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マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

祈りはどこへ

2020-09-01 | Weblog
京都では鳥居はほとんど朱塗りです。
伏見稲荷の緑の中の赤いトンネル、
平安神宮の巨大な朱の鳥居が思い浮かびます。
ところが、こちらでは、白い鳥居が多いのです。
白木のままのもありますが、白く塗ってあるものも多くて、
最初はとても珍しく感じました。

先日買い物ついでに、
少し足を延ばして走っていた時に見つけた氏神様(幸神社)も白い鳥居でした。
何カ所かは白木のまま(黒ずんでいますが)の鳥居ですが



道路沿いの鳥居はコンクリート製で白く塗ってありました。



赤も白も、それぞれ意味があるようですが、
防腐剤として、予算があれば、朱(丹)や弁柄などを塗って赤い鳥居にしたのではないかと、
一方、傷んだら、新たな木で、すぐにも立て換えることができる地域は白木のままにした、
ということも考えられるのではないかと・・・
いずれにしても、この辺りは「鳥居は白」にこだわりがあるようです。



なんと読むのでしょう?
めがみ・・・めのかみ・・・

私の住む村では「道切り」といわれる行事があり、
村の中の何か所かの道に、しめ縄を張り「山の神様」に米と酒を供えて、
豊作祈願と、同時に、村に悪い病などが入ってこないように祈ります。
(かつては、道の上を横断して、しめ縄を張っていたそうですが、トラックなどが通りにくいということで、
今は道の両側の木にそれぞれしめ縄を括りつけて、ミョウガの葉や椿の葉が挟み込んであります。)
また、隣村で、今も行われている夏の夜の「虫送り」は
大切な豊作祈願の行事です。
農薬がなかった時代、実り始めた稲を襲う虫に対する、
真剣な祈りだった、と思います。

新型コロナウイルスもどうしようもない・・・
けれど、昔とは違います。
検査をする、感染者を隔離する、治療する、
ということがちゃんとできるはずなのです。
その3つのことを、きちんとしっかりと、するなら、今ではそれほど恐れることはないのではないかと思います。
しかし、現状は、体調が悪くなっても、検査をしてもらえない、お金がかかる、
居場所がない、差別されるかもしれない、処置が遅れて助からないかもしれない・・・
という心配が山ほどあるので、コロナはとても恐ろしい・・・
政治が変われば、変わる事柄ですが、
今はまったく期待できない・・・

こんな案山子も見つけました。

今年突然注目を浴びている妖怪アマビエです。

*考えてみれば伊勢神宮の鳥居も白木、
神宮との結びつきが強いところは白木なのかもしれません。
京都の野々宮神社も(斎王が伊勢に向かって出発する前に身を清めた場所と言われている)、
鳥居は樹皮が付いたままのクヌギ?で塗りはかけてありません。








コメント (2)
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