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MARU にひかれて ~ ある Violin 弾きの雑感

“まる” は、思い出をたくさん残してくれた駄犬の名です。

自転車は視野を広く

2012-05-28 00:00:00 | 生活・法律

05/28        自転車は視野を広く




           これまでの『生活・法律




 車は、走る凶器。 金属の塊が高速で動いているのですから、
これにぶつかれば、少なくとも何がしかの怪我は、覚悟しなけれ
ばなりません。

 悲惨な事故が、後を絶ちません。 私も運転者。 危険を予測
する "防衛運転" の心構えが、まだまだ足りないと感じています。



 よく酔っ払いさんが、真夜中に道路で寝込んでしまいますね。
たとえそういう方が相手でも、「轢いた方が悪い。」 「注意して
いれば撥ねずに済んだはずだ。」 そう判断されてしまいます。
もちろん、そのような事態は避けなければなりませんが。

 要するに、安全運転義務違反。 何がしかの過失は
免れません。

 これ、はっきり言って "理不尽"。




 先日の夜のこと。 私は自宅の近くで車を運転していました。
差し掛かったのは、T字路の交差点。 もうすぐ突き当ります。

 道路…といっても道幅は狭く、車が交差するのは困難です。
周辺には家屋が建ち並び、見通しは良くない。



 私は突き当って右へ曲がろうと、一時停止しました。 正面
には反射ミラーがありますが、街路灯が無いので真っ暗。
安全を確認しようにも、まったく頼りになりません。

 仕方なしに、ゆっくり発進しながらハンドルを右に切ろうと
した、その途端。 右から黒い影が現われ、すぐ目の前を、
さっと左に通り過ぎました。

 そのときの驚きを、何と表現していいか! しばらく心臓
の鼓動が治まらなかったほどです。 無灯火の自転車が、
猛スピードで横切ったのでした。




 「自分の自転車が点灯しようとしまいと、周囲はそれほど
明るくならない。」 …よくある勘違いです。 「自分の存在を
他者に知らせているかどうか」…という、重要な条件を無視
している。



 私がゆっくり発進したのも、「自分の存在に気付いてもらい
たい」…と思ったから。 見えない相手に期待してもらうしか、
他に方法が無かったからです。 それは、運転者側にとって
は常識的とも言える行為。

 相手はそれに気付いたからこそ、「先に通り過ぎよう」
と判断した。 そして自分自身は、何とか無難で済んだ。
しかし、「危険の一歩手前だった」…ことは、恐らく今でも
理解してくれていないでしょう。




 もし私が、"安全" を確認せずに発進していたら。 発進
時の速度が、もっと速かったら。 もう1秒ほど早く発進して
いたら…。 恐らく衝突していたでしょう。

 相手は自転車ですから、怪我をしていた可能性が高い。
事故になれば、警察に届けざるを得ない。 過失の割合が、
結果的にどう判断されるか解りませんが、私にも「落ち度
がある」…とされるのは確実です。



 「自動車の方が "強い" でしょ? 強い方が不利になる
もんなんだよ、交通事故の世界では。」

 …これは、ある警察官の発言です。 運転者側としては、
何ともやり切れませんが。




 事故はお互いで防がねばなりません。 "強い方" は
もちろん、時には "弱い方" も。



 京都府は、自転車の安全な通行方法について周知
徹底させようと、高い関心を払っている自治体です。

 そこで、京都府警察/自転車のルールと罰則
に従って、自転車が犯しやすい違反を見てみましょう。




① 飲酒運転

 5年以下の懲役、又は100万円以下の罰金。

 罰則がもっとも重い違反です。





② 信号無視。 ③ 指定場所一時不停止。 ④ 右側通行

⑤ "自転車及び歩行者専用" の標識のない歩道を通行

 3月以下の懲役、又は5万円以下の罰金。



 「赤信号や一時停止の標識では、相手は必ず止まって
くれるはずだ。」 いわゆる "信頼の原則" で、これ無く
しては運転も歩行も出来ません。

 車側にとって特に怖いのは、④ 右側通行です。 特に、
こちらへ向かって来る場合の。 もし、左側通行を守って
いる自転車と対面することになれば、そのどちらかが、
必ず横へ "はみ出して" きますから。

 互いの衝突を避けるために。



 また私が自転車に乗っていて、右折するとしましょう。 その
場合は、大回りして "左側通行" を守らねばなりませんね。

 ところが、もしその道路から自転車が現われると、大変危険な
ことがあります。 その相手が大回りせず、最短コースで右折
しようとする場合です。 結果的に相手は "右側通行" を選び、
私とぶつかりそうになるから。 見通しが悪く、"出会いがしら"
の場合は、間違い無く衝突するでしょう。



 "左側通行" は、自動車を運転する者にとっては常識以前の
問題です。 しかし、「自転車は歩行車並みに "弱い" から、
右側を通っても許される。」 …そんな認識の違い、言わば
甘えが大きいのではないでしょうか。

 警察関係の方々には、折に触れてぜひ、この点を周知徹底
させてほしいものです。



 なお "弱い" 自転車に対しては、特例も認められています。

 13歳未満の子どもや70歳以上の高齢者、身体の不自由な人
は、安全のために止むを得ず、歩道を通ることが出来る場合
もあります。 "自転車も可" の標識が無くても。





⑥ 無灯火運転、ブレーキの不良。 ⑦ 急な進路変更

⑧ 傘さし運転

 5万円以下の罰金。

 ⑧ "傘さし運転" については、「交通の極めて閑散な道路で
の運転はこの限りでない。」…とありますが、これは[京都府
道路交通規則]の場合です。



 最近目立つ、携帯通話、携帯メールをしながら、またイヤ
フォン、ヘッド フォンを使用しながらの "運転" にも、同等の
罰則が科されます。 安全運転義務を担うのは、自転車も
同じです。

 歩いていて、こんな自転車とすれ違う際は、かなり遠く
へ離れます。 私と直接ぶつからなくても、第三者として
"二次災害"に巻き込まれるかもしれないから。

 でも後ろから来られたらアウト。 予測不能ですものね。




⑨ 自転車に傘を固定する器具を使用した場合も、2万円
以下の罰金、もしくは科料の対象となる。」

 これ、通販でも売られていますが、実は "自転車の積載制限
違反" に当ります。 強風や大雨等でバランスを崩したり、視野
を妨げたりする危険もあるからです。





⑩ 並進通行。 ⑪ 二人乗り。 ⑫ 歩道の通行方法違反

 2万円以下の罰金又は科料。



 ⑩ の "横並び" は、道路ではかなり邪魔になります。 横を
向いて歓談したいのは、私もよく解りますが。

 ⑪ の二人乗りは、許される場合でも、幼児用座席の使用が
必須です。 もちろん、"大人二人" は違反です。

 ⑫ は同じ歩道でも、より弱者である、歩行者の安全が優先
されるからです。 ベルを鳴らし、歩行者を蹴散らすような運転
ぶりには、開いた口がふさがりません。




 自転車が加害者となり、6,000万円の賠償を命ぜられた例も、
最近はあるそうです。 これ、歩行者に対して。



 数年前のこと。 私の母は商店街のアーケードを歩いていて、
突っ込んできた自転車に衝突され、転倒し、救急車で運ばれた
ことがあります。 当時85歳でしたが、運動能力も弱り、避ける
にも避けようが無かったそうです。

 短期間の入院で済みましたが、相手は、列をなして自転車を
蛇行させていた高校生。 会ってみると、まだあどけない感じの
男子高校生で、自身が、かなりショックを受けていたようです。



 幸いにも、校則で自転車保険に入っていたため、自費で
治療費などを負担する必要はありませんでした。 しかし、
同席したその子の母親によれば、「父親からはかなり強く
叱責された」…とか。

 私が治療費等を受け取るに際しては、ある契約書にサイン
させられました。 「これ以上の刑事訴追などは行わない」…
なる内容の。

 もちろん、こちらとしてもそれは望みません。 集団で行動
していると、自己を見失いやすいもの。 若い人に限らず。




 ちなみに、自分で転倒しただけでも、自転車は危険です。
特に、硬い路面で頭部を損傷すると、致命的な場合も。

 それをかつて恐れた私。 小学校入学前の年齢の子供
たち二人に対して、ヘルメットを強制したことがあります。



 最初のうちはおとなしく従っていた彼ら。 やがて、「カッコ
悪いから嫌だ!」と言い、ムボウになりました。

 「自転車通学でもなし、危険な車と行き合うわけでもなし。」
…それが "理由" でした。



 二人とも無事に、今日社会人となっていますが、安全教育
思想だけは、少なくとも実を結んだのでしょうか…。




              関連記事

     違反者への赤切符、5年間で9倍
        (意外と厳しい自転車ルールと罰則)



沈黙の美

2012-02-14 00:00:00 | 生活・法律

02/14         沈黙の美




           これまでの『生活・法律




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                  沈黙の美




 我が家の "きこり" 作業。

 前回は大きなケヤキの木でしたが、それよりも急を迫られて
いる問題が、他にありました。

 それは、下の写真で左の木です。



 もう枯れてしまった一本の木。 かつては美しい花を咲かせ
ましたが、もう葉っぱさえありません。 今ではお荷物扱い。

 …と言うと、木には気の毒なのですが…。 強風のたびに
上から枝が折れ、落ちて来るのが、大問題なんです。



         



 木枯らし、春一番…。 特に台風の後は、一抱えもある
太い枝が、庭に散乱しています。 そればかりか、右の
手前から奥へと走っている道路上へも…!

 そのために保険に加入しており、人や車に万一危害が
及んでも、対処できるようにしています。



 しかし、それでは "事後の対処"! "怪我をさせてから"
のお詫びに過ぎません。 「いつか、何とかしなければ…。」
そう思いつつ、2年以上が過ぎ去りました。

 「花を着けず、枯れてしまったんだから、無用の長物。
有害なだけだから、早い方がいい。」 …迷いながらも、
なかなか踏み切れなかったんです。




 作業は、まず幹の周りを掘ることから始まりました。 浅く
土の表面だけなのは、根の張り具合を確認するため?



     



 舗道の敷石みたいなのは、私が自分で置いたもの。 ここ
は駐車場なのです。

 かつては一面にコンクリートを打ってありました。 しかし
それでは、「この木に水分が行き渡らず、根が弱る」…との
判断で、それをまた壊したのです。

 しかし、むき出しの泥の上に車を停めることになり、色々
困るので、止むを得ず正方形の石を敷いたものです。




 作業は、三人がかり。 まず一人がてっぺんへ。 高さ
は、"二階の屋根よりちょっと下" ぐらいでしょうか。

 枝を切り取ると、手渡ししたり、投げたりします。 下の
写真は、切った枝を左手で掴んだところ。 



     



 この辺りの枝は、中程度のものばかり。 たび重なる強風の
ために、小枝はすべて枯れ木から落ち、無くなっていたのです。



 枯れ木…ということは…。

 木そのものに、よじ登っているのではありません。 体重で
折れてしまいますから。



 実は私も、「自分で切ろうか」…と、長らく検討していました。
しかし登れるのは、ある程度の所まで。 それから先は危険
なので、思い止まっていたのです。

 ご覧のように、こういう、ちゃんとした作業車が無ければ無理
ですよね。 プロは、何といっても道具が違います。



         




 中程度の枝が終ると、今度は大枝。 手渡しなどは危険です。



     



 予めワイヤーを結び、作業車で上から吊っておきます。 切り
取ったら、徐々に下へ降ろす…というわけです。 素人が手を
出す領域の話ではありませんね。



     




 やがて幹から遠く離れた大枝が、徐々に無くなっていくと、
作業は幹に登って行われるようになります。

 いずれの場合も、とりわけ強力な道具がこれ! チェーン
ソーです。



     



 まさか私も、これまで買おうと思ったことはありません。
まさしく "プロの道具"。 私の "電動ノコギリ" とは、わけ
が違います。




 やがて幹自体も、上から順に切断されて行きます。
そして、とうとうここまで来てしまいました。

 …そう、地上部分を完全に切り取ってしまおう…と
いうわけなのです…。







 切り株から下の、根の処理をするには、こういう商品が
あります。 これも長らく検討してきましたが、もう枯れた
木だったので、今回は不要ではないかと考えています。

           スタンプアウト



     



 あと僅かを残すのみとなった、この木。 すでに命の宿って
いない樹木…。



 その歴史を語っているのが、この年輪。 それを間近に眼に
することになるとは、思ってもいませんでした。



     



 これ、樹齢、何年ぐらいなんでしょうか? …そう尋ねた私に、
職人さんは少し考えてから、こう言いました。

 「桜は、60年ぐらいで枯れるといいます。」




 そう、これ、しだれ桜なんです。 計算してみると、少なくとも
確かに55年は経っています。



 さして立派なものではありません。 でも、「桜の時期は過ぎた
か」…と思われた時期に咲き始め、それまでの "ひっそりとした"
存在を、自分なりの表現で訴え始める、この "しだれ桜"。

 歩く方々が思わず見上げ、振り返りながら通り過ぎて行った、
この存在。

 真下で車の手入れをしながら、それに幾度となく気付いた私。



 時には、こう言って通り過ぎていく方もおられました。

 「ありがとうございました。」




 私が植えた木でもないのに。 私が咲かそうと思って咲いて
くれたわけでもないのに…。



     



 それが細かく裁断され、今はこんなふうになってしまいました。

 作業車の荷台に積まれて運ばれて行き、もうすでに焼却されて
しまったことでしょう。




 職人さんたちが休憩に入った直後のこと。

 珍客が現われました。



 「ウニャ? 一体、何が始まったんニャ?」



     



 これが "手ぶれの写真" になってしまったのは、突然の襲来に、
慌てて携帯のカメラを取り出したため。

 まだまだ甘いですね。 ピントだけではありません。




 休憩後、最後の作業が始まりました。



         



 まずチェーンソーを、上から縦に入れ、横に膨らんだ部分の
根を切り取ります。

 そして今度は横から切り込みを入れましたが、作業は突如
中断。 職人さんは、刃を大きいのに交換しに行きました。



         



 それは、幹が太すぎたから。 直径が40~45㌢ほどありました。




 そして、ついに…。







 高鳴るチェーンソーの悲鳴。 何分もかかりました。



     



     



     




 無事に終わったかニャ?



     



 スチール製の物置小屋の上で、日向ぼっこ。 飼い猫では
ありませんが、よく遊びに来ます。

 後ろにあるのは、買ったばかりの LED 投光機。 何だか
ネコの眼みたい。




 かつては、子供たちの入学を祝ってくれた、しだれ桜。 私に
も素敵な想い出を、たくさん与えてくれました。 その美しさが、
却って私を悲しませたほどです。

 ありがとう。 一生忘れません。




 
               1992年4月9日



 1歳の "まるチャン" を見守る "しだれ桜"…。

 右奥には、今でも元気なケヤキの木が。



見とれるプロ

2012-02-13 00:00:00 | 生活・法律

02/13        見とれるプロ




           これまでの『生活・法律




 昨年の暮れのこと(2011/12)、私の家の道路を隔てた
反対側で、工事が始まりました。



 "共同住宅の建て替え" とのことで、事前に家主さんが
挨拶に見えました。 私の家はちょうど真向かいなので、
「騒音や車の出入りでご迷惑をかけます…。」とのことで
した。

 その直後には、住宅メーカーの営業の方まで挨拶に。



 事前に一言あるかないか…は、とても大事ですよね。

 お蔭で作業に携わる方々とも、以後、和やかに言葉を
交わすことが出来ました。



 まずは解体作業。 その後の整地も含めて、かかったの
は一週間ほどだったでしょうか。 水道、ガス管の掘り返し
もありました。



     



 次は、大事な基礎工事。 その基礎部分は、やがて覆い
隠され、見えなくなってしまいます。



 上にどんなに高い、立派な建物が建っても、これがもし
手抜きだと倒壊してしまうのは、何でも同じ。 部分修正
しようとしても、それだけでは不可能な場合もあります。

 結局は、基礎にも及ぶ大手術が必要に…。



     




 ところで、営業さんが挨拶に来たときのことです。

 「お宅の木を切らせていただけないでしょうか?」



 そう言われて私は、一瞬、「え、なんでー?」



 「もちろん費用はウチの会社が出します。 作業は年が明けて
からになると思いますが、実はこういうわけで…。」



 そして一月の中旬、造園業者さんがやって来て、上の高い枝
部分を剪定してくれました。 事前にわざわざ高さを測ってから。
それも、かなり厳密に。 助かるのは私の方です。

 写真では、木が二本見えますね。 陽の当たった木が右に、
そして左奥にもう一本。 実はその間にもう一本、細めの木が
生えています。 左半分の "葉" は、すべてその木のもの。

 "****エノキ" というのだそうですが、正確な名前は覚えて
いません。



         



 これ、葉っぱがチクチク痛い形をしているので、松の一種だと
ばかり思っていました。 かなり "重い" 木なのだそうです。
今回は、その木の上部の枝を刈り取ります。

 ちなみに上の写真では、白い小さな看板が見えますね。 これ
には "世田谷区保存樹" と書いてあるのですが、それはこの木
のことではありません。



 さて、この木の高枝を刈り取るのは、なぜなのでしょうか?
工事現場との位置関係は、こういうふうになります。



     



 右に枝が張り出しているのが、その木。 低い部分が無い
のは、ときどき私が切り落しているから。 でも低い脚立しか
無いので、それより上は私には無理なのです。

 実は私が自分で剪定する木は、これだけではありません。
写真の右下にも、他の道路が右へ走っており、そちらにも
木が何本かあります。 ときどき塀へよじ登り、作業します。



 切り落す枝葉は、全体としては大変な量になり、電動工具
を駆使しないと、とてもじゃありません。 さらにそれを裁断し、
"家庭ゴミ" として出す作業が続きます。

 最近は条例で、焚き火で燃やすことが許されないのです。




 数日後、大きなトラックがやって来ました。

 何台も。 "家" を積んで!



 もうお解りですね。 細かい部材を運んで来て、現場で
組み立てるのではなく、工場で造ったものを運んで来る…。
そして、それを何軒分か、結合する。

 だから、積荷がかなり大きくなり、私の家の高枝が邪魔
になった…というわけなのです。








 これ、法律的には私の側に責任があります。 民法第233条
には、「隣地の竹木の枝が境界線を越えるときは、その竹木の
所有者に、その枝を切除させることができる。」…とあるから。

         関連記事 空中戦と地下組織



 しかし今回、私に対してその権限があるのは、道路の
所有者たる自治体。 建築メーカーさんは、まず "そこ
へ掛け合う" ことから始める必要があります。 いきなり
伐採するという、"実力行使" は出来ません。

 しかし、それから私が応じるのを待っていたら、工期中
に完成するのは、まず無理。 「背に腹は代えられない」
…というわけです。



 ちなみに、私が塀へよじ登るのも、大きなトラックには高枝
が迷惑だからです。 いつもお世話になる運送業者さんから、
「大変助かります!」…と言われたことが、一度あります。

 でも実は、「当り前のことを、それまで私が放置していた」
…だけなんですね。



     



 そう思って道路を歩いてみると、迷惑な事例が、あちこち
にあります。

 生垣全体が、道路側にせり出している場所。 通行人に
とっては、道が1㍍も狭くなり、それが20㍍も続くので危険。
車のすれ違いだって、大変です。

 また、鋭い小枝が道路側に飛び出していても、見えにくく、
気付いたときには、いきなり顔や眼に当る。 …ということは、
色々な身長の方がいるのですから、誰にとっても危険なこと
になります。 特に、大人が気付きにくいお子さんには。

 これ、いざとなると、損害賠償請求の対象になるでしょう。




 それはそうと、工事は順調に進んでいるようです。 解体
作業を除いては、騒音はまったくと言っていいほど、ありま
せんでした。 組み立て工法のためでしょうか。 今はもう
車両も少なくなりました。 おそらく内装関係の業者さんが、
代わる代わる来ているだけ?

 もうすぐ新しい住人が引っ越して来られるでしょう。 また
新たな "ご近所付き合い" が始まります。




 さて、"枝の剪定" と言っても、素人にはとても無理なのが、
これ。 敷地の隅に、大きな木があるのです。



     



 私がこの地に足を踏み入れる、はるか前から鎮座まします
"主" で、ケヤキさん。 世田谷区が "保存樹" として指定した
のは、実はこちらの方です。 好き勝手に伐採など出来ません。

 もちろん、そんなつもりは無いのですが、いざとなったら面倒
なことになるでしょう。 費用も含めて。



 年に一度、区が高枝を剪定してくれますが、それでも大変な
のが、落葉の処理。 これ、敷地の端にあり、隣家にも大量の
葉を撒き散らすので、大きな迷惑をかけていることになります。

 その落葉は我が家の屋根にも降り注ぎ、雨樋を詰まらせて
います。 これも、素人の自分には処理できません。



 何度か屋根に登ったことがありますが、いやもう、怖いの
なんの…。 屋根の勾配は、実際に登ってみると、下から
眺めるより、はるかに急に感じます。

 屋根にアンテナを立てたときのこと。 怖いのは、雨樋の
ある際まで降りて行くときでした。 てっぺんで、じっと作業
しているときの方が、はるかに楽です。

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 今はもう、家族から固い禁止令が出ています。

 「もう歳なんだからね…!」 はいはい…。

 …それより、早く言えば "無謀" ですものね。




 業者さんは、二人でやって来ました。 一人がチェーン
ソーを片手に枝を切り落とし、もう一人がそれを地上で
片付け、細かくし、乗って来た回収車に積み込みます。

 ついでに私も頼み込んで、何日か前に裁断まで済ませ
た大枝、小枝を、ありがたく持って行ってもらいました。



 私は野次馬根性丸出しでしたが、邪魔になる上に危険
なので、遠巻きにうろうろ…。



         



 それはそうと、この颯爽とした姿をご覧ください! 屋根
よりはるかに高いところを、いともたやすく行き来し、枝に
乗り移るのです。 私だったら、その10倍も時間がかかる
ことでしょう。

 あまりの見事さに、先ほどの住宅建設の方々も、「ほう、
凄いねー!」…と、少し離れた現場から、ずっと見上げて
おられました。 ちょうど休憩中だったんですね。



 どっちも凄いですよ! プロの業は!



         



 ケヤキの木、お蔭ですっきりしました。 "丸坊主" とは行き
ませんが、これで隣家にかける迷惑も、多少は減るでしょう。

 ただし "数年に一回" は、私費で "大剪定" をやる必要が
あるんです…。 困った、困った…。




 さて、我が家の "きこり" 作業、まだ終りませんでした。

 前々から問題になっていた案件が、他にもあったのです…。



  (続く)



               関連記事
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                  沈黙の美




まだ "不利益を被っていない"

2011-12-15 00:00:00 | 生活・法律

12/15   交通違反?  (8) まだ "不利益を被っていない"




           これまでの『生活・法律




 先日、運転免許証更新の通知が届きました。

 いわゆる隠蔽葉書という郵便で、「一旦開くと、再度くっつか
ない」…、あれ。 個人情報が目に触れないためにです。



 内容の一部はこんなです。



   



 お気付きのとおり "最終違反" の欄には、鮮やかな文字で内容
が記されていますね。 身に覚えのない…。

 これまでに何度かお読みいただいた、でっち上げの "違反" で、
警察官の捏造によるものです。 私は反則金など払わず、交通
裁判所まで足を運び、検事に調書を取られた上で、正式裁判を
請求しました。



 それから早くも、ほぼ2年半が過ぎ、これまで何の呼出しも
ありません。 結局 "不起訴" になったのでしょう。

 「当該の警察官と対峙できる」…と思っていた私にとっては、
肩すかし。

 あまりの悔しさに、「虚偽有印公文書作成罪、および同行使罪」
で告訴しようとまで考えましたが、一人でやるには煩雑なので、
そちらは中断しています。 新聞記者などに知り合いが居れば、
今からでも手を付けたいところですが。 公訴時効は7年です。




           関連記事  交通違反?
            (1) 右折違反?
            (2) 直進後、左折したのに
            (3) 交通審査課
            (4) 青赤より黒白
            (5) 脅しは自信が無いから
            (6) 虚偽有印公文書
            (7) 相談と激励
            (8) まだ "不利益を被っていない"




 しかし、今回こういう形で改めて "違反" と書かれると、
黙っていられません。

 さっそくあちこちへ電話を始めました。 警察署の免許係、
交通違反通告センター、警視庁の本庁、分室…。




 でも、あちらこちら "たらい回し" です。 素人が、一発で
正しい所を探し当てて電話できるわけがありません。

 せっかく電話しても、"テレホン センター" の場合は無駄。
自動応答システムの冷たい声を相手に、ただ時間が経過
するだけ。 私の場合は係と直接話したいのに、そういう
番号は、どこにも記載されていません。



 上の葉書に数字が書きなぐってあるのは、その格闘の
痕跡。 下地が隠蔽葉書なので、消そうとしても、うまく
消えてくれないのです。

 結局、運転免許試験場の係を捉まえることになり、私の
訴えが始まります。




 …これこれ、こういうわけで、違反を認めず不起訴になった
はずなのに、まだ "違反" と書かれている。 一体どうすれば
いいんですか?

 「不起訴イコール無罪ではありません。 行政と刑事は別で、
コンピューターには "違反" と記録されたままなんです。」

 それは聞いたことがあります。 だから、それをどうやったら
抹消できるんですか? それを訊きたいんです。



 「一旦このままで、免許証を更新してください。」




 私は耳を疑いました。 でっち上げの違反が、まだそんな形
で尾を引くの?

 本来なら、次回は "ゴールド免許" のはずなのに、「"違反"
区分で更新しろ」…と言うの!?



 「その新しい免許証を持って、同じ試験場の中にある、行政
処分課へ行き、事情を話し、不服申立をしてください。」

 なるほど、『行政訴訟を起こさないとだめだ』…と聞いてはいた
が、それはこういうことなのか…。



 でも、それでは気が済みません。 免許証を更新する前には、
本当に何も出来ないんですか?

 「貴方の場合は、まだ "不利益を被っていない" から無理
です。」




 さあ、冷たい法律が顔を出し始めました。

 確かに "行政処分" を受ければ、不利益を被ったことに
なります。 免許停止などのね…。

 でも私の場合は、"まだ実害が無い" ことになり、訴訟は
起こせません。 その後1年間無違反だったので、"違反"
の点数も消えており、累積などによる処分も、これまでは
受けたことがありません。



 しかしそれでも、どうしても腑に落ちない。 今までこんなに
我慢してきたのに…。




 電話を置き、色々調べてみました。

 警察側が "違反行為" として記録しただけでは、自分は法律
上の不利益を何も受けていない。 これはそもそも行政処分に
は当らないので、「点数を消せ」…と、不服申立や訴訟で求める
ことは出来ないのです。



 争える場合があるとすれば、

① 更に違反行為を犯し、免許の停止や取消の処分を受けたとき。

② "違反行為" によって、有効期間の短い免許を与える更新処分
 を受けたとき。

…などです。 つまり、その違反がなければ「結論が変わる」…
場合に限るのだそうです。




 行政事件訴訟法第3条というのを覗くと、こういう一文が
あります。

 2. この法律において「処分の取消しの訴え」とは、行政庁の
処分
その他公権力の行使に当たる行為の取消しを求める
訴訟をいう。

 要するに、処分という権限を行使されてからでないと、いくら
騒いでも無駄なのです。 これでは、「何を言われても我慢しろ」
…というのと同じ。



 かと言って、「精神的負担を賠償しろ」…などと迫っても、
それは別の分野の事件になり、勝ち目はまずありません。
「法律上の不利益が無い以上、実害は認められない」…と
一蹴されるのは、目に見えています。




 さて私の場合は、今回初めて "実害が生まれる" ことになり
ます。 「有効期間の短い免許しか交付されない」…という。



 でもその他、考慮されない実害だって、本当はあります。

 まず費用。 ゴールド免許なら 2,550円で済む場合もあり、
"有効期間の5年" で割ると、1年あたり 510円。 でも今回
は、1年あたり 1,400円かかります。

 それに、近くの警察署へ行けば済むものが、試験場まで足を
運ばねばならず、交通費も所要時間も、大幅に差があります。

 また、ゴールド免許を所持しているがゆえに生まれる、諸々の
恩典も、最近は目立つようになりました。 任意保険の掛け金
軽減など、こちらは社会生活上のものですが、それも失うこと
になります。



 でも、これらを取り戻すために、どれだけの手間と、時間と、
お金がかかるのでしょうか?

 弁護士無しで訴訟を起したことも、過去にはありますが、
今回はどうでしょうか? 頼むとしたら、引き受けてくれる
弁護士なんているのかな…?



 まだ解らないことが多過ぎるので、取りあえず、その "都道
府県警察の行政処分課" とやらへ行って、まず話を聞かねば
なりません。

 これ、普通の警察署にはありません。 運転免許試験センター
内にある場合が多く、東京の場合は府中、鮫洲、江東の3箇所
にしか無いことが判りました。




 不当な取り締まりで "違反" を捏造した、警察官を告訴
するのも、一人では大変。 その氏名は、警視庁光が丘
署 山川(やまがわ)祐樹巡査 (当時)、他一名です。

 "不利益" が生じるのを待ち、それを回復するのに手間
がかかる行政訴訟も、理不尽で面倒。



 法律に守られる "恩恵" を感じることも、確かにあります。

 でもそれよりは、「冷たい法律の壁が如何に厚いか」…を、
私なりに痛感してしまいます。



桜に託して

2011-04-21 00:00:00 | 生活・法律

04/21        桜に託して




           これまでの『生活・法律




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 全国で桜の名所と言えば、枚挙に暇がありません。



 しかし東京生まれ、東京育ちの私が訪れたのは、うち、ごく
僅かに過ぎません。 その中で特に思い出に残っているのは、
弘前城、そして熊本城の桜でしょうか。

 弘前では、満開とは言いながら、浴びる日差しは弱く、空気の
冷たさに打ち震えていたのを思い出します。 それに引きかえ、
もう夏ではないかと汗ばむほどの、熊本の桜。 いずれも演奏
旅行中の機会で、それぞれから35年、25年が経っています。



 東京の名所には、北の丸公園千鳥ヶ淵があります。 すぐ
そばの靖国神社には、ソメイヨシノの "標本木" があり、これを
元に開花宣言が行われています。 目と鼻の先に、東京管区
気象台があるからです。

  私がここを最後に訪れたのは、一昨年の2009年。 去年も
今年も機会がありませんでした。 この東日本大震災の年は、
開花が3月28日。 1週間で満開を迎えました。




 行ってみたい場所は、ほかにもたくさんあります。 信州の
高遠城址公園
。 伊豆の河津…。

 でも、あまり出歩くことも無く、それほど宴会好きでもない私
なのに、一体なぜなんだろう? ふと気になりました。



 確かに桜の花そのものには、各地で微妙な差があるでしょう。
もちろん周囲の景観にも。 山の桜、海岸の桜、川沿いの桜、
都会の桜…。 みんな違う。 でも、どうもそれだけではない…。

 そのうちに、むしろ、「そこを訪れる人々を自分は見たいから
ではないか」…と、ふと思ったのです。




 前回ご覧いただいた景色は、西宮夙川 (しゅくがわ) 公園
それが、私には唯一の "今年の桜" でした。



 もちろん通りすがりの方々に、いちいち挨拶するわけではあり
ません。 そぞろ歩きの人々を、ただ眺めるだけです。 カメラを
向ける男性。 デート中と思われる学生風の男女。 黙って立ち
止まり、ただ花を仰ぐ熟年夫婦。

 平日の午前から繰り広げられる酒宴もあります。 でも派手な
酒盛りとはほど遠い、なぜかこじんまりした雰囲気…。




 何時間かぶらぶら歩き、一とおり観終わると、そばには西宮
郷土資料館
がありました。



 そこで私が初めて知ったのは、戦時中、ここも激しい空襲に
見舞われたという事実です。 戦後生まれでありながら、東京
に住む私は、3月10日の大空襲は、もちろん知っています。
でも、「それしか知らなかった」と、改めて感じました。

 展示品の中には、出征兵士が身に着けた粗末な服・靴・装備。
"赤紙" と呼ばれた召集令状。 「お国のために頑張れ」と寄せ
書きのある、国旗・出征記念写真。 判読も困難な死亡通知書・
死亡宣言通知書。 薙刀 (なぎなた) ・竹槍・バケツを抱えた、国防
婦人団の訓練写真・集合写真。 欠品の連続で役立たずだった
配給切符。 軍需不足で没収された金属の代わりに、"瀬戸物"
で作られた衣服ボタン。 戦費捻出のための国債債券。 敗戦
と共に紙屑となった、軍票・外地用紙幣。

 以上はすべて実物です。 中には、米軍が投下した "空襲予告
ビラ
" までありました。 ここでご覧いただくのとまったく同じもの
です。 軍部が戦況を隠蔽して「根拠無し」としたため、差し迫って
いた危機に気付かぬまま、多数の西宮市民が犠牲になった
だそうです。



 そして忘れてならないのは、この西宮も、阪神淡路大震災に
よる甚大な被害を受けた地域だということです。 もちろんその
資料も、写真を始めとして展示されていました。




 今、立派に復興を遂げた、この地。 私が先ほど出会った人々
は、一体どんな思いで桜を眺めていたのだろうか。 大阪、神戸
の近隣からやって来た方々も、きっと多かったはずです。

 ひょっとすると、今回の新たな大災害に際しても、どこか遠くへ
思いを馳せておられたのではないか…。 私には、そんなふうに
感じられるのです。




   

    こちらは東京世田谷の桜新町。 路線バスの屋根に触れんばかり

    に、桜のトンネルが続きます。 この道はそのまま "サザエさん通り"

    に続き、バスは長谷川町子美術館の前を通ります。







   世田谷通りの桜並木を下ります。 満開だと見事ですが、4月も下旬。

   盛りを過ぎた上に、あいにくの夕暮れ時。 今年は東京の桜には恵まれ

   ませんでした。







   こちらは長距離バス。 姫路駅~加古川駅~三宮駅~東京を結ぶ夜間

  高速便です。 最近はどういうわけか、すっかり私の "貴重な足" になって

  しまいました。







 三宮の、とあるビルの入り口にいたクマさん。 よく見ると、「神戸を元気に!」

と書かれています。 ひょっとして、キミも16年間、ここで頑張ってきたの?







           西宮の民家先で見かけました。






        夙川公園の桜さん、素敵な思い出をありがとう。