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ふた月前、傘の柄が虫に喰われてボロリト取れました。ひどい虫食いでした。傘の修理をしてくれる店は今ではほとんどありません。繁華街の古い傘屋を思い出しました。明治から続くという傘屋です。アーケード街にある店をを訪ねると、私と同年配のおじさんが快く引き受けてくれました。2ヶ月かかると言います。見れば奥にずらりと並んだ傘は全部修理の傘でした。竹の柄ですがと言うと好きなのをお選びくださいと、開けられた引き出しには竹の柄ばかりが太さ長さも違いたくさん入っています。おじさんが「私は色白が好みです。」とあまりに仰るので、色白を選びました。ちょうど2ヶ月経った頃、出来上がったとお電話をもらいました。
ふた月前、ボロリと取れた傘の柄のこのブログを読んだ友人が「真奈さん、お揃いで柄に付けましょう。」とパンダの飾り物を送ってくれました。 早速昨日、柄に付けました。可愛い!実はこの傘の絵柄にもパンダが描かれているのです。友人はそれをご存知ありません。 KEITA MARUYAMA の傘です。この絵柄が気に入って買った傘です。偶然の一致に大喜びでした。ありがとう。
傘を修理に出してしばらくした頃、傘をしまってあった玄関の造り付けの棚の上板に虫食いの跡を見つけました。 白いカスが出ていました。急いでノズル付きの殺虫剤を注入すると、小さな虫が出てきました。シロアリではありません。 こんな虫です。2、3ミリの虫です。「ケブカシバンムシ」と言う虫だそうです。毛が生えています。我が家のような古い家屋の木材を食う虫だそうで、この上板の真下に傘を仕舞ってありました。玄関の両側にある造り付けの棚は昔からあります。おそらくこの家ができた時からあったと思われます。つまり100年近く前の棚です。古い家にありがちな虫食いが傘にまで及びました。
同じ場所に仕舞うのの考えものと、昨日は隣の棚に入れました。直して使い続けることの少なくなった昨今、修理をしてくれる店も見つけるのも一苦労です。家具も鍋釜や食器、電化製品、直して使うのは気持ちがいいと感じます。古いものに囲まれて生活していると尚更「直す」ことの大切さを思います。
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