七夕祭り、お盆と続くこの時期、旅に出た同級生達が帰ってくる。時々お呼びがかかるので、ホイホイと出かけていく。
当然の如く、思い出や現況についてのよもやま話に花が咲く。
「この人はね、テストのときでも教科書を眺めているだけで分かるって言ったが・・・問題みるとそのページが浮かんでくるって、どこに書いてあるか分かるって。」と本人が覚えていなことを披露されたのは、歯科医をしている彼女。堤真一ファンで私と握手。ローマが大好きでローマだけに滞在してあちこち見て歩くそうだ、そんな話も・・・
キルト作りでは定評があるもう一人の人。もうすでに素人の域を脱していて、母校の大学がお買い上げしたり、海外の展覧会にも出品している。何十年来続けているなんてできることじゃない。次の作品の構想を練る時が楽しいって。2メートル四方の作品が見栄えがすると。未だ裸眼で針に糸を通すことができることを自慢している。
「足るを知る」のもう一人の彼女は、
「私はね、旅行や温泉や映画とか行かないでいいの。家でボーとしていることができるから。」って言う。でも、みんな知っている。彼女がバラ作り名人なこと、庭づくりに精出していること。素敵な絵を描いていること。花好きなことが高じて今や登山にはまっていること。そのための体力作りにと水泳に励んでいること。努力家だ。
某国立女子大の教授は唯一の男性。
「俺は小学生の時、いろいろ分からなかったから、分からない子がどこで躓くか分かる。だからそこを、これこれこうでそうなるとしっかり教える。」と豪語する。
「ピカソを知るにはダヴィンチまで遡らねば・・・・理解できない。」とかなんとか言う。
基本に立ち返らねばと言う。
私がぼそっと「それって結構面倒くさいね。好きだけでいいわ。」という言葉も聞き逃さない。黙って拝聴していればいいものを。口を出さずにはいられない私は人間ができていない。
そんなこんなの話が4時間も続いて・・・
横浜でも佐渡でも、
「どうでもいいっちゃ。なんでもいいがねぇ。」
「まあ、いっか!」「そうだね。」の世界に身を置いている私は、そんなこんなを聞いては、ははあーっと、ひたすらひれ伏して・・・