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マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

ひいひい爺さん、ひいひい婆さん!

2016-03-19 | Weblog
叔父(母の弟)が「家族の古い写真を集めてアルバムを作ったんだ。」
と言って一冊のアルバムを見せてくれました。
登場人物は母の兄弟や、
母の両親、叔父や叔母、従兄弟たち、
そして母の祖父たち(文久3生、文久1生)。私にとっては「ひい爺さん」
なんと母の曽祖父、1837年(天保8生)らの写真もあります。
「ひいひい爺さん」たちです。
私の子どもたちから見れば、「ひいひいひい爺さん」です。すごいなぁ。

私には父と母がいて、その両親に父と母がいて、
その親がいて、と数えると祖先の数はどんどん増えます。
でも、本当は逆、なわけで、もしかしたら、バスで偶然隣に座った人の先祖の誰かと、
私の先祖の誰かは同一人物だった、ということだってありえないことではありません。
ぐぅ~んと遡れば間違いなくそうなのですから。


今私が住んでいるあたりが
なんにもない「林」だった時代(大正の終り頃)の写真も数枚あります。
ムクノキ(椋)やケヤキ(欅)が多かったそうです。
今では道路が縦横に走り、住宅がぎっしり立ち並んでいます。
祖父たちはこの林の中に家を立て、母の兄弟はそこで育ちました。
写真は雪の日だったのでしょうか。

アルバムをめくりながら、
すごく大変そうな日本髪がだんだん簡単な結い形に変わっていっているな、
なんて思ったり、
私の顔はこの人に似ているなんて思ったり、
歩き始めた頃の母の写真を可愛いな、
とか思いながら見ていたら、
なんとアインシュタインの写真が!
左は知恩院だそうです。
調べて見たらアインシュタインは1922年(大正11年)11月に京都に来ています。
西田幾太郎らの招待だったそうです。
23年後、アインシュタインの発見した理論を基に原爆が作られ、
ヒロシマ、ナガサキに投下され、
町は焼け野原と化し、無辜の人々が大勢殺されたことなど、
当人はもちろん、誰も想像すらできなかったにちがいありません。

このアルバムに登場する人のほとんどがもう、
宇宙のチリになりました。
だから、どういう事情で、誰がこの写真を撮ったのかもう何も分かりません。
でも、宇宙のチリになる前の、
人間だった頃の束の間が、このように記録に残る、
それも、短い間のことではありますが、
それでも写真は、人、一人の人生より長生きです。



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死生観 (山近 茂)
2016-03-20 07:46:58
マリヤンカさまも、ご先祖さまとか死を意識する、ずいぶん弱気なご様子…。

死生観は、宗教もからんできますが、私が知るある看護師さんは、流産・死産を体験していて、「私は死ぬのはちっとも恐くない。だって、あの子たちに会いにいけるから」と、達観されたかたもいらっしゃいます。
生老病死は必然ですが、桜の開花宣言が相次ぐこの季節、誰しも満開の桜の木の下で死にたいと、一度は思ったはず。
私は、自宅が大正年間に建てられた築100年近くの部屋で寝泊まりしています。
昔は自宅分娩でしたので、ここは私が産まれた場所。母の胎内で寝ているようなこの部屋で、安らかに死にたいと願っています。
でも、球磨焼酎の醸造工場の見学に行ったとき、階段をトントン登りながら、大きな原酒の樽をのぞきながら、『あ~、この中で溺れ死んだら楽しいだろうな~』と、不謹慎なことを考えてしまいます(^_^;)
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