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チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

根津美術館

2012年11月20日 | 旅行

曇り、22度、80%

 3日間の日本滞在中、自由に動ける時間はたった5時間。最近は、買い物に魅力を感じなくなりました。家人が、よく何か欲しいものは無いかと、尋ねてくれますが、もう充分にありますからね。

 そこで、かねてから行きたかった根津美術館に、雨の中を出かけました。開催中の展示も目的でしたが、3年ほど前に改装を済ませた、建物と庭園を見たいとずっと思っていました。設計は、隈健吾。竹垣の入り口を入ると、目の前には、映像で何度も目にした光景が。

  これは、その入り口に向かって撮った写真です。雨と冷えた空気のせいもありますが、身が引き締まるような清浄感が漂っています。屋根がぐっと張りでたこの空間、お天気がいい日には、薄明かりの中、竹からの木漏れ日が見えると思います。

 根津美術館の建物を語る方は、この屋根を必ず話題になさっています。切妻屋根。お寺の本堂によく見られる、あの形です。平な屋根でないので、当然館内の天井部分が斜めになります。にもかかわらず、日本様式の美しさを堪能することが出来ます。

 今年は、紅葉が遅いのよ、と皆さんがおっしゃいます。遅いも早いも、もう、日本に疎くなっている私は、赤や、黄に染まっている木を見るだけで、日本を感じる始末です。

 雨の中を、庭園に出ようとしたところ、雨の日に来てよかったと、思う光景を目にしました。切妻の軒から、滴り落ちる雨のカーテンです。

 庭に出てすぐに、イチョウとモミジの木があり、色づいています。 斜面に面したかなりの広さの庭です。足元は石畳です。改装前は、飛び石だったそうです。石畳の方が遥かに歩き易いですね。 庭に置かれた石籠にも、根津美術館の所蔵品の量、質を感じます。

 土曜日ですが、雨のおかげで人が少なく、この空間を独り占めにしているような気分です。 熊笹にかかる落ち葉も、絵のようです。ここで、モミジの落ち葉を一枚拾ってきました。とても小振りなモミジです。

 次にくるときは、晴天の日でありますように。きっと、全く違う顔を見せてくれるはずです。