
雨、20度、99% 雷
毎日の台所仕事、何気なく使う大小の道具たち。この何気なくとは、きっと、自分の手の延長線として道具を使っている時の感覚ではないでしょうか。どうも使い勝手が悪いと思い始めると、何気なく使えなくなります。
10年ほど前でしたか、私の台所道具に大きな変化がありました。道具を新しく買い足したというのではなく、以前まで使っていたものを切り替えたのです。それが、
こちら、シリコン製の耐熱のゴムベラです。それまでの木べらでの作業は、一変して、この2本に譲られました。ルクルゼのアメリカ製です。小さな炒め物は、今でも全てこの2本で賄っています。ところが、ブルーのゴムベラの先が黄変しているように、炒めるものによっては、洗ってもスッキリと落ちません。よくこのルクルゼのゴムベラを使っている雑誌のグラビアを見ます。皆さんきれいにお使いです。白のゴムベラだって、真っ白です。こうして、ちょっと道具に疑問がわくと何気なく使えなくなります。そこで、
やはり耐熱のゴムベラをIKEAで求めました。真っ白なのが、気に入りました。お値段も日本円で100円しなかったはずです。中国製です。でも、値段相応というべきなのか、へらの先がクニャッとなりました。
ゴムベラは、耐熱のものが出る前から、台所で活躍していました。お菓子を作る時、クリームや種の生地をきれいに拭うためです。 この作業には、へらの先のしなり具合と薄さが肝心。うまくボールのカーブに沿ってくれなくては、用を果たしません。この日本製の貝印のゴムベラは、私の要望に応じてくれています。
お菓子作りにも火を使う作業があります。カスタードや、ジュー生地を作るとき、絶えずかき回さなくてはなりません。 これは耐熱のものです。フランスのマトファー社のゴムベラ。さすが、製菓用品の老舗だけあって、使い易さは抜群です。色が違っていますが、柄とへらは一体化しています。
こうして、調理用、製菓用5本のゴムベラを使っています。それぞれの人のニーズの違いがあるでしょうが、いつか、もっと使いよいゴムベラに巡り会いたいと願っています。
未だに木べらを必ず使う時があります。和菓子の、あんを作る時です。あんの火通しも裏ごしも、なぜかゴムベラを使おうと考えたことがありません。
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