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チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

E.T.

2012年11月11日 | 日々のこと

小雨、22度、82%

 映画も一人で見に行く方が好きだわ、と友人へのメールに書いた時です、急に、ある光景がムクムクと目の前に広がりました。

 映画を見終わって、出て来た明るいロービーでの光景です。その映画館は出来たばかり、日本でも、全場入れ替わりが始まったばかりの頃でした。大きな椅子、少しリクライニングだったかもしれません。そこ、有楽町のマリオンのこけら落としの映画は、E.T.でした。

 映画を見たのは我が家の3人でした。1982年初公開ですから、息子はまだ4歳。

 何を思い出したかって、明るいロービーに出て来た我が家の3人の顔です。一生懸命泣くのをこらえようと、鼻の頭は真っ赤、3人とも鼻をすすっていました。

 たったそれだけのことです。こうして、DVDで家で見ても、やはり、わかってはいるのですが、泣いてしまいます。横で一緒に観てる方もそうです。

 このE.T.は、前売り券を買うのも大変でした。そんなに余裕の無い我が家の、きっとその月の唯一楽しみだったはずです。小さな息子を挟んで、3人で観た思い出がある映画です。

 笑える映画なら人と一緒でも良いけど、泣ける映画は、一人で思い切り泣く方が私にはいいようです。

 


きのこ 香港

2012年11月10日 | 香港

晴れ、24度、92%

 きのこの季節になりました。今では、一年中あるきのこです。専門家の人によれば、それでも、やはり秋から冬が一番美味しくなるのだそうです。

 香港の人たちも、きのこ好き。もちろん、椎茸を使う料理が一番多いのですが、干した椎茸の方を好んで食べます。香港で売られている干し椎茸、一番お値段がいいのが、日本のドンコです。中国の物に比べたら3倍もします。それだけ、かさが厚く、いい香りです。

 スーパーの棚には年中同じきのこが並んでいます。椎茸、しめじ、エノキ、マッシュルーム。ところが、市場に行くと、珍しいきのこがあります。

   ヤナギマツタケ、フクロタケ。あれ、キクラゲなんかもありますね。

  ヤナギマツタケは、松茸とは全く違う品種です。日本でも、街路樹の根元なんかに生えているのを見かけます。香りは強くありませんが、茎の食感が面白いきのこです。 白しめじと思っていたら、どうも違うきのこのようです。エリンギのような歯触りで、くせの無いきのこの香りがします。

 この2つと牛肉で、 秋の炒め物。

  フクロタケ、世界で3番目に栽培量があるというきのこです。タイ料理のトムヤンクンには、必ず入っています。半分に切ると、 とにかく可愛いきのこです。ただ、フクロタケ、とても傷みが早いのが難点。市場でも、どこの八百屋も売っているわけではありません。古くなると、頭から開き始めます。そのうち、水気が出始めると、イヤーなにおいに変わります。売る方も、管理が大変なきのこです。コロンとしているのに、柔らかな舌触りで、新鮮なうちは独特の香りがあります。中華では、炒め物として出されます。中華料理といっても、フクロタケを使うのは、広州から南だそうです。


切手  (香港)

2012年11月09日 | 香港

小雨、23度、92%

 香港の郵便局は、年に10回ほど記念切手を発売します。秋口になると、次の年の記念切手のカタログが郵便局に置かれるようになります。

 自分が住む国以外からの手紙に付いている切手は、それが記念切手であろうが無かろうが、楽しい物です。記念切手を、シートで買うようになって、随分経ちます。シートとは、25枚が一枚になっている切手のこと。

  香港ミュージーアムのコレクションから

  別の年の香港ミュージーアムのコレクション

 どちらも$3切手です。$3切手で、日本もヨーロッパもアメリカも出すことが出来ます。

 記念切手の蒐集をしているわけではありません。使うために、手紙に張るために、意匠のいい切手は、必ず買うようにしています。25枚あっても、あっという間に使うのですが、時に、2枚3枚と残しておくことがあります。

   雁の一種の鳥に中国人が好きな金魚

  HSBCのビルの落成記念切手  中秋節の記念

  ダイアナ妃とチャールズ皇太子の来港記念

  香港の花、ブーヘニア

 この6種類の切手に共通しているのが、 エリザベス2世のマークが入っていることです。つまり、返還前の香港の切手です。

   返還後は、中国香港と漢字で書かれています。

  13年前のうさぎ年の切手です。ウサギが触っている大きな金色のミカンを、スリスリと擦ると字が出てきます。後にも先にもこの切手だけ。

 春節(旧正月)前になるとこうして干支の切手が発売されるのですが、残念なことに春節は暦の上でのお正月より後になります。干支の切手を、私は年賀状に貼ることが出来ません。

 今、手元にある切手はこれだけです。ダイアナ妃とチャールズ皇太子二人の切っても使ってしまいました。最近、つくづく香港に長居してしまったなと思う反面、いつまでいることが出来るのかもわかりません。記念切手ぐらい、もっと取って置けばよかったなと、後悔しています。でも、きっと、香港のこの切手を受け取ってくれた人たちが、何か感じてくれたのではないかなと思っています。

 世界中のポストサービスが、一番忙しくなる季節を迎えます。クリスマスカード用には今月の末に出る、香港野鳥の切手を、年賀状には、香港ミュージーアムコレクションのうちの一枚を使うつもりです。

  

 

 

 


トルコ桔梗と一週間

2012年11月08日 | 

曇り、22度、82%

 庭に咲く花を活ける、道端の名も無い花をコップに挿す、そんな花との向かい方が好きです。友人が、ご主人の手入れする庭のバラが、この時期になっても莟を付けているとメールをくれました。その彼女のフラワーアレンジを見て、数年ぶりに花市に通い始めました。

 先週は、トルコ桔梗を一束。12本のトルコ桔梗、花も莟も一杯ついています。初めて見たトルコ桔梗が紫だったからでしょうか、紫のトルコ桔梗が一番好きです。

  まずは、あまり切り込まず、大振りの壷に。洋花を、地味な壷にさすのも、華やかさには欠けますが、違和感はありません。

 下のはらった小枝にも莟がついています。 鏡の前に。

  莟の色具合も、自然のなせる技だといつも感心します。たった一種活けのトルコ桔梗ですが、この莟と、開き出した莟のおかげで色にニュアンスが出ます。

 毎朝、古くなった花を取り除き、4日目には、全体をぐっと切り込んで、別の花器に生け直します。 開き始めた莟は薄紫の花になります。コスタボダの蛇の絵が描かれたガラスの花器です。

 鏡の前も、 我が家の、ピッチャーやミルクジャグは、本来のお仕事より、花入れに使われることが多いようです。

 花を養っていると、朝の仕事がひとつ増えます。それでも、花が家の中にあるのは、いいもので、台所の隅にも、 見出し写真は、買って来たばかりの桔梗が、コロンと花だけ落ちました。テーブルの真ん中に。

 さて、今日はどんな花に出会うかな?


伊麺 (イーミン)

2012年11月07日 | 香港

晴れ、22度、79%

 香港は、お米が主食です。でも町中には、麺を食べさせてくれる店が山のようにあります。マカロニだって、日本のおうどんだって、中華風にしてしまいます。

 そんな理由からでしょうが、大きな市場には、必ずと言っていいくらい麺を作って売っている店があります。 セントラルの、行きつけの店です。そして、その麺の種類たるや大変な数です。この店は、私より少し年上の夫婦が朝早くから麺を作りながら、売っています。行き始めた頃、まだ小学生だった男の子が、おじさんと一緒に今は店をやっています。 油麺、炒麺用の乾麺、 腸粉、といってこれを炒めて食べます。飲茶の腸粉とはちょっと違った庶民の味です。 河麺。くっ付かないように、油がまぶされています。

  たくさんの乾麺。 この棚の奥で、麺を作っています。棚横の冷蔵庫には、餃子やシュウマイの皮が入っています。棚にあるのが、伊麺。

  直径20センチほどの揚げ麺です。卵麺をあげてあります。食べる時は必ず一度湯がきます。油を落とすためです。結婚式の最後にも出て来るこの麺は、とても長い麺です。長いことは長寿、縁が長くを意味します。

 スープにしたこの麺も美味しいのですが、私はやっぱり、炒めていただきます。干焼伊麺といって、お店で食べさせてくれるのには、黄ニラとフクロタケが必ず入っています。今日は、私のお昼ですから、残り物のお野菜で、味は、オイスターソースでさっぱりと。

  この麺の優しい甘みが、オイスターソースの香りと一緒になって、美味しい麺料理です。

 


歯ブラシ

2012年11月06日 | 日々のこと

晴れ、22度、76%

 毎月、月が変わったついたちに、新しい物に替えるものが幾つかあります。台所のスポンジ、テーブルクロスそして、歯ブラシ。

 歯ブラシにこだわりがあるわけではありませんが、私がまだ日本にいた頃は、歯医者さんが薦める歯ブラシは、スモールヘッドに硬い毛でした。今は何がいいと言われてるか知りませんが、どうもこのスモールヘッド、硬い毛、というのが私の頭にしっかり入っています。ここ香港に来た25年前、香港で売られていた歯ブラシ、大きなヘッドばかりでした。日系のデパート、スーパーだって歯ブラシ、歯磨き粉は日本の物が無い時代でした。やや小振りの歯ブラシを使うか、年に一回の帰国の時に買い溜めて来るか、こんな小さなものにまで難儀しました。

 25年経った今、おかげで、日系のデパートやスーパーには日本の歯ブラシが並んでいます。でも、地元の普通のスーパーやドラッグストアーでは、未だに、大きなヘッド、しかも、毛質は、hardはなく、mideamかsoftのみ。日本に帰ると、やっぱりスモールヘッドがたくさん売られてます。香港人の好みか、香港の歯医者が薦めるのは、きっと大きな頭の柔らかい毛の歯ブラシなのでしょう。歯ブラシひとつとっても、お国柄があるようです。

 我が家人、とくに歯ブラシには注文がありません。それでも、ひと頃、ブタ毛の歯ブラシを所望なさいました。そこで、香港中探しまわったところ、普通のスーパーなどでは見かけないメーカー、doragonというところから、出ていました。売っているのは、スーパーでなく超級市場。超級市場、スーパーマーケットなんですが、チェーン店でなく、家族でやっているようなスーパーです。今では、それこそほとんど見かけません、この豚毛の歯ブラシ。

 今、香港のスーパーの歯ブラシ売り場の前に立つと、それはそれは、色とりどりの歯ブラシが並んでいます。見出し写真の、左が家人の歯ブラシ、香港コルゲートの物です。右が、香港のジャスコで見つけたスモールヘッドのhard、確か、ジャスコのブランドの物でとっても安かったので今月から使い始めています。私のです。

 時には、歯ブラシのような物から、いろいろ考えさせられます。


おじぎ草

2012年11月05日 | 日々のこと

晴れ、22度、72%

 子供の頃夏休み、母方の実家に行くと、濡れ縁の横に盆栽にまぎれて小さな鉢がありました。必ず、祖母が夕方に水を遣っていました。ジョウロの水があたると、シナッと萎れます。従兄弟たちとは年が随分開いています。おまけに一人っ子です。遊び相手もいませんから、このおじぎ草に遊んでもらっていました。ぼわぼわとした白い花が、夕目にも記憶に残っています。

 ここ香港、夏、山側の日当りのいい斜面には、ピンクのおじぎ草がたくさん咲きます。以前はよくこの種を穫って来て、どことなく鉢に蒔いていると、毎年毎年、芽が出て来て可愛い花をつけてくれました。ところが、どうも家人、このおじぎ草がお好きではないようです。以来、家で育てることをしなくなりました。山に行けば見れますからね。

 この8月、盛りのおじぎ草の花を撮りました。撮りながら、この秋は、この種を必ず取ろうと決めました。毎月一度、香港島の東のマントパーカーに上ります。そんなに高い山ではありません。往復、私の足で2時間足らずです。上り始めて、10分目ぐらいからポチポツおじぎ草が見られます。種が完全にカラカラになるまで待ちます。やっと先日上ったとき、カラカラの種を見つけました。 おじぎ草はマメ科の一年草です。しかも、ミモザと同じ仲間です。ミモザの葉っぱのミニュチュアです。

  マメ科ですから、こんな種です。茎にも、とげがあります。そうそう、おじぎ草、触ってもシナッと葉を閉じますが、夜になると葉をしっかり閉じて休みます。休んでいるおじぎ草は、はかなげです。

 来春、早めにこの種をまきましょう。あっという間に、大きくなってくれます。


豆苗 トウミャオ 

2012年11月04日 | 香港

晴れ、22度、78%

 先日友人が、来春のために空豆とグリーンピースを庭に蒔いたと、FBに書いていました。昨日は,その小さな芽の写真もアップしていました。庭で取れる豆類をさっと湯がいただけで、お酒のおつまみなんて最高です。とは言っても、我が家のプランターではね。

 香港の市場で、グリーンピースが売られるのはごく稀です。売っていても小さなグリーンピースです。何故かしら?と考えると、実がつく前に、一番美味しいところを食べるからでしょう。それが、豆苗。10月の半ばから春先まで、市場には、 こんなに山盛りの豆苗が出てきます。まだ、出始めですからほかの葉物に比べると、随分いい値段です。日本のスーパーにも、中国からの豆苗が売られています。ところがあちらは、豆のスプラウトです。食感も、味も、この豆苗とは全く違ったものです。そして、 この葉っぱが小さくてチョウチョの羽のように薄いものほど、先端部分ですから美味しいのです。香港の中華料理では、野菜の炒め物を注文の一品に加えます。この時期からは、絶対、豆苗。炒める時は、よく洗った豆苗を、たっぷりのオイルにざーっと開けて、お塩とほんのちょっぴりの砂糖、クッショとなる前に、お酒を回しかければ出来上がり。3分もかかりません。 市場で買う時は、一斤いくらで買います。つまり、600グラム。半斤でも売ってくらますが、炒めると、ゆでるより嵩が減ります。つまりたくさん食べることが出来るわけ。見出し写真は、お浸しにしたところです。私は、お浸しにも、お味噌汁にも入れます。ほんのりした甘みが楽しめます。

 豆苗を楽しんでいるので、肝心のグリーンピースはすっかり冷凍物に頼っていますね。


キャラメルティー

2012年11月03日 | お茶

晴れ、22度、82%

 味覚が発育していないのか、キャラメルと聞くと我慢出来なくなります。甘いキャラメルも好きですが、あの香りです。

 キャラメルティーというのがあるのを知ったのは、何かの本で、洋梨のタルトとマリアージュのキャラメルティーが美味しくて、と書いてあるのを読んでからです。日本に帰った折に、マリアージュでで、量り売りで買ってきました。確かに美味しい!香港では手に入らないので、地元ペニュンシュラホテルのキャラメルティーを買いました。いいお値段にも関わらず、香りがよくありません。次に日本に帰ったとき、今度はフォッションのキャラメルティーを買ってみました。香りはいいのですが、苦みが残ります。それに、こんないい紅茶ばかり飲んではいられません。

 10年以上前のこと、香港の日系のシティースーパーに、エレファントというメーカーのキャラメルティーが売られていました。ティーバックで、フランスのメーカーでした。これを飲んだとき、えっ!とビックリ。ほのかに甘いのです。そこで、ティーバックを開けてみると白い粒が見られます。舐めてみると、キャラメルでした。もちろんいい香り。でも、一年もしないうちに、輸入されなくなりました。

 今回は溜め込んでいた、3種類のキャラメルティーを飲み比べてみます。

 右端の、AKBARは、7月に上野の美術館に行った帰り、アメ横で見つけたものです。セイロンの会社のようですね。 色も味もいいのですが、 残念なことにキャラメルの匂いが薄い気がします。

 左下は、BIGELOWアメリカの紅茶です。ここ香港でも時折手に入ります。家人がシンガポールから買って来てくれました。BIGELOWは、アメリカでは最もシェアの大きな紅茶会社で、自社農園をアメリカ国内に持っているそうです。 ここの別のフレーバティーも、フランスのものとは違って、美味しいと思います。さて、このバニラキャラメル、すごく濃厚な香りです。匂いだけで、キャナメル好きにはたまりません。 ところが、口の含むと苦みを感じます。

 左上は、フランスのリプトンのもの。龍ちゃんのママに無理を行って買って来てもらいました。 煎れている時はさほど、キャラメルの匂いは無いのですが、一口飲むと紅茶と、キャラメルの香りが一体になって、これは美味しい。色も、 澄んだ色が出ています。

 同じ紅茶でも、季節や自分の体調で美味しかったり、美味しくなかったりします。

 ちょっと甘みのあるエレファントの紅茶、実は今もフランスでは売られているそうです。エレファント社をフランスリプトンが買い取って、リプトンエレファントとして売られているとのこと。箱の真ん中には、ゾウの絵が描いてあるそうです。 


モカスプーン クリストフウィッドマン

2012年11月02日 | 身の回りのもの

曇り、20度、79%

 買い物には失敗がつきもの、言い逃れのように聞こえます。随分以前にもこのブログに書いた、エルメスのデミカップ、20年近く前のことなのに、買う時に悩んだことを覚えています。決して、衝動買いはしません。お店の人が呆れるくらい、通っては考えて買います。何に迷ったか、デミタスカップがいいか、ティーカップにするかでした。デミタスカップに決めた

のは、ソーサーの中央に描いてある絵に惹かれたからです。 左の東洋の小石と名前を持つシリーズです。

 この薄い華奢なデミタスカップに、クリストフルの大きなティースプーンは似合いません。そこで、買い求めたのが、ドイツのウィッドマンの花がデザインされたモカスプーンでした。そのうえ、東洋の小石シリーズのケーキ皿も求めていたので、ケーキフォークも買い求めました。 どれもクラフトマンシップが香る繊細なものです。

 ところが、我が家はコーヒーは飲みますが、エスプレッソにお砂糖を入れてガリガリとはしません。やはり大振りのカップで飲むのです。つまり、ほとんど出番はありません。しかも、2つほど割ってしまいました。食器棚にも入れず、箱に入れて仕舞ってあったのですが。去年辺りから、コーヒーではなく、ヨーグルトやアイスクリームをよそおって使っています。

 デミタスカップでなくティーカップを選んでいたら、ウィッドマンのモカスプーンは我が家に無かったでしょうね。失敗というか、どうしてもこんな無駄をしてしまいます。