車の窓から、ススキの帯と、そのすき間から、線路が見えました。
一度乗ってみたいと思っていた「JR名松線」です。
その名松線の終着駅「伊勢奥津駅」へ、列車ではなく、車で、でしたが、立ち寄ることができました。
ディーゼルなので、電柱も、電線もありません。
待合室の椅子の手編みの座布団が温かい。
当初は、松阪ー名張の予定で着工された路線でしたが、
松阪から途中の奥津まで、になってしまったそうです。でも名前は「奥松線」ではなく、「名松線」・・・
蒸気機関車時代の給水塔が残っていました。
奥津は古くは宿場町(伊勢街道)としてにぎわい、
その後も、木材の集散地として栄え、映画館もあったようです。
林業が廃り、次第に人が少なくなり、
名松線も、何度も廃止の危機がありましたが、
奥津の人たちは「名松線を守る会」「名松線を元気にする会」を作り、
線路沿いの整備他、街道沿いに残る古い家々にそれぞれの「のれん」を掛けるなど、
列車を利用して奥津を訪れる人に、旧街道の散策を楽しんでもらえるようにと、
さまざまな工夫を凝らし、現在に至っています。
↑ 呉服屋さんだったのかな?
旧街道沿いに、随分いい状態で、たくさんの古い建物が残っています。
暖かい季節にまた訪れたいと思います。
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