晴、26度、83%
左手の親指と人差し指と中指の3本の爪に深い溝のようなものがあるのに気づいたのはふた月前のことでした。溝というか段差のような感じで爪の根っこの方にありました。気にはなりますが、体調も悪くはありません。
2ヶ月の間に爪も伸びました。今では爪先の方にその溝が移ってきています。爪は健康のバロメーターといわれるそうです。色は普通のピンク色、付け根の白い半月もあります。この溝だけが私の異常です。溝が爪先の方に移ってきて以来、シールをはがそうとすると爪が反り返るような感覚があります。溝より先の部分の爪が薄いようです。溝より下、つまり後から出来てきた爪はいつものように厚い爪です。
伸びてしまえばこの溝も消えるだろうと放っておきました。先日、新聞の片隅に爪がすっかり新しくなるのは半年かかると書かれていました。そこで、爪が一日にどのくらい伸びるか調べます。この溝ができたのは、計算すれば4ヶ月ほど前のことです。ちょうどモモさんが病気で苦しんでいた時期にあたります。ひと月半の闘病で亡くなりました。
初めての国に来て、初めての家での生活に馴染み始めた途端に逝きました。最後の数週間、毎日お薬を飲みます。食べ物の好みも変わります。朝喜んで食べたものも午後には見向きもしませんでした。モモさんの好きなものをあれこれと用意して次々に食べさせました。前立腺が大きく膨らんで、尿も便も出ない状態でした。今考えてもよくあんな状態で生き長らえてくれたものだと思います。食べることが生きるためには一番と思う私はあの数週間モモさんのご飯の支度だけで頭がいっぱいでした。
幾度かもうダメかという時がありました。夕日を見せたくて外に連れ出します。途中で気づけばモモさんのお肉を火にかけたまま出かけていました。ガスが自動的に消えてくれなければ危うく火事になるところでした。余程ぼーっとしていたに違いありません。夜中苦しむモモさんの傍で一晩中起きていることもありました。私自身のことなど省みませんでした。
この3本の爪の溝は、あの当時の私の栄養状態を語っています。食べてはいても充分ではなかったのでしょう。あとひと月もすれば、この溝は消えてします。モモさんと一緒に暮らしたことの証の溝です。おかげさまで私自身、身体の異常はありません。爪を見ながら思います。爪の溝なんてモモさんを亡くしたことに比べれば、大したことではありません。爪の溝がなくなる日が来るのを悲しく感じます。
真奈さん、爪大丈夫ですか?
爪は身体の状態のバロメーターだと感じる事、度々です。
真奈さんのお気持ち分かるなぁ〜
私は今でも、桃が存命の時に戻れるなら、どんな犠牲を払ってでも戻り、早く病気に気付いてあげて、最善の治療をして〜〜と、思います。
モモがいる頃に戻れたら、どんなに嬉しいかと。
うーんと抱きしめてやりたい。それだけでいいです。