常緑のキヅタはフユツタ(冬蔦)と呼ばれるのに対して、紅葉するツタは
ナツヅタ(夏蔦)と呼ばれます
山下公園の象の鼻近くのビルに一面にツタが紅葉しています
横浜市営地下鉄センター南駅近くの石垣のツタはステキな
紅葉の真っ最中です
ツタの基本情報として、ブドウ科ツタ属の広葉落葉つる性植物です
葉は互生し花序の枝に付く葉は卵形で3裂し、縁には粗い鋸歯があり
長さ15cmの葉柄を持ちます 花序の無い枝に付く葉は小さく
時に3全裂して葉柄も短い 花は雌雄同株の雄性先熟で、6~7月頃に咲く
葉と対生する位置に長さ3~6cmの集散花序を出し、クリーム色~
黄緑色の小さな5弁花を付けるそうです
果実は径5~7mmの球形の液果で青黒く熟し表面に白粉が付くそうです
撮影用に垣根の上に引っ張り出して撮りました
葉に対生して先端部が吸盤となる巻きひげがあり、この吸盤で
木や壁に付着して上ります
壁面への付着性ではナツヅタが一番で、ガラスや鉄板、コンクリート面
でも難なく登って行けるのは無数の吸盤で植物体を支えているからです
この巻きひげは葉と対生することから、葉が進化したと考えられるそうです
巻きひげの先端部の黒丸が吸盤です 白壁に付着しています
こちらも吸盤で付着している様子ですが、巻きひげが干からびて
濃褐色になっても吸盤の付着力は落ちないでへばりついています
葉に対生する位置に巻きひげがあり、その先端部が吸盤です
吸盤部分を大きくアップで撮りたいですが、手持ちのコンデジでは
これが限界でした (次回はマクロで撮ります)
★以下はネットで調べた参考情報です
「巻きひげの先端部は便宜上吸盤と称し、粘着パッドを持った巻きひげに
よって長い間付着している 粘着液を分泌し、有機質 無機質の基材に
付着することが知られています」
キヅタは多数の気根を出して、樹に絡みついて上に登ります
太い枝には無数の気根が見られます
秋の紅葉観察時にいつも目にするツタの紅葉風景~
緑色~黄色~紅色へのグラデーションがステキですね
多色が混在するツタの風景も更に魅力的です