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絵本作家ブルーナさん死去(ウサギのキャラクター ミッフィーの生みの親)

2017-02-18 | Weblog

 

「ミッフィー」作者のオランダの絵本作家が死去

 

世界の子どもたちに愛されているうさぎのキャラクター「ミッフィー(うさこちゃん)」で知られるオランダ人の絵本作家、ディック・ブルーナさんが16日、亡くなりました。89歳でした。

ディック・ブルーナさんはオランダのユトレヒト生まれの絵本作家で、1955年、白いうさぎの女の子「ミッフィー」を主人公にした最初の絵本を出版し、「ミッフィー」はその後シリーズ化されました。

好奇心あふれる「ミッフィー」が、家族とのふれあいや友だちとの遊びなどを通じて優しさや新しい発見の楽しさを学んでいく姿を描いていて、シンプルな線と鮮やかな色彩が特徴です。

「ミッフィー」の絵本はおよそ50か国語に翻訳され、世界で8500万部以上が販売されたということで、世代を超えて各国の子どもたちに読み継がれています。

日本での知名度も高く、絵本だけでなく、アニメやキャラクターグッズも幅広い年齢層から人気を集め、おととしには「ミッフィー」の誕生60年を記念する原画展が全国各地で開かれました。

オランダの出版社によりますと、ブルーナさんは16日夜、ユトレヒトで亡くなったということです。地元メディアは、「ブルーナ氏の描いたミッフィーは、子どもたちの本棚から永遠に消えることはないだろう」と伝えるなど、ブルーナさんの功績をたたえています。 

参考:ブルーナ氏のサイト

 https://twitter.com/Miffy_UK?ref_src=twsrc%5Etfw

 

Dick Bruna at the opening of his 2005 exhibit of Miffy creations in the Hague. Bruna's iconic white rabbit proved to be popular worldwide. AFP/AFP/Getty Images hide caption

  

Miffy

 

 

うさこちゃんが誕生したのは1955年、ブルーナさんが休暇を海辺ですごしていたときのことです。息子がぬいぐるみのうさぎで遊んでいるそばで、ブルーナさんはいつものように絵を描いていたのですが、そのときふと子どものころペットとして飼っていたウサギのことを思い出し、スケッチブックにウサギを描いたのです。それがうさこちゃんだったのです。それからほどなくブルーナさんは、この絵から1冊の絵本をつくりました。『ちいさなうさこちゃん』です。

ブルーナさんは、ズボンよりドレスを描きたかったので女の子のウサギにしたのだそうです。わたしたちにおなじみのぴんと耳のたったうさこちゃんの絵になったのは1963年からです。その後も、うさこちゃんの耳のまるみや顔のふくらみなど、今日までにすこしずつ変化してきました。ブルーナさんの絵は、とてもシンプル。でも完成までに何百枚ものスケッチが重ねられているのです。