散歩中に見つけたクズの花~ 大きな垣根に覆い被さるように繁っている
一度クズの花を撮って見たいとかねがね思っていたので早速近づいて見た
クズっていう名前の響きが良くないし、雑草扱いだから邪魔もののイメージが強いが
近くで見ると花は結構華やかで面白い形、色もきれいです クズはマメ科クズ属のつる性
多年草、葉は大型の三出複葉で、長い葉柄で互生する、花は8月頃に咲き、葉腋から
総状花序が上向きに立ち上がり、濃紺紫色の甘い芳香を発する蝶形花を房状に密集してつけ、
下から順に咲かせる 日本では根を用いて食材の葛粉や漢方薬が作られ、万葉の昔から、
秋の七草の一つに数えられている クズっていう名前は、大和国(奈良県)吉野川
上流の国栖(くず)が葛粉の産地であったことに由来する そうです
花を拡大してみた 不思議な恰好の花だ クズについて調べてみた
両性花、8月に総状花序、蝶形の濃紺紫色の花をつける 旗弁は翼弁より色が淡く
基部に大きな黄色斑がある 雄しべ10本とも合生、受粉はハチ類などによる
と書かれていたが、雄しべや雌しべがどれだか見当たらない?調べたが不明、
調べは続きます クズはつる性多年草、絡みつく相手を探しながらつるを伸ばして
広範囲に根を下ろし、繁茂力が高い、クズは根茎と種子により増殖する、
除草剤に強く根絶は難しい 海外では侵略外来種ワースト100に指定されている
本来の生態は、「マント群落」と呼ばれるつる草や低木の代表種で、露出した裸地斜面
などを覆い、風や直射日光をを防ぎ、土砂の崩壊を抑える役目を果たす
クズは食用としても多く利用されてきた 肥大した塊根に含まれるデンプンをとり
「葛粉」として利用し、更に「葛粉」を湯で溶かして葛湯にした後固め葛切りや葛餅
葛菓子にしたり、料理のとろみ付けに古くから利用してきた 又つるの先端部は
枝豆のようなコクと風味があり、天ぷらやお浸しなどの食材にした
更に根を乾燥させた葛根は発汗作用、解熱作用があるとされ、特に風邪の症状に
用いられる葛根湯はその主役で、風邪や胃腸不良の民間療法として用いられてきた
クズの花を乾燥させたのは葛花(かっか)、乾燥させると有効成分イソフラボンは
二日酔いに良いそうだ 花は焼酎に漬け込んで花酒にしても利用される
クズは繊維材料としても多く利用されてきた つるを煮た後発酵させその繊維で編んだ
葛布は平安時代から作られてきた 衣服、壁紙などに幅広く使われ、現在では生活雑貨や
土産物として小規模ながら生産され続けているそうだ 葛布は現在、静岡県掛川市の
特産品で、帯・草履・バッグなどの服飾品として販売されている
ご参考までに、
『 日本民芸館の大展示室がリニューアルオープンし大井川葛布が採用された
とのHPに「大井川葛布」のタイトルで、「葛、葛布とは」「大井川葛布」
「葛布の制作」「葛布の歴史」「葛布ネットショップ」(沢山の日常品有り)
など詳細説明が有り、ワークショップや染色教室も詳しく紹介されている 』
URL : http://kuzufu.com/ 又は 大井川葛布
垣根に巻き付いたクズ あれ~もう鞘が出来ている
もじゃもじゃ毛だらけの鞘がぶら下がっている
見上げると、ビックリ!! マメ科にしても、これじゃ多すぎる~クズの豆が・・・
12月頃に鞘が開き種がこぼれるそうだ(写真はネットより借用)
クズの撮影して、ひと汗かきながら通りへ来ると夏の青空に白い雲が・・・
後日クズの写真を見ながら、クズの花だけではどれも同じで面白くないので
クズについて調べた あちこち調べた結果、クズの現状が微かに見えた
ただ、両性花の雄しべと雌しべがどんな形か不明、チャンスがあったら又投稿します