないト長調

2009-07-06 00:56:23 | 私の室内楽仲間たち

07/06 私の音楽仲間 (71) ~ Mozart の ト長調 ①

                   あまりやらないト長調




          私の室内楽仲間たち (51)




   この集いは、すでに何度かお読みいただいているグループです。

         これまでの 『私の室内楽仲間たち』




 ロッシーニの『セヴィリャの理髪師』を楽しんだ [(47)~(50)]
あと、同じメンバーで Mozart のフルート四重奏曲を演奏
しました。



 私はこれまでにニ長調 (K285、もっとも有名)ハ長調イ長調
(第Ⅰ楽章の変奏曲に、Viola のおいしいソロがある) は経験があります。
遊びや結婚式の際でしたが、どれにも懐かしい思い出が…。

 しかし今回は、ト長調 K285a。 恥ずかしながら、私はその
存在さえ知りませんでした。 それはもちろん自分が不勉強
だからですが、一つには出版譜の問題があるようです。




 これまでに広く親しまれてきた「弦楽四重奏曲集」の一つ
に "Edition Peters" (ペーター版) があります。 その第2集
の巻末には、フルート四重奏曲のニ長調イ長調 (それに
オーボエ四重奏曲ヘ長調)
が載せられています。



 しかし、この二曲は "おまけ" として収められているような
ものなので、ハ長調ト長調が無くても、決して文句は言え
ません。 とにかく弦楽器奏者としては、この2曲に親しむ
機会が少ないのは事実です。

 フルートの方々は、4曲とも収められたベーレンライター、
及びヒンリクセン版をよくご存じのことでしょう。



 なおハ長調 (K171/K285b) は、一時「偽作」とされていました。




 四人で楽しんだ、このト長調、残念ながら音源も今回
見つかりませんでした。

 1778年、Mozart 22歳の年の作品で、Andante 3/4拍子、
メヌエット 3/8拍子の二楽章から成っています。




 以下は音源ページですが、このト長調はありません
(この記事の時点で)

 [mozart flute quartet




 お茶の休憩の後は、同じト長調の弦楽四重奏曲 K387 が
待っています。




  (続く)



 こちらは maru 用の物置です。

 (楽譜)。 ⇒ 原稿準備段階では見られたのですが、突然アップされなくなってしまいました…。