
曇、22度、88%
九月二十日はモモさんが我が家に来て14年目でした。最近やっとモモさんの古い写真を見ることができるようになりました。日本に来てからの写真は見直すことができても、香港時代の写真を見るのは辛かった。写真を繰って行くとモモさんの一つ一つの表情やその時のことを思い出します。まるで側にいるようです。思わずPCに向かって「モモ」と声が出てしまいます。
数日前、近くの横断歩道を渡っていました。急に思い出しました。モモさんと一緒に走ったのはこの横断歩道が最後でした。亡くなる二十五日ほど前のことです。モモさんを動物病院に4日預けることになりました。主人の会社の用事でどうしても東京に行かなくてはなりませんでした。行きたくなかった。この時すでに便も尿も出ない状態のモモさんでした。毎日導尿をしてもらいました。時折、浣腸をしてもらいますが便は出ませんでした。それでも元気です。よく食べました。その病院に向かう時、この横断歩道を渡りました。4車線の道を渡る途中で信号がチカチカ、「モモ、走るよ。」喜んで一緒に走ります。
思い出したその時も、そしてこうして書いている今も、私の右腕にモモさんの引っ張る引綱の力強さが蘇ります。小さい頃はよく走りました。歳をとるとだんだん歩くのですらおそくなりました。それでも短い距離を「モモ、走るよ。」と言うと私の前を駆けて行きます。急な雨の時などがそうでした。私の前を走るモモさんの両耳は揺れています。キリッと巻き上がった尻尾、忘れません。
東京から戻って、病院にお迎えに急ぎます。出て来たモモさんは4日前と違って、元気が無くなっていました。主人と私を見ても尻尾すら振りませんでした。それから3週間でモモさんは亡くなりました。
最後に一緒に走った横断歩道、これからは渡る度にモモさんの後ろ姿が目に浮かぶはずです。
これからもいろんな場面で同じ様な思いをされることでしょう。こころの片隅にモモさんがいる証ですね。
私も一昨日 以前住んでいた家の近くの歯医者へ行った帰り、大丸方面へ抜けようと、桃といつも散歩していた今泉公園を通った際、急に涙が溢れ、思わず 桃と叫んでいました。
一人で運転してる時は、憚ることなくモモに話しかけてます。最近、PCに向かって「モモ」などと言うとココが急に暴れます。何か感じてるのでしょうね。それも辛いけど、、、。