まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

小説と映画で 『まく子』西加奈子作

2019-02-27 07:54:26 | 

若手女性作家では贔屓の西加奈子さん。

「まく子」は「サラバ」で第152回直木賞を受賞後、一作目として描き下ろした小説で、
児童小説では異例の累計55,000部の売上を記録した超人気作品だそう。

私はそうと知らずに読んだが後で児童書と分かってそういえばと納得。
西さんの本を福音館が発行とは珍しい、とちょっと不思議だったがそういうことなのね。

    文庫版

西さんの本のタイトルは本当に強烈なインパクトがある。
そして、ご本人のイラスト装画も強烈。この本を手に取って読んでみてと本が訴えかけてくる。

「まく子」とは。
まさか主人公の名前ではないとは思いつつ、西さんのことだからそれもありかな、なんて。
「撒く」子
石でも水でも枯葉でも紙の花でもなんでも手に取って撒く。
撒けば必ず落ちる、「落ちる」のが面白い楽しいそれだからいいと言って撒く。
だから、「まく子」。

登場人物、皆が素敵。あたたかい。
「大人になりたくない」といった思春期の複雑な感情を持つ、慧(サトシ)少年の感性がみずみずしい、
君は素敵な大人になるだろうな、と思わせてくれる。

それにしても、西さんの作品は突飛だ、まさか最後がああなるとは。
うーん、ふさわしいようなそうでもないような。

少女の秘密が、ぼくの世界を塗り替えた。信じること、与えること、受け入れること、そして変わっていくこと…。
大人になりたくない僕が 恋をした不思議な少女 彼女がまく奇跡に 世界は美しく輝きだす。
忘れていた“大切なもの”を思い出し涙するー 今を生きる大人たちへ贈る、再生と感動の物語。

私がごちゃごちゃ言っているよりも、こちらを読んでいただいた方が早いです。はい。 

「まく子」公式ホームページはこちら

 

映画『まく子』予告【3/15(金)テアトル新宿ほか全国公開】
300館越えの映画があるというのに、上映館は今のところ全国でわずか60館強。これでも増えたとか。
ここ横浜でも、ブルグ横浜13、1館のみの上映。

鶴岡慧子監督、 この摩訶不思議な小説のどこをどうとって映画化しようと思われたのかちょこっと疑問だったが、
ある方から勧められて原作を読み、トライしたくなったとおっしゃっている。
自分もサトシの目線でコズエに出逢い、とても面白く多面性のある魅力的な少女であることに心惹かれたそうな。
脚本書くのに2年間を要したそうだが、さもありなん。

主人公のどうしようのない父親役が草彅剛さん。
キャスティングに名前が挙がって当たって砕けろでオファーしたそうな。まさかのokで企画は動きだしたと。 

結局、ツヨシクンに行きつくのか。
これが役者草彅剛のファンの心得。封切りされたら観に行くのである、もう今から決めている。

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