四季の風景

横浜近郊の風景や鎌倉~江の島へ時には神奈川県内のあちらこちらへ写真を撮り歩いている「たろう」のフォト日記です。

・ クサギ 開花~実が出来るまで (2021/08/10))

2021年08月12日 | 花 1

公園の外周を散歩中に白い花が目についた

近づいて見ると「クサギ」の花が一面に咲いていて、泉の森で見たのと同じだ

花冠は5裂平開して、長いシベが突き出ている

横から眺めても素敵なシベだ

クサギはシソ科、東アジア原産、落葉低木、7~8月開花、結実は11月

枝先や上部の葉腋から集散花序を出す 花冠は5裂平開し長いシベが特徴

花の大きさ3~3.5cm 、色は白、11月頃結実、葉は対生する単葉で広卵形

花自体はとても甘い香りを放つ、葉や枝を傷つけると臭気を放つのが名前の由来

両性花で、雄性先熟で自家受粉を避ける 雄性期には雌しべが雌性期には

雄しべがそれぞれ下に垂れる 乾燥した枝葉を煎じて飲めばリウマチや

高血圧に効果があるとされる

大きな葉っぱは対生単葉で、三角状心形~広卵形です

すぐ目の前に咲いていて撮影に好都合だ 開花順に撮影してみよう!!

蕾(萼)の咲き始め (2021/07/ 11 撮影)

この時は蕾だけでは分からず、そばに名札が付いていてクサギと知った

ここからは今回の撮影です

蕾と思っていたのが実は萼で、萼より茎を伸ばして本当の蕾を出す

この薄紫色の萼はその中に実が出来るまでず~っと残ります

萼が開いて茎を伸ばし花が咲いた 長い雄しべが4本で雌しべが1本

クサギの花は両性花で雄性先熟の他家受粉なので雌しべは下に垂れています

雄しべは役割を終えると下に垂れ、雌しべは受粉の為立ち上がってきます

他家受粉した花は枯れてしまいます 花は枯れるが萼は元気なままだ

先に受粉したと思える萼を開いて見ると中に青い実が出来ています

この萼の中の青い実が大きくなって熟すのは11月頃

昨年2020-11-16撮影 実が成熟すると萼は真っ赤になって星状に

裂開し中央に藍色の実を載せている この藍色の実には中に4個の種が入っている

鳥さんたちはこの実を食べて種を運んでくれる

7月に咲き始めた蕾(萼)は花が咲いて受粉し、萼の中に実が出来て成熟し、

11月頃成熟した実を鳥さんに運んでもらう為に目立つ真っ赤な色になって裂開し

熟した無数の種が運んでもらうまで赤い萼のまま枝にぶら下がっています

ここまで調べてきて、どの植物にも共通ですが、子孫繁栄の為にすばらしい知恵が

あるもんだと感心した

 

 

 



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