曇り、14ど、81%
先日、長芋をいただきました。箱を開けてその長芋の長さにびっくり、長いまま売られている長芋だってこんなに長くはありません、70センチ近くもあります。宅急便のお兄さんが「重いので玄関まで入れましょう。」と言ったほど長くて重い長芋です。でも私が驚いたのはその大きな長いもが「おがくず」に包まれていたことです。
「おがくず」は材木を挽いた時にできる木屑です。この家の改築の時だって、家を建てている現場を通っても今は材木を挽く姿を見ることはほとんどなくなりました。小さい頃は大工さんが来るとこの「おがくず」がたくさん出ます。夕方大工さんがその後始末をするまで「おがくず」で遊んだものでした。
送り主にお礼を言うと、「おがくずの始末で面倒かけますね。」と言われます。いえいえ、箱を開けたその時からこの「おがくず」を球根の保存に使うつもりしていました。この冬の間は「クルクマ」の球根を春まで寝かせます。夏の間は咲き終わったチューリップの球根です。通気性がよく冬は保温、夏は暑さを防いでくれるはずです。
子供の頃は「籾殻」に入ったリンゴが木箱で青森から届きました。木箱も「籾殻」も姿を消しています。香港に行った当初は市場の卵屋さんで「籾殻」を敷いた上に卵を並べて売っていました。もちろん今ではそんな光景は見られません。
「おがくず」や「籾殻」は緩衝材として使われていました。この長芋だってビニール製のネットか何かに包まれるのが今風。最近の子供は「おがくず」も「籾殻」も知らないと思います。言葉すら聞くこともなくなりました。
何の材の「おがくず」だろう?と匂いました。微かに木の持つ静かな匂いがしました。
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