更新記事1月15日:謝罪
サザン桑田、ライブ演出で謝罪文発表「深く反省すると共に、謹んでお詫び申し上げます」
スポーツ報知
昨年末に行われたサザンオールスターズの年越ライブでの一部演出が問題視されている件で、桑田佳祐は15日、謝罪文を発表した。全文は以下の通り。
サザンオールスターズ年越ライブ2014に関するお詫び
いつもサザンオールスターズを応援いただき、誠にありがとうございます。
この度、2014年12月に横浜アリーナにて行われた、サザンオールスターズ年越ライブ2014「ひつじだよ!全員集合!」の一部内容について、お詫びとご説明を申し上げます。
このライブに関しましては、メンバー、スタッフ一同一丸となって、お客様に満足していただける最高のエンタテインメントを作り上げるべく、全力を尽くしてまいりました。そして、その中に、世の中に起きている様々な問題を憂慮し、平和を願う純粋な気持ちを込めました。また昨年秋、桑田佳祐が、紫綬褒章を賜るという栄誉に浴することができましたことから、ファンの方々に多数お集まりいただけるライブの場をお借りして、紫綬褒章をお披露目させていただき、いつも応援して下さっている皆様への感謝の気持ちをお伝えする場面も作らせていただきました。その際、感謝の表現方法に充分な配慮が足りず、ジョークを織り込み、紫綬褒章の取り扱いにも不備があった為、不快な思いをされた方もいらっしゃいました。深く反省すると共に、ここに謹んでお詫び申し上げます。
また、紅白歌合戦に出演させて頂いた折のつけ髭は、お客様に楽しんで頂ければという意図であり、他意は全くございません。
また、一昨年のライブで演出の為に使用されたデモなどのニュース映像の内容は、緊張が高まる世界の現状を憂い、平和を希望する意図で使用したものです。
以上、ライブの内容に関しまして、特定の団体や思想等に賛同、反対、あるいは貶めるなどといった意図は全くございません。
毎回、最高のライブを作るよう全力を尽くしておりますが、時として内容や運営に不備もあるかと思います。すべてのお客様にご満足いただき、楽しんでいただけるエンタテインメントを目指して、今後もメンバー、スタッフ一同、たゆまぬ努力をして参る所存です。
今後ともサザンオールスターズを何卒よろしくお願い申し上げます。
株式会社アミューズ
桑田佳祐(サザンオールスターズ)信
更新記事1月11日:安倍右派からの抗議
「不敬か、表現の自由か」 サザン桑田氏
昨年末、横浜アリーナで行われたサザンオールスターズのコンサートが波紋を広げている。
「(リーダーの)桑田佳祐氏が紫綬褒章をオークションにかける真似をしたのは不敬にあたる」などとして、日章旗を掲げたグループが、きょう、抗議活動をした。
グループはサザンオールスターズの所属事務所が入る渋谷区のビルを訪れた。敷地内には入れなかったため、路上からの抗議となった。
現場には在特会界隈のヘイトデモに参加しているメンバーの姿もあった。
トラメガのボリュームをあげ彼らは叫んだ―
「在特会が不敬罪の復活に取り組んでいるが、不敬罪は日本人の中に脈々と息づいている・・・」
「ピースとハイライトの歌詞の問題ではない。紫綬褒章を賜ったような人間が天皇陛下を揶揄する、そのような言動はおかしい。陛下に対する不敬、日の丸バッテン、魚釣島の表記は国体破壊である」
天皇陛下は新年にあたって「満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び、今後の日本のあり方を考えていくことが、今、極めて大切なことだと思っています」とのお言葉を述べられている。
桑田氏も話題曲「ピースとハイライト」の中で「20世紀で懲りたはず」として、先の戦争の教訓に学ぶべきだと唄っている。
むしろ桑田氏は天皇陛下の歴史認識に近いのではないだろうか。
日章旗を持ったグループが強調したのは―
「桑田氏の行為は表現の自由ではなく、国家の基本的理念、歴史、伝統、文化を著しく傷つけた国体破壊である」という点だった。
国体という概念自体が戦後憲法のもとでは存在しない。「不敬罪」も存在しない。彼らは「国体」「不敬」というアナクロな言葉に かこつけて 非難を浴びせた。
非難を浴びたアーチストは次回から自由な表現がしにくくなるだろう。日本はこうして重苦しい社会になってゆく。
記事1月5日:サザン桑田の安倍風刺パフォーマンス
チョビひげは、ヒトラーに扮して安倍首相を揶揄? サザン桑田突飛パフォーマンスに憶測飛ぶ
J-CASTニュース
31年ぶりに紅白に出演した人気バンド「サザンオールスターズ」の突飛なパフォーマンスが、ネット上で論議になっている。
サザンについては、NHK紅白歌合戦に出演するかが直前まで伏せられ話題になった。結局、年越しライブの中継という形でサプライズ出演を果たし、会場の横浜アリーナは大いに盛り上がった。
■紫綬褒章をライブ中にファンらに披露
そこで、リーダーの桑田佳祐さん(58)は、冒頭から別のサプライズを持ち出した。「ピースとハイライト」の曲を披露する前のパフォーマンスとして、ちょびヒゲを付けた姿で登場したのだ。
さらに、紅白には中継されなかったものの、ネット上に投稿された写真によると、桑田さんは、2014年11月に授与された紫綬褒章をライブ中にファンらに披露した。真偽ははっきりしないものの、桑田さんはそこで、お尻のポケットから褒章を取り出したうえ、何かつぶやいたともされている。
サザンを巡っては、13年8月のライブで新曲「ピースとハイライト」を披露したとき、後方の大画面で「在日特権を許さない市民の会」と「レイシストをしばき隊」が小競り合いをする映像を流して物議を醸した。根拠はなかったものの、サザンがしばき隊の肩を持っているのではとの憶測が飛んでいた。
こうした経緯もあって、ちょびヒゲは、ヒトラーに扮して、安倍晋三首相を揶揄しているのではないかとの憶測もネット上で出た。実際、「ピースとハイライト」の歌詞には、「都合のいい大義名分(かいしゃく)」というフレーズがあり、これが安倍内閣による「解釈改憲」を指しているのではという声もある。さらに、「ピース=平和」と「ハイライト=極右」と対比させている、といった指摘もあった。
紫綬褒章をライブ中に持ち出すなどしたことに対しても、批判の声が上がっている。
「反日サザンかよ」「おちゃらけて軽く扱っていいものと悪いものぐらいの区別つかないのか」といったもので、ライブを中継したNHKにも批判が出ている。
中には、「サザンは湘南茅ヶ崎のイメージダウン」などとして、「サザンビーチちがさき」の呼称を改めるよう神奈川県茅ヶ崎市に働きかけることを呼びかける向きもあった。
もっとも、こうした批判には、疑問を呈す声も多い。
「明らかに単なる平和を歌った歌だったのになんで怒ってるんだ?」「『サザンは反日』 全く意味が分かりません...」「サザン最高!茅ヶ崎、湘南がまた好きになった」
元日テレディレクターで法政大教授の水島宏明さんは、ハフィントンポストへの1月1日付寄稿で、「ピースとハイライト」の曲について「日本では珍しい平和へのメッセージソング。その歌詞の意味を改めて噛み締めたい。歌ったサザン、そして放送したNHKの勇気が伝わってきた」と評価した。
サザンに揶揄されたとも言われた安倍晋三首相も、年越しライブの前ではあるものの、14年12月28日に昭恵夫人とともに横浜アリーナでのライブを鑑賞している。報道によると、「爆笑アイランド」の曲で桑田佳祐さんが「衆院解散なんてむちゃを言う」などと替え歌を披露し、安倍首相も身をのけぞらせて驚いたというが、ライブ後には「楽しみましたよ」と報道陣に感想を話していた。