生活保護の申請をはねつけ、利用者を追い出す生活保護法改悪案と生活困窮者自立支援法案が
4日の衆院本会議で、自民、公明、民主、維新、みんなの各党に加え、生活の党も賛成に回り、
賛成多数で可決、参院に送られました。
日本共産党、社民党は反対しました。
国民の命を脅かす悪法に自公はじめ野党4党も加担する異常事態です。衆院の審議はわずか2日、
本会議採決では討論さえ行われませんでした。生活保護を申請する際、これまで口頭でも申請で
きたのに、改悪案では、書類提出を義務付け、窓口で申請をはねつけることを可能にします。
扶養義務者に対する調査権限を強化し、保護開始の要件ではない扶養義務の履行を強いることで
申請を抑える内容になっています。
民主党は、書類提出について、改悪の根幹を変えないただし書き「特段の事情があればこの限り
ではない」との文言を加えることで賛成しました。
日本共産党は、申請書提出義務付けと扶養照会の強化は憲法25条が保障する生存権を壊すもの
であり、「違法行為である“水際作戦(=申請のはねつけ)”を合法化するものだ」(高橋ちづ子議員)
と批判して反対しました。生活保護改悪と一体で提出された生活困窮者自立支援法案は、生活保
護受給者に就労訓練事業として、「中間的就労」を押し付けるものと反対しました。日本共産党
は、「たたかいはこれから。参院で廃案を目指してがんばりぬく」(志位和夫委員長)と表明し
ています。
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