ヤブガラシの実を発見しました !!
ヤブガラシの小さい花を撮影する度に、実はいつ出来るんだろうか?と
気になっていましたが、関東地方では実が出来ないと知ってからも
もしかしたら実が出来るかも知れない・・・とついつい探してました。
所が今日は偶然に発見~発見~・・・実を見付けました。
上の画像のヤブガラシは何処にで見られる3倍体で実が出来ないそうです。
3倍体の花序は大きく密につきます。 調べて見ましたら、
★【結実するヤブガラシは西日本を中心に分布する2倍体で、東日本で
普通見られる3倍体は結実しない】そうです。
この画像は横浜の西部で撮影した3倍体のヤブガラシです。
全開した花びら4枚、雄しべが4個、花盤の中央に雌しべ1個。
朝に開花し、午前中には花びらや雄しべが次々に落下すると、
中央の雌しべが大きく立ち上がって来るそうですが、でも実が出来ません。
この皿状の花盤には蜜を求めて昆虫たちがやって来ます。
この2倍体のヤブガラシの花序はスカスカでした。
よく目を凝らして眺めると、覆い被さっているヤブガラシの
中に、いくつもの果実の出来ているのが分かりました。
葉っぱの比較です、左は3倍体(大きめ)、右が2倍体(小さめ)です。
左の葉は5小葉からなる鳥足状複葉で、この5枚で一つの葉っぱで、
右の2倍体の葉は不規則な複葉です。
この青い実は8mm 程で、触ると硬く感じます。
上の青い実の縦断面です。中央に仕切りがあり種が入っているようです。
ぶどう科のつる性 多年草。
名前は藪を覆い枯らしてしまう程の勢いがあるのが由来だって。
花弁や雄しべが落下すると、形がロウソクの様に見えるので
「ロウソクバナ(蠟燭花)」とも呼ばれているそうで、
又、「ビンボウカズラ(貧乏葛)」との名前もあるとか。
ヤブガラシの実を撮ってしまえば、な~んだこんなもんかと
思いますが、今日発見出来て、ひと安心です。